ひぐらしの思い出

17年続くライフログ。
2020年2月から2022年12月まで毎日日記を書いていました。

「この咳は宇宙からの信号である」

2009-12-03 17:09:34 | 日記
さっきのブログ。やや反省です。
酒場で酔っぱらって部下に人生観説くような、説教くさい大人にはなりたくないもんだと常々思っているひよせですが、たまにやっちゃいますね。すいません偉そうに色々と。

今日はいちにち休みなので生活用品の買い物にいったらシャンプーとコンディショナーを間違えて買ってしまいましたよ。しかも詰め替え用で、詰め替えてる途中に気が付きました。どうすんだこれ。

シャンプーとリンスを間違って買うような大人にはなりたくないもんだと常々思ってはいましたがやっちまいましたね。どうすんだよーリンスし放題じゃないかー。

さて、風邪です。
一昨日昨日今日と咳が止まりません。生姜紅茶飲んでゆっくりしてるのに、おかしいな。でも「病は気から」というわけであんまり風邪だ風邪だと騒がずに、こう考えています。「この咳は宇宙からの信号である」と。モールス信号の要領でこの咳にはある法則があって、これを解読すると宇宙の神秘、あるいは明日の天気が分かる…


かなり無理があるからこの話やめていいですかー。

照れ隠しに風邪ネタでお茶を濁そうと思ったんだけどもう火傷しそうなんでこの辺で。銀魂の続き読んでごはん食べてサン牧やって寝ます。むほー



両手1杯分の幸せ

2009-12-03 16:19:40 | 日記
「少女ファイト」を読んで
あんまり関係ないんだけど思い出したことが。

小学生の頃、鼓笛隊をやってたんだけど私。
各小学校(や地区)にある鼓笛隊から精鋭メンバーを集めて市で一つの鼓笛隊を作るってゆーのが、確か毎年夏あったんだよ。
そのメンバーに選ばれて、合宿とかしたんだよね。
それまで他の学校の子と遊んだこととかないし、同じ鼓笛隊から選ばれた子とは部屋とか離れちゃうし。小学生の女子にとって色々面倒な試練があったわけ。

イジメとかじゃないけど、ホームシックにかかっちゃう子がいたり(せいぜい3、4日の合宿なのに)無言のリーダー争いがあったり(選抜だけあってリーダーっぽい子が多く集まるからさ)。

だけど演奏面では、いつも練習してる鼓笛隊の子達とはやっぱりレベルが違くて、難しいフレーズなんかも全体練習で止まることなくさらっといけちゃったりして、それはそれはすごい楽しかったんだよ。リズムとかも格段に良くて。心が躍ったよ。興奮した。
別に自分がものすごく上手だったとは思わないけど「ここに選ばれて良かった」って誇らしく思った。

合宿が終わって精鋭メンバーとは離れて元の鼓笛隊に戻った時、どうしてもがっかり感が大きかった。どうしてこんな簡単なことが出来ないの?

その時になんとなく知ったんだよね。
人には向き不向きがある。
一生懸命やっても出来ないことがある。
一生懸命やらなくても出来る人は出来る。
世の中は決して平等なんかじゃない。そんな感じのこと。

そんでもって、思った。私には若干の音楽の才能がある。他の人よりも恵まれた才能がある。他の人が出来ないからって悪いわけじゃない。出来る人が凄いだけなんだから。私はみんなよりも上手なんだから…。
みんなのことを見下さないように気を使っている小学生の自分がいました。うわー恥ずかしい。ちゃんと優越感に浸ってるくせに。いい子ぶっちゃってね、うわー。

優越感を覚えて私は、逆の感情である劣等感をなるべく感じないように生きようって利口になっていった気がします。優越感に浸ってることを周りに悟られないように気を配りながら、自分が苦手な分野からはなるべく距離を置いて上手に泳いできた気がします。

でもやめたんだよ。つまんなくなっちゃって。
所詮私が浸れる優越感ってすごくちっぽけなものだったし。
そんなところでぐるぐる泳いでたってこれ以上どこにも行けないし。

だからきっと道を踏み外したんだな。順調な人生放り投げて歌なんてやってるんだな。

大丈夫。今はよく分かっています。
確かに私には若干の音楽の才能があったんでしょ。でも、いまだに逆上がり出来ません。胸だって小さいし、都道府県の場所が覚えられないし。
プラスマイナス上手くできてるんだよねきっと。私に無いものをあなたが持っていて、あなたに無いものを私が持ってるってだけだ。

それなら私、まだ見つけてない自分の持ってる才能を探すわ。
だって人1人がつかめる幸せなんてどうせ両手1杯分くらいしかないんでしょ?(なげやりかしら?)まだ片手分も幸せ溜まってないもん、多分。
探して探して、劣等感にさいなまれながら色んな事やって、それでやっとこさちょっとずつ幸せためて行くんだよね。
世の中ってそういうことでしょ。多分。いや、まだ分かんないかー

私があの時見下した人達、きっと今は私が見下されるくらい幸せになってる。
まだ幸せになってないあなたは、まだ見つけてない才能見つけてください。私が逆立ちしたって叶いっこないようなあなたの幸せを見つけてください。
両手1杯分くらいの幸せを求めて、私も今日生きていますよ。

少女ファイト

2009-12-03 15:44:15 | 本・漫画・アニメ
大好き!

やばいです。やあーばいです。なんで今まで読んでなかったんだろう。軽く凹むくらいに面白い。ってか読みやすい。

中高生のバレー漫画。
大好きな姉の死というトラウマを抱えた主人公がバレーボールを通じて悩み、もがき、成長していく…ってこうやって書いてみたらかなりお寒いあらすじになっちゃうんだけど…
だけど、そうゆうものに縛られてない。この漫画はただのスポ根じゃなくてもっと繊細なのよ!

あるんだよね、誰にでも逃げられないものが。主人公の練ちゃんにとってそれは「バレー」。姉を奪った、友達を奪ったもののハズなのに。波風立たないように適当に周りに合わせていきたいのに。でも本気にならざるを得ない、本気になりたいもの。大好きなもの。うわーなんだかコワいわ。

独特の極太の線で描かれる少年少女たち。たしかに独特の絵柄なんだけど嫌みがない。ヨヲコ先生はキャリアもすでに10年としっかりあるから汗の似合う世界なのに洗練された印象。スポーツ漫画なのにスマート?でも熱い。

主人公練ちゃんの右腕(?)小田切さんのさりげなく空気読んでる(読まなきゃいけない)感じとか女子の陰湿なイジメ的な世界が分かりやすくしかもなぜかカラッと描かれていて、なんともかんとも読みやすい。とにかく読みやすいんだよね。

絵も綺麗。テンポもいい。キャラもみんな相当立ってる。
少女漫画でも少年漫画でもない、中世的な漫画です。まだ4巻までしか読んでないんだけど、続きも楽しみ!


『少女ファイト』1~4 日本橋ヨヲコ

銀魂

2009-12-03 15:14:29 | 本・漫画・アニメ
現在週刊ジャンプ誌連載中にしてテレビ東京系でアニメ放送中っていう、いわゆるジャンプの黄金パターンの「銀魂」。
これはですねー。私が完全にジャンプ卒業してから連載はじまった漫画だから初見でした。あ、アニメは見たことありますが。

今とりあえず14巻まで読んだんだけど、感想書きます。本当は全部読んでから書こうかと思ったんだけど、結構時間かかるんだよね読むの。
そう。この漫画セリフ多いのよ。「バトルもの」ってわけでもないし(バトルものってセリフほとんどなかったりするから読むの早くなっちゃうよね)絵で見せるって言うよりセリフで笑う感じの漫画。だからちゃんと読まないといけなくて、時間がかかります。いや、いいことなんだけど。

作者の初の連載ということで最初のほうはまぁ絵やコマ割り、セリフにも「?」っていう点は多いです。特に絵は「漫画じゃない」っていうか「動いてない」感じが強くて。あぁスイマセン何様なんでしょう私。
でも続いてくうちにどんどんキャラも魅力的になってきてぐっとくるセリフなんかも増えてきて、「あーだからアニメ化したんだ」って納得できる内容に。

この絵柄で、バトルモノじゃなくてギャグなんだけどホロリとさせられたり…ってあのーなんですかね。あ、こち亀!こち亀系か(絵関係ないけど)。
こうゆうストーリーモノじゃなくていい意味で何年でも続けていける漫画って案外作るの難しいと思うんで、ゆるーい感じで長く愛されていくといいですね。

続き、ゆっくり読もうと思います。

『銀魂』(とりあえず1~14)空知英秋 


ゴージャス☆アイリーン

2009-12-03 13:49:15 | 本・漫画・アニメ
「ジョジョの奇妙な冒険」でおなじみの荒木飛呂彦先生の短編集。

私、小学生の頃毎週買ってたジャンプの中で「ジョジョ」って苦手だったんだよね。わりと頻度の高い残虐シーンが女の子にはちょっとハードル高くてさらさらと読み流す感じでした。だから第三部くらいからかな、面白さに気付いて(精神年齢やっと追い付いたんでしょうか)しっかり読みだのは。
コミックをぜんぶ通して読んだのは高校生くらい。「ジョジョ立ち」を「笑ってもいいんだ」って思えるようになってからは大好きになりました。

『ゴージャス☆アイリン』は、メイクをすることで変身できるという特殊能力を持った殺し屋一家のお嬢様アイリーンのお話。おお、荒木テイスト!1P目からジャンコクトーの引用を使ってたり、かなりカッコイイです。

女の人って誰でもお化粧をするとちょっと人格変わったりするでしょ。キリっとなったり色っぽくなったり。そうゆうの実感としてあるから一見荒唐無稽な設定もなんとなく納得しちゃう。こうゆう説得力は荒木先生すごい上手だと思う。
ジョジョの「波紋」も「スタンド」も科学的に考えれば相当アレな感じだと思うんだけど、なんとなく納得しちゃうんだよね。絵柄や効果なんかも相まってリアルさすら感じてしまう。
この、なんとなく納得出来るか出来ないかって実は漫画にとって一番大事なことなんじゃないかしら。
説明口調が白々しいとどんなに素晴らしいストーリーでも読者は読んでて萎えちゃう。かといって説明をおろそかにするとつじつまが合わん!って厳しいツッコミを受けるわけで。だから読者を「なんとなく納得」させるのって作家さんにとっては一大事なんだよね。

漫画ってさ、読んでる時はどっぷりその世界に入っちゃいたいじゃん。漫画家さんは読者に魔法をかけてあげなきゃいけないんだよね。荒木先生はその魔法を上手にかけてくれる、素敵な作家さんだわ。

独創的なストーリーとそれを読者に読ませる説得力、そして魅力的な絵。これを自由自在に使いこなせるのって並大抵の人じゃないわ。著者近影で若き日の荒木先生のお姿拝見できるけど今とまったくお変わりがないのは、やっぱりそうゆう人だからなのかも。


同収録の『魔少年ビーティー』『バージニアによろしく』『武装ポーカー』もそれぞれ短編なんだけど読み応えがあって、近年多い味の薄いストーリー漫画にはない満足感を得られます。それぞれのレビュー別々に書きたいなー


『ゴージャス☆アイリン』荒木飛呂彦