「Nさん、昨日の石原慎太郎元都知事の記者会見はどうだった」
Nの仲間がNにこう聞いた。
「イッヒッヒ・・・・・」
Nが含み笑いをした。
「イッヒッヒじゃ分からないよ」
「最悪だなあ」
「どういう風に」
「部下のせいでああなったと聞こえた。記憶にございませんじゃあ、イッシード事件と呼ぶようになる」
Nのこの言葉に、仲間は大笑いをした。
「それに小池都知事の事を悪く言うなんて、石原慎太郎元都知事の名声は地に落ちたよ」
「どういえばよかったの」
「ずばり『責任はすべてこの石原慎太郎にある。もう今更この問題は私の手ではどうする事もできないが、小池都知事の手腕に期待したい。私も応援させて頂く。出来る限りの事はしたい』こう言えば石原慎太郎の株はあがったよ」
Nのこの言葉に仲間は黙って頷いた。