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あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

あの子らがためらいもなくビル爆破  あきオジ

2010-01-20 20:55:36 | 日記
子らは
時代の要請によって
何のためらいもなく
あのビルを捨てるのだろうね。
時代は建てて、そして壊して
繰り返している。
なぜか、毛虫の脱皮に似ている。

表情の乏しい現代人なら
これから50年先には
使い勝手の悪いあのビル
それを当然のように
平気で捨てるだろう。

それはビルに限ったことではない
すべてのものは同じ原理で動かされているのですね。

子が語る積み木細工の頼りなさ    あきオジ

2010-01-20 20:52:10 | 日記
子が親に語る。
なにか分からないが
周囲の異様な景色とは無関係
子はあれこれ語る。
親がすごい建物なんだよ
金がかかってね。
人が養蜂箱のように集まってきて
そして、散っていくのだと説明しても

何も理解できない。

そこが面白い
そうでなくちゃね。

大人が驚く巨大ビルを
子どもは驚いたり
畏怖を感じてはいけないのだ。
怪獣が蹴飛ばすビルにしか見えない
そう思う。

それでいいのだ。
自分の勤務しているビルでもなければ
それは大きな巣箱で
吸い取られるだけ吸い取られたら
次の蜂に世代交代。

いい時代を過ごした人はも思い出の一つ
嫌なことしかなかった人には、それなりで
そして、その記憶する手掛かりとなるビルには
自分が勤務した会社さえ消えているかもしれない。

でも、白っぽい色に統一されたビル群は
「清潔感あふれている」と思わせますね。

でも、とても不自然で怖い。

ガラス窓時代を受け止め放射する  あきオジ

2010-01-20 20:48:34 | 日記
巨大なビル
技術の粋を終結した建物を
掃除したり
磨いたりするのは
意外と古典的な手法

何かあるだろうと思ったけれど
それ以上のものを見たことがない。

時代の凸凹はそんな形なのですね。

新しさを守るのは古典的な手法なのです。
その発見があると「ほっ」とするのです。

それにしても高所恐怖症の私にはできない仕事ですし
上を見るだけでふらふらします。
ですから「尊敬に値する仕事です」

そう「スカイツリー」もそうです。
300メートル近いところで作業している人の姿を想像するだけで
下半身が不安定になってしまいます。

岸壁に登るクライマーもそうでしょう。
安全が確保されているのでしょうが
危険いっぱいなのでしょうね。
想像するだけしかできませんが、大変ですね。

でも事故者があったというニュースはありませんね。

隅田川吉原偲ぶ名もなくて   あきオジ

2010-01-20 06:36:03 | 日記
墨田川

吉原には船で出かけたそうです。
今は、隅田川があるだけで
水路はいくつか残っているだけで
ほとんど消えました。

町名にそれらしきものはありますが
吉原らしき遺物はありません。

かつての遊郭はその後あれこれの変遷があり
いつしか表舞台から消え
消したい遺物になってしまったのですね。

かつては憧れの会社だった航空会社が怪しくなったり
人の世は泡のようなもの
確かなものなどありはしない。
始まるものは終わる
そして、時間が普遍だと思ったものまでも風化させる。

そんなものなのでしょうね。

正月を異国で迎える孔子像  あきオジ

2010-01-20 06:26:27 | 日記
湯島聖堂

きっと、この聖堂も昔は構造が違っていたのでしょうね。
入り口がせまい場所ですし分かりにくなっています。

正月の飾りがありましたが
中国スタイルなのでしょうか。

受験のシーズンですが
湯島天神だけでなく
ここも絵馬スポットなのでしょうか。

安直なお願い
そんなことを平気でやるのも日本人なのでしょうね。

NHKの番組で日本のファッションについて
「アメリカではこんな組み合わせ絶対にありません」
「これはフランスでおかしいです」などと
あれこれ軽く評論する番組がありましたが
重ね着とか
帽子をジーンズに組み合わせたり
ジーンズの上にスカートをはいたり

あり得ないものまでさりげなく取り込んでしまう
それが日本人かもしれませんね。
ソーラン節とよさこい節を
融合して新しいものを作り上げてしまう。

この意味不明さが発想を柔軟にするのでしょうかね?

孔子像冬空じっと見つめてる  あきオジ

2010-01-20 06:07:16 | 日記
湯島聖堂の像

枯れ草の中
じっと何かを見つけている巨大な像
周囲を睥睨するわけでもなく
信仰の対象としておかれているわけでもなく
奇妙な雰囲気であります。

でも。、

圧倒的な存在感があります。
腰が引けてしまいます。

どうして、ここにあるのか
このような場所がふさわしいのか
気になりました。

いかにもあれこれの歴史の中で
居場所を失った。
そして、ここに仮の居場所を得た。

そんな印象が残ります。
多分孔子像だと思いますが
近づいて確かめませんでした。

眼を細め構図とりし絵描きあり  あきオジ

2010-01-20 05:51:50 | 日記
横浜戦に乗り桜木町に向かったときのことです。
電車は「大船」行きでした。
隣駅からスケッチブックを抱えた初老の男性が乗ってきて
私の隣に座りました。
「どこかに絵を描きに行くのだろうな」と思っただけで
特に感想もなく、やりすごしました。

そして、私は桜木町で降りました。
でも、その人は降りませんでしたから
鎌倉方面に向かうのかなと思いました。

そんなことですっかりその男性のことは忘れました。

そころが私が桜木町で降りて、みなとみらいをぐるっと回って
関内駅方面に向かいました。

ステンレスのオブジェがいくつも立っていて
周囲の景色を映しだす不思議な場所なのですが
その場所をよく写真に撮りました。

また、その場所から交差点の向こう側は
水彩画を楽しむ人にはなかなかしゃれたレストランなどが並んでいます。
絵を描く人をよく見かけます。

その場所でとりあえず写真を撮っていたら
電車の中であった男性に出会いました。
黙々と絵を描いている姿を目撃しただけなのですが
カーキ色のキャンバス地の大きなカバンを覚えていたので分かりました。

ああ、この人は桜木町ではなく、関内駅で降りて
この場所に来たのだ
確かに、この場所には関内駅で降りるのは便利だ

ただ、それだけのことなのですが
幸運に出会ったような気分でした。

イーゼルを立てて油絵を描いていましたから
何回も通ってきているのでしょう。
こんな日曜日のつかいかたもあるのだなあと思いました。

これから先の自分の姿を見ているような気もしました。