現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第140回:フィクション

2017-03-22 06:37:57 | 日記

「Nさん、今日22日の読売新聞に『下村氏。小池都知事批判:市場移転政争化は邪道』とあるよ。『豊洲の安全は確認されており、安心については小池百合子都知事が自ら判断する事だ。都知事選の政争の具にすることで自民党にダメージを与える戦略だとしたら邪道だ』こう批判している」

 Nの仲間が口を開いた。

「そして『小池氏のイエスマンばかり集めた私兵のような人達が都議会の過半数を確保すれば都政は失墜する」こうも言っている」

 別の仲間が呟いた。

Nは苦笑しながら、

「自民党の幹部は東京都民いや日本国民が地方の自民党をどう思っているのか理解していなんだ」

 こう言うと、

「国民は地方の自民党にはうんざりしているんだ。東京を含めて」

「小池都知事を非難するより、『新しい地方の自民党づくり』これをアピールしたほうがいい」

 仲間は自分の意見を述べた。

「今のままなら地方の自民党はあちこちで惨敗を繰り返すだろう」

 Nはこう言って仲間を見た。