愉快的生活~上海~

2009年4月から始まった上海生活の中での新たな出会いや発見、中国語の勉強法など。

自分に戻る時間

2012-10-18 21:32:13 | 街の風景 ~上海~
上海で住む徐家汇からほんの10分ほども歩くと、プラタナスの街路樹と老房子と呼ばれる洋館が建ち並ぶエリア。いわゆる旧フランス租界

准海中路の武康大樓(Normandie Apartmen)という1924年に建てられた巨大な船のようなスタイルのアパートメントがある交差点を渡って、武康路に入って安福路まで。

ここのところ、とっても爽やかな秋晴れの続く上海。
いつもは空気も悪いし、歩くのもなー、って思うものの、あまりのお天気にテクテク歩いてみた。

大きな通りから一歩、旧フランス租界の小径に入ると、プラタナスの葉が黄色く色づき始めていて、ひんやりした空気に金木犀の香りが充満してて、肌に感じる空気はもうすっかり秋・・・

歩いてると、色んなことが頭をよぎります・・・。

日本から上海に戻ると、一転、有り余る時間をうまく使えておらず、上海滞在中の3週間の間に自己嫌悪になることの、なんと多い事か。

なんだか忙しく過ごしてるけれど、一体これってどうなのか?
波が来るから、それにうまく乗ってやり過ごしてるようだけど、それって乗りたかった波なのか?とか色々そんなことで頭だけはとっても忙しくなってしまう。

ここのところ、どうも、自分のやってることが全部ペラーンペランに思えてくる。
軸がグラグラで、核のようなものがないことを、うすうすは感じてたのよね。

そう、こないだ南の島で、15年ぶりの旧友に会ってから。
こんな風に自分に向かい合ったのは。
なんとなく気づいてたけれど、見ないふりして蓋をしてきた。

やっぱり、彼女だ。

あの時も彼女が私に思いもよらない決断をさせたっけ。

今、彼女は南の島で一人で子供を育てながら、改めて大学に入り直して勉強をし直しているという。それしか、選択肢はなかった、という。
もう退路は断たれていて、一方通行の高速道路に乗ったみたい、だとも言っていた。
今は勉強しかないという。それが自分たち親子の将来にかかってるからって。


翻って、今の私はどうだろう。

ずいぶん溺れてしまってないか。甘えてるんじゃないか。

ちょっとここのところ、随分と楽な場所に自分の身を置きすぎてきたんじゃないか。

実は気づいてた。
相方は、いつも遠回しだけれど、そんな私を諭してた。

そう、まだ走らないといけないんだった。
そう、まだせっせと自分の肥やしを作らないと、人として尽きてしまう。

自分に無いものばかりを探して、今ある自分に感謝する心も忘れかけていたかも。
今、何がしたいのか、ちゃんと自分の中を整理しないと。。。

もの思う秋・・・ですかね