現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第130回:フィクション

2017-03-10 02:32:09 | 日記

「小池百合子東京都知事の強さの秘密は何だろう」

 Nの仲間が友達に問いかけている。

「Nさんが若い人、特に十代の人々を小池百合子サポーターにしている」

 仲間の一人がこう答えた。

「中学生でもあっという間に選挙権を持つもんねえ」

「そうだ、小池都知事は特に十代の女の子に人気が高い」

「他の政治家には逆立ちしたって真似はできないねえ」

 Nの仲間の話は弾む。

「かつてのNさんの恋人にそっくりと言うのが小池百合子東京都知事の強みだ。Nさんは我を忘れて応援しているモン」

「都知事選で自民党が大敗したら、ドミノ現象が起きるだろうな」

「でもそのほうが、自民党のためになる」

 Nの仲間たちの会話は尽きない。