深大寺のコスモス
もう、コスモスの季節ですね。
・・・・・・・・・・
今日の辞世の歌
露と落ち 露と消えにし わが命 難波のことも 夢のまた夢
辞世の句は古歌を真似て作られたものもあったり、本人が作らず、周囲の人が作ったことも多かったという説があります。この和歌は豊臣秀吉の作として有名ですが、そうではないという説もあるそうです。でも、そんなことはどんなことはどうでもよくて、この歌だけでもよくできていますね。
こんな歌も守備範囲にすると無限大になりますが
それもいいでしょう。
・・・・・・・・・
今日の方代さん
茶碗の底に梅干の種二つ並びおるああこれが愛というものだ
柚子の実がさんさんと地を打って落ちたそれだけのことなのよ
空の徳利に盃をふせて遠くからながめていると夜が明けてゆく
方代さんの作品は平明で分かりやすいと思って読むと、裏切られる。ストレートに詠っているようだけれど、違う。推敲に推敲を重ねて最初とは違ってしまうのだそうです。一度作ったものを再構成しているのですね。
・・・・・・・・・・・
今日の啄木
人間のつかはぬ言葉
ひょっとして
われのみ知れるごとく思ふ日
どの歌をひっぱりだしても
自分だけの世界にいる
扉を閉じて
自分の世界にいるから
自分のことばでしか通じなくなる。
それでいいと思う人もまた
啄木の世界には入れない。
不思議空間ですね。
・・・・・・・・
今日の放哉
茄子もいできてぎしぎし洗う
この「ぎしぎし」が放哉のこだわりを断ち切ろうとする思いなのでしょう。
この「ぎしぎし」を専門家に解説してもらいたい気もしますが
自分勝手がよろしいようです。
・・・・・・・
今日の一茶
鬼灯を取ってつぶすやせなかの子
この切り取り方が俳句の世界なのでしょうが
趣向の面白さと気持ちよさはありますが、「しみじみ」は見えてきません。
紙一重の世界なのですね。「名作だ作、どっちもどっち」
そんな感じかな。
もう、コスモスの季節ですね。
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今日の辞世の歌
露と落ち 露と消えにし わが命 難波のことも 夢のまた夢
辞世の句は古歌を真似て作られたものもあったり、本人が作らず、周囲の人が作ったことも多かったという説があります。この和歌は豊臣秀吉の作として有名ですが、そうではないという説もあるそうです。でも、そんなことはどんなことはどうでもよくて、この歌だけでもよくできていますね。
こんな歌も守備範囲にすると無限大になりますが
それもいいでしょう。
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今日の方代さん
茶碗の底に梅干の種二つ並びおるああこれが愛というものだ
柚子の実がさんさんと地を打って落ちたそれだけのことなのよ
空の徳利に盃をふせて遠くからながめていると夜が明けてゆく
方代さんの作品は平明で分かりやすいと思って読むと、裏切られる。ストレートに詠っているようだけれど、違う。推敲に推敲を重ねて最初とは違ってしまうのだそうです。一度作ったものを再構成しているのですね。
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今日の啄木
人間のつかはぬ言葉
ひょっとして
われのみ知れるごとく思ふ日
どの歌をひっぱりだしても
自分だけの世界にいる
扉を閉じて
自分の世界にいるから
自分のことばでしか通じなくなる。
それでいいと思う人もまた
啄木の世界には入れない。
不思議空間ですね。
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今日の放哉
茄子もいできてぎしぎし洗う
この「ぎしぎし」が放哉のこだわりを断ち切ろうとする思いなのでしょう。
この「ぎしぎし」を専門家に解説してもらいたい気もしますが
自分勝手がよろしいようです。
・・・・・・・
今日の一茶
鬼灯を取ってつぶすやせなかの子
この切り取り方が俳句の世界なのでしょうが
趣向の面白さと気持ちよさはありますが、「しみじみ」は見えてきません。
紙一重の世界なのですね。「名作だ作、どっちもどっち」
そんな感じかな。