スケッチブック

しずかに、のんびり、ゆるやかに

百済観音像

2020-03-23 02:17:00 | 音・ことば・本・モノ・偉人さん
いいえ
燃えてるマッチ棒ではなく



百済観音像


土よう日の新・美の巨人
百済観音像が出てきて
すごくおもしろかったのです

いつか若いころに写真を見て
そのカタチや
作者不明・なぞだらけなところが
気になっていたので
もう、メモをとりながら、くぎづけ

家族に笑われました






ふっくらとした仏像さんの
多い中
ひょろんと細身で猫背な
百済観音像





しなやか、たおやか
装飾も、なにかおしゃれ

ほかの像とちがい、
強い主張を感じられなくて
やわらかな感じなのは
そのカタチだからとおもってました

でも、・・だけじゃない

クスノキの一木(いちもく)造りに
乾漆・・
木の粉と漆をまぜたペーストを塗っているのだそう

だから、木彫りだけのシャープさとちがい
まろやかさがめだっていたのですね・・

この飛鳥時代の
鞍作止利(くらつくりのトリ)さん作の木仏像群とは
作り方がちがっていたのです

でもなぜ
百済観音像だけ、異色なの?


新事実として・・

百済観音の腕輪と




国立博物館法隆寺宝物館にある、
金銅灌頂幡(こんどうかんじょうばん)



同じもの・・と、わかったそう
一部を使っているのですって

金銅灌頂幡は
片岡みおやさんが寄進したので
片岡みおやさんが作ったのでは?
・・と、番組では考えてるそうで

では
片岡みおやさんは
どんなかたなの?
あんなに素晴らしい百済観音を作られたのに
なぜなにも資料が残ってないの?


彼女は、聖徳太子の娘で
山背大兄王の妹さん

・山背大兄王(やましろのおおえのおう)は、
王位争いで、蘇我入鹿氏に追い詰められ
戦いを拒み、じがい
片岡みおやさんは、兄の死をとても悲しんだ・・
・大化の改新で蘇我氏は追われ
蘇我氏つながりのトリさんも追われて
法隆寺は、新しい作り手の仏像を置きたかった

ふたつのことで、山背大兄王の妹
片岡みおやさんが作ったのでは?

・・とされてました



国立博物館法隆寺宝物館にある
金銅灌頂幡には



雲の中で楽器を奏でる天人・・などの彫りが
施されているそう




こころくすぐられます
どんな楽器かしら・・

悩んでるカレンダーのお仕事の場面に
ぴったりではないですか
描きたくなる

国立博物館の法隆寺宝物館へ




きっと行ってこよう

それと
時代背景として
「日出処の天子」を読んでみたくなりました

うーん

ことし、とても求めている「安穏」に
つながっている感じ、します