防寒着や撮影機材の耐寒テストを兼ね、放射冷却現象が起こりそうな富良野市方面へ遠征してきました。
1月29日(日)20時40分に札幌の自宅を出発。三笠ICを降り桂沢湖を通る峠道の道道116号線→国道452号線→道道135号線で富良野市へ。
富良野市の東麓郷(ひがしろくごう)という場所の市道の除雪行き止まりに到着したのは23時40分でした。気温はマイナス21度。
望遠鏡を組立て後、西空の低空に輝く上弦の月を照明にして記念撮影。指差ししているのは、ZTF彗星(C/2022E3)の方向で、口径10cm屈折望遠鏡も彗星を導入済みです。
焦点距離24mm相当、露出10秒、絞りF2.2、感度ISO800。月が地平線下に没する1時間ほど前の撮影です。
この日は夜空の暗さを測るSQM装置を持参。ZTF彗星の方向を測定してみました。
① 0時40分 SQM20.51 月の地平高度は約7度
② 1時22分 SQM20.88 月没時
③ 2時25分 SQM20.97 いずれも3回測定した平均値です。
月没後にZTF彗星の光度を目測してみました。
10倍40mm双眼鏡を使い、ボブロフニコフ法(使用光学系のピントをぼかし、近くの恒星との明るさを比較する方法)で5.9等級と目測。
なお、2022年12月に私が調べたところ、ZTF彗星と呼ばれるものは、
C/2020V2、C/2021D2、C/2021E3、C/2021N1、C/2022E3、C/2022P2、C/2022P3
の7個ありました。
彗星の命名方法や記号についての説明は 【 国立天文台の彗星の説明記事 】をご覧ください。
月が沈んでから、いよいよ彗星の撮影です。
口径10cmF8屈折望遠鏡を使いコリメート撮影したZTF彗星です。天の北極方向を上にして掲載。
42mm接眼鏡、ミラーレスGX7MK3、合成焦点距離890mm相当。コリメート撮影の欠点で周辺像が大きく乱れています。
この日の夜は、防寒着と撮影機材のテストも兼ね4時間ほど屋外に立っていました。
撮影時の気温はマイナス26度、撤収時の3時40分にはマイナス29度を記録。
さすがに防寒着のジャケットのほうは少し寒さを感じましたが、中に着ていた薄手のダウンジャケットを少し厚手にすれば大丈夫かな。防寒ズボンのほうはこのままで十分暖かでした。防寒靴もポカポカ状態。
やはりメガネの曇りは何らかの対策が必要です。
機材のほうは寒さで動きが渋くなりましたが追尾は大丈夫でした。赤道儀駆動用バッテリーも電池容量には余裕がありましたが、コード類が寒さで固くなってしまい、格納時には無理して曲げずそのまま車内に放り込みました。
なお、赤道儀駆動用バッテリーは急いで作った保温箱に入れて使用。保温箱の製作記事は次回のブログ記事に書く予定です。
手元を照らすライトも、厚い手袋だとスイッチがうまく押せないことや頭部への巻き付けに支障が出たので、改良か新たなライトを購入しようと思います。
ミラーレスカメラの電池3本をフル充電にし1時半ごろから撮影開始しましたが、いつもより電池の消耗が激しく2時間ほどで3本とも使えなくなり、撮影を途中で諦めざるを得ませんでした。
帰宅後、充電前に電池の状態を確かめると、容量が半分ぐらい残っていました。電池も保温か別電源を用意しなければいけないようです。
往路で通った桂沢湖経由の道路は危ないと判断し、帰路は芦別市を通る国道38号線から滝川ICに入りました。あまりの寒さにワゴンRの車内暖房があまり効かず、足元が寒かったです。(防寒靴だと運転できないので、普段の靴に履き替えて運転)
札幌JCTの手前で朝日の眩しい光を浴び、7時10分に帰宅。自宅の外に置いてある寒暖計はマイナス14度を指していました。
往路の走行距離は140km、帰路は170kmでした。
1月29日(日)20時40分に札幌の自宅を出発。三笠ICを降り桂沢湖を通る峠道の道道116号線→国道452号線→道道135号線で富良野市へ。
富良野市の東麓郷(ひがしろくごう)という場所の市道の除雪行き止まりに到着したのは23時40分でした。気温はマイナス21度。
望遠鏡を組立て後、西空の低空に輝く上弦の月を照明にして記念撮影。指差ししているのは、ZTF彗星(C/2022E3)の方向で、口径10cm屈折望遠鏡も彗星を導入済みです。
焦点距離24mm相当、露出10秒、絞りF2.2、感度ISO800。月が地平線下に没する1時間ほど前の撮影です。
この日は夜空の暗さを測るSQM装置を持参。ZTF彗星の方向を測定してみました。
① 0時40分 SQM20.51 月の地平高度は約7度
② 1時22分 SQM20.88 月没時
③ 2時25分 SQM20.97 いずれも3回測定した平均値です。
月没後にZTF彗星の光度を目測してみました。
10倍40mm双眼鏡を使い、ボブロフニコフ法(使用光学系のピントをぼかし、近くの恒星との明るさを比較する方法)で5.9等級と目測。
なお、2022年12月に私が調べたところ、ZTF彗星と呼ばれるものは、
C/2020V2、C/2021D2、C/2021E3、C/2021N1、C/2022E3、C/2022P2、C/2022P3
の7個ありました。
彗星の命名方法や記号についての説明は 【 国立天文台の彗星の説明記事 】をご覧ください。
月が沈んでから、いよいよ彗星の撮影です。
口径10cmF8屈折望遠鏡を使いコリメート撮影したZTF彗星です。天の北極方向を上にして掲載。
42mm接眼鏡、ミラーレスGX7MK3、合成焦点距離890mm相当。コリメート撮影の欠点で周辺像が大きく乱れています。
この日の夜は、防寒着と撮影機材のテストも兼ね4時間ほど屋外に立っていました。
撮影時の気温はマイナス26度、撤収時の3時40分にはマイナス29度を記録。
さすがに防寒着のジャケットのほうは少し寒さを感じましたが、中に着ていた薄手のダウンジャケットを少し厚手にすれば大丈夫かな。防寒ズボンのほうはこのままで十分暖かでした。防寒靴もポカポカ状態。
やはりメガネの曇りは何らかの対策が必要です。
機材のほうは寒さで動きが渋くなりましたが追尾は大丈夫でした。赤道儀駆動用バッテリーも電池容量には余裕がありましたが、コード類が寒さで固くなってしまい、格納時には無理して曲げずそのまま車内に放り込みました。
なお、赤道儀駆動用バッテリーは急いで作った保温箱に入れて使用。保温箱の製作記事は次回のブログ記事に書く予定です。
手元を照らすライトも、厚い手袋だとスイッチがうまく押せないことや頭部への巻き付けに支障が出たので、改良か新たなライトを購入しようと思います。
ミラーレスカメラの電池3本をフル充電にし1時半ごろから撮影開始しましたが、いつもより電池の消耗が激しく2時間ほどで3本とも使えなくなり、撮影を途中で諦めざるを得ませんでした。
帰宅後、充電前に電池の状態を確かめると、容量が半分ぐらい残っていました。電池も保温か別電源を用意しなければいけないようです。
往路で通った桂沢湖経由の道路は危ないと判断し、帰路は芦別市を通る国道38号線から滝川ICに入りました。あまりの寒さにワゴンRの車内暖房があまり効かず、足元が寒かったです。(防寒靴だと運転できないので、普段の靴に履き替えて運転)
札幌JCTの手前で朝日の眩しい光を浴び、7時10分に帰宅。自宅の外に置いてある寒暖計はマイナス14度を指していました。
往路の走行距離は140km、帰路は170kmでした。
北海道は大きな都市から離れれば、結構暗い場所が多いです。
クマさんに気をつけて星見を楽しんでくださいね。