どうしても。
手ぶらでは行けなかったの。
千羽にはならなかったけれど。折鶴を持って。
祈りをささげて。平和を。祈って。
ひなは。
原爆ドームの前に立ったときから。鳥肌がとまらなくて。
写真なんか撮っちゃいけない気がした。
でも。
忘れないために。1枚だけ。残すことにした。
鳥肌は。
いま。これを書いてる。ひなにも。
QUATTROは、そのすぐ近くのビルの中にあって。
BUCK-TICKは。
反戦の歌。いっぱいあるけど。
この日。
この場所で聴いた、「極東より愛を込めて」と「天使のリボルバー」は。
揺さぶるように。強い歌だった。
ひなのなかに。深くに。なにかを刻み込んだ場所。ヒロシマ。
思い出すだけで。心臓に。流れる血のリズムが変わるのがわかるの。
うまくいえないけど。 ここに導いてくれてありがとう。