和束 茶源郷ガイドの会「徒然草」

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和束茶源郷ガイドの会 和束風土記 4月5日(日)

2015年04月09日 00時22分55秒 | 日記
                      杣田区の春祭り                    

4月はここ和束でも春祭りを執り行う区が多く、第一日曜の4月5日は1千個の饅頭をお供えされるという杣田区の春祭りです。
杣田(そまだ)区の春の祭りは、現在、一寺ニ社が合同で執り行われていますが、以前は、稲荷神社【3月最後の午の日】、毘沙門天【4月3日】、八王子神社【4月8日】と、それぞれが決められた日に、祀りごとを行われていたそうです。
稲荷神社と八王子神社は桂宮司が、毘沙門天は、正法寺の住職がお参りをされます。
今年は、あいにくの雨で区の集会所内の三方に、それぞれの祭壇を作り祀られました。

「この日に雨が降るのは、珍しい」と区の役員の方が残念そうにお話されていました。
本来なら3ケ所に分けられて、それぞれのところに行くべき1千個の饅頭がこの部屋に一同にあるのかと思えば何やら心楽しくも思えてきます。
用意された紅白の饅頭は、積み上げることはなく、ケースに納められたまま、行儀よく並べられ供えられています。
この饅頭、昔はお餅だったそうで、今でも各家庭では餅つきをされるところが多いようです。 

八王子神社では、65年前までは境内で相撲が取り行われ、勝ちは1円、負けは50銭貰えたそうです。
ここでも白栖区八王子神社の子ども奉納相撲と同じく、奉納相撲があったんですね。
祭壇横にある旗は、子どもが生まれた家から奉納されたもので、男の子が生まれれば青、女の子が生まれれば赤い旗を奉納されます。
お祭り終了後、紅白饅頭は参拝者や子ども達、区内の各家庭に配られます。

今年の五穀豊穣祈願と人々の幸せを願うお祈りが入った沢山の饅頭は、おめでたい紅白の装いで、きっと家族の目を楽しませている事でしょう。
 


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