サバイバー日記

炎症性乳がんと告知されて6年間。多発転移しつつ、生きたサバイバーな日々の記録と家族の日記です。

「あっ」という間の一ヶ月

2009年02月08日 | カニ夫一家
もう2月8日になりました。
明日で10ヶ月です。

今年に入ってから、多忙な毎日が続いており、日々の生活を送る事に気合いが必要な状況です。
先週には、予定の変更が理解できていなく、予定変更をしなかったため、周囲の方に迷惑をかけてしまいました。

やった事の無い事を、するときには非常にエネルギーを消耗します。
仕事なので、出来て当たり前ですし、やらなければならないのですが・・・。


今日は、仕事があったので、昨日サバイバーのところへ行ってきました。

最近、思い出した話があります。
「夫へのプレゼントを買うために妻は自慢の黒髪を売り、夫の懐中時計の鎖を買った。夫は妻が欲しがっていた櫛を買うために金の懐中時計を売ってしまった。」
結局残ったものは使えないものだったという話です。

今日調べてみたら、「賢者の贈り物」(The Gift of the Magi)オー・ヘンリー作・結城浩訳でした。
Copyright (C) 1999 Hiroshi Yuki (結城 浩)http://www.hyuki.com/trans/magi.html

その中には、次のようなことが書いてありました。
「これはアパートに住む二人に起こった、平凡な物語です。 二人は愚かなことに、家の最もすばらしい宝物を互いのために台無しにしてしまいました。 しかし、贈り物をするすべての人の中で、この二人が最も賢明だったのです。」

なぜ、今この話が思い出されたのかわかりません。

ただ、損得を抜きにして誰かのために生きる事が出来る事がすばらしい事なのだと思います。


サバイバーが私と娘のために考え、行動してくれた事はあまりにも多すぎます。

私は、不器用なのでサバイバーに自分の気持ちを伝える事が出来たか不安に思っていますが、サバイバーが「ありがとう」と言ってくれましたので、たぶん・・・。単純ですかね?

そして、3月29日(日)に東京にて大学時代の友人たちが中心となり「○○○(サバイバー)を偲ぶ会(仮名)」を開催してくださる予定です。(情報が必要な場合は、gooメール(hitomi0818-1963@mail.goo.ne.jp)にてご連絡していただければ助かります。)

サバイバーのまわりにも損得抜きで、行動して下さるすばらしい方がいます。
頭が下がります。カニ夫は、サバイバーの残してくれたものの整理がほとんど進んでいません。


サバイバーの残してくれたミモザの蕾が大きくなってきました。
もう1年が経とうとしています。
去年の今頃は・・・、という話が出来なくなる日は近いようです。

4月5日(日)には午前10時より1周忌の法要を予定しています(親族の方には近日中にご連絡させていただきます)。


サバイバーの事を考えると思考が停止状態になるのは相変わらずですが、毎日の生活を大切にしていきます。

追伸:昨日、娘の中学校の制服を購入しました。制服姿の娘を見ると不思議な気持ちです。
   身長は1年間で7cmほど伸びました。あと3年もするとサバイバーと同じくらいの身長になると思います。