現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第142回:フィクション

2017-03-25 06:07:59 | 日記

「小池百合子氏は日本政令都市連合をつくればいい」

 Nのこの言葉に、

「小池都知事が日本を実質的に支配すると言う意味だね、Nさん」

「そう言う事」

 Nとその仲間は顔を見合わせる。

「今のままじゃあ自民党はこの苦境を乗り切れない」

「次に安倍総理に変わって他の人が総理の座についても短命に終わる可能性があるよなあ」

 やはり今回のあの森友学園のスキャンダルは自民党にとって大打撃となっている。

「今大阪が揺らいでいるので小池都知事が救いの手を出したらいいのではないかな」

 Nはこう言って仲間を見た。

「そうだなあ、安倍総理の指導力も弱まってきたからなあ」

 Nの仲間はため息を付いた。