津和野太鼓谷稲成神社の次に森鴎外旧宅を訪ねました。
森鴎外(本名森林太郎)は文久2年(1862)に当家で産まれ、明治5年(1872)
上京する10歳の年までここですごしました。
鴎外は陸軍の軍医としての職責を果たす一方、文学者としても活躍し明治大正を
代表する文豪として夏目漱石と並び称されています。
旧宅は国指定文化財(史跡)となっており、庭には鴎外の「扣鈕(ぼたん)」の詩を
佐藤春夫の筆により建立された詩碑がありました。上方写真があります。
森鴎外は死に臨み「余は石見人森林太郎トシテ死セント欲ス」と遺言して60歳で
永眠しました。この一言を以って如何に鴎外が故郷津和野を愛していたかが窺える
ようです。愛惜の情断ち難しといえるでしょうか。
上方旧宅の内外の写真を撮っていますのでごらんください。
旧宅を観たあとは隣接する森鴎外記念館を訪ねましたが、決められた
受付時間が午後4時45分で私たちの着いた時間が一分少々遅れた為
最初は入館に難色を示されました。しかしながら遠方から態々来た事を
告げ、5時までには退館することを約し入館を許されました。
あらためて郷土の偉人森鴎外の歩んだ足跡とその業績を学ぶ事が出来
感慨も一入(ひとしお)です。
代表的作品として「半日」「ヰタ・セクスアリス」「雁」「青年」「舞姫」等が
有ります。
残念ながら館内は撮影禁止の為展示品や資料等おみせすることができ
ませんが、上方に斬新な感じの記念館の写真を収めましたのでご覧下さい。
同じく駐車場から記念館に至るとちゅうに大きな看板が出ていました。
150周年が最初目につきましたが、良く視ると平成24年になっていました。
来年は何かメモリアルなイベントがあるかもしれませんね。
今日はもっと早く着いて沢山のスポットを巡る計画でしたが、時間も遅く
なったのでこれにて今回の津和野編のリポートを終了致します。