Hiroyasu-kingの体験記  裏読み思考で社会を暴く、真理不尽の違法許さず! 遊び心で一刀両断 是非に及ばず

ヒロヤスキングの穴馬指南奮戦記から、社会の真相に迫る裏読み体験談 
官僚国家の罠 国民は家畜じゃないよ!主権在民だよ!

人の命は儚いものだよ また一人、面と向かって死を語ることもなく逝ってしまったよ 命を惜しむな この世に未練を残すな!だね

2018年03月09日 10時38分59秒 | 義理.人情.恩返し.体験談.回顧録.仲間

今年になって身近な人が次々と亡くなる不幸が続いているよ 50代と、60代のやっと還暦を過ぎた程度の年齢にもかかわらず、気が付いたときは末期がんと宣告されて旅立ってしまったよ

昨年の夏ごろに判明して、余命数ヶ月と引導を渡されてしまってね 半年程度は生き延びれたけど、今年になって2人共逝ってしまったよ 死を待つ人間の生き様は言葉では補えないね 掛ける言葉がなくなるよ

強気に病気と対峙して意気込みを口にする人もいるけどね 返す言葉を失ってしまうね 死を待つ治療を受けている当人も、周りで聞いている人間も、適切な言葉の掛け合いを失ってしまうね

死を告知する酷さを感じるよ 告知しない時代では、励ましの言葉も掛けられたけどね 余命数ヶ月と聞かされたら言葉を失うよ 退院をしても喜べないからね 治療は尽くしたって感じは、例えのない虚しさだね

だからと言って、死を待つ当人と、死を受け入れる覚悟の会話もできないからね 酷さを感じるけど、死を受け入れる会話ができるような別れであったら、沢山話すことができただろうなって寂しさも感じるね

侍時代は切腹があるからね 死を覚悟して受け入れた武士は、直前まで平常心を保ち、この世との別れを受け入れ、身辺整理や親交を深めて別れの言葉を交わしたんだろうけどね

死を待つ人間の立ち居振る舞いは、個々の感性でもあるけどね 難しい生き様の問題だね 自らが死を受け入れて、旅立つ前に言葉を残すってことができるかね 

死を告知する時代では、死を受け入れる覚悟の生き様が必要かもね 死ぬ直前までこの世を楽しむってことかな 特攻隊の死を目前にした最後の時間の過ごし方ができれば幸せかもしれないね 

来世への旅たちであり、別れの言葉が交わせたら、踏ん切りもつくかもね 如何にして悲壮感を無くし、死を待つ人間と接することができるかってテーマだね 

 

恩師の告別式を終えて帰宅したら、玄関に来客者の靴を目にしたよ 「4月には娘の披露宴をやるからそのうちに娘が挨拶に行きます」と仲間の言葉を聞いていたからね

赤ん坊の頃から可愛がっていた娘だから喜びもひとしおでね てっきりめでたい来客者だと思って着替えたよ 黒服姿を見せたくなかったからね 

居間に行ったら来客者は妹夫婦だった 義弟はしばらく足が遠のいていて久しぶりの再会だった 表情もにこやかでスッカリ温和な雰囲気で言葉を交わし、喜び合ったよ

妹家族は皆で温泉旅行に行って楽しんできた土産話をしに来たよ 姪っ子も結婚式を早めて4月にはする予定だと話してきた 内心は義弟の健康状態が悪化するのも時間の問題でもあり、花嫁姿を見せたいとの配慮だった

妹家族は和気あいあいと明るく、温泉旅行の楽しさを語っていたよ 義弟も楽しそうに言葉に表し話して聞かせたよ 思ったより健康状態を維持できているらしく、もう少し延命できることを心で願ったけどね

見た目の病状は重く、近々の死を感じさせるものでもあった 悲壮感を滲ますわけにもいかないけどね 義弟が明るく振舞って娘の結婚式を楽しみにしている姿に救われたよ 

義弟は昨年、体調を壊し病院に行ったところ、ステージ4の末期がんであることが判明した 突然の死の宣告の様なもので、当人も家族も親族も崖から突き落とされたような衝撃を受けたよ

みんなで言葉を失ったんだよ 手術をして安定をしたら病気見舞いにと思っていたら、お見舞いの当日に退院となってしまった 「それなら我が家に寄れるか?」って妹に聞いたらね 取り乱している様子だった

しばらく本人が落ち着くまでは会わずにおこうと決めてね お見舞いだけを妹に渡したよ 何度か入退院を繰り返すようになると聞いたからね お見舞いのタイミングを計っていたんだけどね

家族で治療に専念するとの方針らしく我が家に訪ねてくることはなかった 義弟は死の絶望の淵に立たされて、孤独な戦いを望んだんだね 「こんな姿を晒したくない!」って、友人との交流も絶ち、殻に閉じこもってしまったよ

死を目前にした人間の生き様は難しいね 死を覚悟して受け入れれば、この世の名残で友人との接触もできただろうけどね 面と向かい合って別れの言葉を交わすってこともできたかもね 命乞いをしない生き様ならね

最後に我が家を訪問して、旅行の土産話を聞かせて、結婚式の報告をして楽しそうな時間を振舞って帰ったよ そして2週間足らずで緊急入院して帰らぬ人となってしまった

人の命は儚いものだよ 面と向かって死を語ることもなく逝ってしまったよ 生きているうちに死を語るってのは慣れていないからね 接し方が身についていないね

末期癌で死んだクラス会の仲間が、焼き肉を食いながら「次は来れないかもしれない」って言った言葉が忘れられないね みんなで一様に言葉を失ったよ 「そんなこと言わずにまた来いよ」ってかわしたのを思い出すね

大杉漣さんのようにあっという間に逝ってしまう生き様もあるけどね 死を認識しないまま逝ってしまうってのも幸せかもね 

 

 浴びるほど酒を飲む男だったなー 花見酒を飲めなくて心残りだろうな 死に水は酒で送ろうかね

 

 

今年の桜も満開だと良いなー  あいつらは今頃、お花畑で一杯ってとこかな  何処に行っても花見酒には変わりねーか

 とうとう灰になって飛んでったよ 花咲か爺じーになっただろ  今年の桜は満開だな  見事な散り際も見せるだろ

 

30年3月  見事な桜が満開したよ  格別な花見日和になったよ 天国の義弟の贈り物だね

 

31年春

今年の梅の花は満開だったけどね サクラはこれからだね 暖かくなったから今年は早まるかもね メジロも花蜜で忙しいようで留守がちだよ

昨年見送った姪っ子の結婚式は無事に終わったよ 涙を見せまいと臨んだけどね グット堪えても目を瞑って我慢するのが精いっぱいだったね

滲み出る涙を拭いながらも動けじまいになってしまったよ 頃合いを見計らって来賓にお礼のお酌に行ったけどね 義弟の話が出たとたんに言葉が出なくなった

ろくなお礼の言葉も語れずにただただ頭を下げて終わりにしたよ 姪っ子の親族を代表するような振る舞いはできなかった 一番しっかりしていたのは姪っ子本人だったね

それでも理解力のある新郎にめぐり会って幸せを掴んだようだ 子供達も皆成人して独り立ちしたから、家族にとっても新たな船出となったって感じだね 

ようやく落ち着きを取り戻したようだよ 今年の桜も満開だと良いね メジロの勢力図も世代交代したようだよ 新たな時代に明るい未来を期待してね

 



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