現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第127回:フィクション

2017-03-07 02:17:14 | 日記

「東京をテロから守るのも小池百合子都知事の仕事だ」

 Nは仲間の顔を見た。

「そうだ東京オリンピックも控えているし」

「国との連携をよく考えておかないと」

「そうだ連携がうまくいかないととんでもない事になる」

「関係省庁の主導権争いが怖いよな」

 それぞれが意見を出し合っている。

「小池百合子都知事は長年国会議員だったのでその辺の事情はよく知っていると思うよ」

 Nはもう一度仲間を見た。

「東京はテロに対して大丈夫って保証はない」

 みんなが異口同音に言う。

みんな東京を愛しているのだ。