★星空日記コリメート風goo★

星や旅などの話題を「ひらい」が札幌から発信。2010年開設。2022年7月にteacupからgooへ引越しました。

BF30ブロッキングフィルターの修理

2022-03-05 06:00:00 | 観察器材の記事
 太陽のプロミネンスを見るため、コロナド90というナローバンドパスフィルター(ごく狭い範囲の波長域帯のみを透過させるフィルター)をアメリカから直輸入で入手したのは、2004年のことでした。


 左)有効径90mmのメインフィルター。対物レンズの前に装着します。透過波長の微調整を行うための傾斜調整機能(チルト機能)も付いています。
 中)有効径30mmのBF30ブロッキングフィルター。接眼レンズの前に挿入します。
 右)メインフィルターを10cm屈折に取付けるための自作アダプターです。

 このコロナドフィルターを使っているうちに、2010年ごろからBF30の濁りが目立ってきました。

 iP220201
 BF30の対物側フィルターの周辺部から中央に向かって劣化が徐々に進行しています。

 この劣化は私のBF30だけではなく、コロナドのブロッキングフィルターにはほぼ同じ症状が出ているとの情報がウェブで得られましたが、コロナド社は既に廃業したらしく、修理も新規購入も諦めていました。



 最近になって、長野県のテレスコ工作工房さんで「ブロッキングフィルターの交換修理」を受け付けているらしいという情報があり、ホームページを見るとBF5、BF10、BF15の修理料金表が掲載されていましたが、BF30の掲載はありません。
 問い合わせをした結果、BF30の現物を郵送し修理可能か見てもらうことに。

 修理可能との返答をいただき、2月7日に正式に修理依頼をしました。



 修理完了の連絡があったのが2月26日。修理代83,600円(税込み)を送金し、修理済みのBF30を受領したのが3月2日(水)でした。
 なお、2月下旬にテレスコ工作工房さんのホームページを見ると、BF30の修理料金が新たに掲載されていました。

 修理代は高価ですが、それでもBF30の発売当時の価格の1/3以下の修理代で済みました。(新品は入手不可能らしいですけど)

 修理品を何個かまとめてアメリカに送っての修理になり納期は1〜2ヶ月とのことでしたが、意外と早く戻ってきました。

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 左は劣化して取り出されたフィルター本体です。
 右は新しいフィルターが取り付けられ修理が完了したBF30です。

 BF30の内部には2種類のフィルターが入っているそうで、今回劣化して交換したのは対物側のITFフィルターというものだそうです。

 修理した効果については 【 2022年3月6日の太陽面 】として、近日中に掲載予定です。
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