ひなの毎日ライブ日和

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ひな☆サザンオールスターズ

2008-10-30 21:02:55 | ひな@MUSIC

切ない夏だったの。


ひなより1つ先輩の、切れ長の目をしたひと。



その人が、好きだった「サザン」



いろいろあって。
でも、ひなはその人が好きで。

夜中に。
自転車の後ろに乗っけてもらって。長い坂をくだったり。

花火をしたり。


海辺の岩に、ただ座ってたり。


湖までドライブしたり。


「夜、海、サザン。」


彼を思い出すときの、セットになってるキーワード。


背が高くて。
浅黒い肌をしていて。


ひなのジーンズを勝手にはいて。「ゆる~い」って笑った。
(彼はめちゃめちゃ細かったの。)


ハタチのひなと。1つ年上の彼。
花火みたいに危うくて、ギリギリのとこでつながってて。
いまにもいなくなりそうな2人を2人で守って。


あの時、世界は2人しかいなかったの。


今なら、あの時どうすればよかったか
なんて言えばよかったのか。ちゃんと分かる。



遠距離恋愛が始まったのも、夏でね。


あれ??
なんて言われたんだっけ??
なんか。胸を打ち抜かれるようなことを言われた気がする。

忘れちゃうんだね、ひとって。
切ない。

あ。だから。
だからひなはここに書こうと思ったんだ。



ひなの車の中で。彼のコトバに頷いたひな。
海の近くで。それはやっぱり夜で。



東京に行った彼と。
地元に残ったひな。
ひなの心が、ここにないのを心配してた、なにも知らない元カレ。




複雑な、複雑な夏で。


ひなは毎日サザンを流して。


彼が、いちばんすきだと言った歌は「慕情」という名前の切ない歌で。



この時のことは、思い出すだけで。
ほんとに、胸が痛くなってしまうのね。


だけど。
夏が来ると思い出すの。


あの日、あたしを。
下り新幹線のホームに残して。


俺の気持ちも知らないで。って言って。


綺麗に。手を離して。


別のホームに向かって歩いた。
一度も振り返らないで。まっすぐ、前を見て歩く。


そのひとの後姿を。ひなはまっすぐに、見てた。




ひなはね、ひなと呼ばれるようになったのは最近だから。
このときは、別の名前で呼ばれていて。


つないだ手の、さかさむけをいじるのが癖で。
あたしのさかさむけは、だから。ぜんぜん治らなくて。
いつも、ガムをかんでいて。


抱きしめるくせに、「だいっきらい」って笑って。


いつも、うそつきみたいな目つきで。
軽い言葉を、真面目に言って。


動きを止めるような眼差しで。



そんな季節があって。ひなは傷だらけになって。



サザンは、特別。
これを聴いたら、ひなはすぐにハタチに戻れる。


ああ。
こうゆうこと。
ひなは徒然に。書きたかったんだって、いま分かった。