エスキモー、ご用心

さむさむの、グラウンド

ベンチにすわると
おしり、ひんやり

あわてて帰って
エスキモーのしたく



かさねて、かさねて
白エスキモー


グラウンドにもどると
エスキモーなひとが
たくさん

とくに
黒エスキモーとマスクなひとが
たくさん

100円ちょうだいなー
「え」

じぶんの夫を
まちがえてしまいました・・


そんな小雨の土曜日でした

ボーク・ボーク

野球のあと
だいぶ遅れて
同級生たちの忘年会へ



途中まで、クルマで
あとは、てくてく
道に迷いながら


今日のトーナメント戦
敗けて
6年生たちとの最後の試合になりました

今日勝ててれば
来週、大きな球場で決勝戦
6年生へのプレゼントになったのに

今年の6年生は、女の子ひとりと
おとなしくて、優しい4人の男子

やんちゃで強気な下の子たち5年生と一緒だったから
ガマンや気苦労も
きっと多かったと思います


苦手なキャッチャーを
ずっとやってくれてた
6年生のキャプテン

あんまり声を出さなくて
よく「声出せ！」とコーチたちから
言われていたけど

今日
いつもふてぶてしい投手（うちの子）が
相手に打たれまくり
痛恨のボークで、押し出し一点を許し
マウンドで呆然・・となってしまった時

きいたことない大きな声で
「ピッチャー、がんばれっ！」
って言ってくれた・・・

力強く、でも彼らしいあたたかさで
その声はひびきわたって

もう、
ぶわっとなみだがでてしまったよ


まえは試合中
あきちゃってたベンチのメンバーも
このごろは
ずっと立ったまま、出番のために緊張しながら
今日なんて、つねに前のめりで
試合をくいいるように観っぱなし
だれも笑う子がいないの

みーんな真剣

この変化にも、おかあさんは
涙してしまいました

さいご、6年生がひとりひとり
あいさつした時も、ほろり


はあぁー

毎年毎年別れが来るのですが
こればかりはね、
慣れません

きわめつけは、やっぱり下の子
マウンドからおりたとたん
怖いカオで、はじめて半泣き

ああ・・・お父さん
オコンナイデヨ・・・
あのこ、ちゃんとかんがえてるからね

ああ・・・こんな夜に、わたしったら・・

あたまいっぱいになりながら
同級生との忘年会へ行くおかあさん

てくてく、てくてく
さっきから
同じ道を行ったり来たりしています

いのち綱のiPhone
気がつけば、充電は1%

だれの電話番号もしらないし

もうあたりは真っ暗
（いなかだから）
表札の番地も見えません

交番は、パトロールでお留守・・



どうなのかしら？
ぶじにつくには
どうしたらいいの？

ちがう涙がでそうでした

やわらかな鐘の音

修善寺かな？
那須の、絵本美術館かな？
わすれてしまいましたが・・

見晴らしのよい小高い丘で
鐘の音を聴きました

ラローン、ラローン

みみごこち、よくて

うーん、また聴きたいな


おみやげやさんでみつけた
銀の鈴も

ラロン、ラロン、ラローン・・

のどかな音
姫りんごくらいの大きさ・・

ああ、実家にのこっているかしら


聴きたくて
たまらなくなってきました

月に

今夜も、きれいで、澄んだ月

月に行きたいなー
好きに生きたい


インフルエンザ旋風の影響で
夜のお針子

ちょきちょき・・

成長してるよ、わたしだって
オハリコや、お仕事
母親業だって、一進一退だけども

でも、そう。
いちばん成したいことは、
成長してないのです

わかってる、じぶんでも

くやしいー

くやしくて
なみだがじわり

て、いうか
ぼたぼた

こうして、ひとりの空間にいると
じぶんの、いろんなことがわかる

優しい友人たちと会うのは
逃げてる証拠、だとか

意味のあるものにしたいんだから
カタチにしたいんだから
きびしさが好きなんだから
ぬるま湯じゃだめなんだから
すてきなひとになりたいんだから

そうなって、あいたい
そうでないと、あえない
こんなんじゃ、いっしょうあえない

ほんとにしあわせ、なじぶんに


閉店後の
うすぐらくなった、
ひろーい店内のかたすみの
ミシン工房で、ひとり

くやし泣きしたら
気合が入ってきました

これで
あしたは出勤しないでだいじょうぶ
がんばろ

月に行きたいんだもん