サバイバー日記

炎症性乳がんと告知されて6年間。多発転移しつつ、生きたサバイバーな日々の記録と家族の日記です。

じゃ、またね!

2007年11月03日 | 妙好人
 一昨日から一泊二日で東京に行っていた。
日展の内見会と懇親会があったためである。

入選すれば、日展と日春展(日展の春季展)の時には、
おせわになった方にご挨拶するためにも
都合がつけば、東京に行く事にしている。

毎年の事のようではあるが、今年の日展については
私自身が出品出来るかどうかもわからない中での出品だった。
大学の3年生の頃より出品はしているが、二度、出品を諦めた事もあった。
一度は娘を身ごもっている時、そしてもう一度は全摘の手術した年だ。

だから、肝転移をした今年、出品出来た事だけでも殊更嬉しい。
そして、私が出品出来るように励ましてくれた先生、
先輩、友人たちにも懇親会で会った。

みな同じように絵を描く仲間達…。
「じゃ、またね!」と約束して別れる。
来年はあるかどうかはわからないけれど、
絵を描き続ける私には、
自分の心に正直な仲間たちが必要なのかもしれない。

そして、昨日は日展の開場式だった。
私は昨日の疲れもあって、開場式には行かず、
朝はホテルでゆっくりして親友宅へ行く事にした。

彼女とは、大学の時からいつも一緒にいた。
一緒にというと、ちょっと違う…。
でも、いつも近くにいた。
4年間、同じ下宿、同じアパートに住んだ。
隣の部屋にいるのに内線電話でよく長電話をした。
彼女がイタリアに住んでいる時にもよく電話で話した。
離れている今でも、時々長電話をする。

昨日は、その彼女が私の体に良いだろうと知り合いの方を呼んで、
遠赤外線治療とアロママッサージをしてくれると言う。

ちょうど、その時間に併せて、彼女のマンション近くに働く別の友人A君は、
仕事の会議の合間に来てくれた。
「元気そうじゃん!(肝転移しただなんて言って)頼むよ~。驚かすなよ~。」
と嬉しいような、困ったような顔をしていた。
(そうだよね。私も驚いたもん…。)

私は病気になってから、「サバイバー日記」を5年近く
メルマガで毎月のように配信していた。
ブログにしてから、そのメルマガはなかなか更新出来ずにそのままになっていた。
その頃からの「サバイバー日記」を読んでくれている仲間たちは
私からの便りがない事を心配していたそうだ。

「ごめん、ごめん、今度からブログを見てよ~。」と私が言うと、
「(ブログを見たけど)遊びすぎ!!食い過ぎ!!」と叱られた(笑)

お互いに時間があまりなくて、長くは話せなかったが、
短い間でも仲間たちに会えて、本当に良かった。
アロママッサージも気持ち良かったし、
友人たちの温かい気持ちも本当に嬉しかった。
本当にありがとう!
「じゃ、またね!」
と約束して帰る。
勇気と心を満タンして…。