現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第141回:フィクション

2017-03-23 08:45:37 | 日記

「小池百合子氏は国政進出への絶好のチャンスを得たな」

 Nはこう言って仲間を見た。

「恐らく今日の籠池氏の証人喚問で自民党は振り回されてイメージダウンは免れないだろう。それに地方の自民党は自信を失ってビビれまくっているからなあ。都議選の結果ではドミノ現象が起きるぞ」

 仲間がこう言葉を添える。

「安倍総理が我慢しきれずに解散を仕掛けてくる時が絶好のチャンスだ」

「そうだ、うまくいけば十数人くらい当選するかもしれない」

 Nとその仲間は国政は自民支持なのだが、地方の自民党を毛嫌いしているのだ。

「潰れろ」

 こう思っている。

それくらい前近代的で利権が渦巻くところなのだ。

「小池百合子氏が新しい日本をつくるのでそれを応援しよう」

 Nとその仲間はこう言い合って頷くのだった。