ひぐらしの思い出

17年続くライフログ。
2020年2月から2022年12月まで毎日日記を書いていました。

両手1杯分の幸せ

2009-12-03 16:19:40 | 日記
「少女ファイト」を読んで
あんまり関係ないんだけど思い出したことが。

小学生の頃、鼓笛隊をやってたんだけど私。
各小学校(や地区)にある鼓笛隊から精鋭メンバーを集めて市で一つの鼓笛隊を作るってゆーのが、確か毎年夏あったんだよ。
そのメンバーに選ばれて、合宿とかしたんだよね。
それまで他の学校の子と遊んだこととかないし、同じ鼓笛隊から選ばれた子とは部屋とか離れちゃうし。小学生の女子にとって色々面倒な試練があったわけ。

イジメとかじゃないけど、ホームシックにかかっちゃう子がいたり(せいぜい3、4日の合宿なのに)無言のリーダー争いがあったり(選抜だけあってリーダーっぽい子が多く集まるからさ)。

だけど演奏面では、いつも練習してる鼓笛隊の子達とはやっぱりレベルが違くて、難しいフレーズなんかも全体練習で止まることなくさらっといけちゃったりして、それはそれはすごい楽しかったんだよ。リズムとかも格段に良くて。心が躍ったよ。興奮した。
別に自分がものすごく上手だったとは思わないけど「ここに選ばれて良かった」って誇らしく思った。

合宿が終わって精鋭メンバーとは離れて元の鼓笛隊に戻った時、どうしてもがっかり感が大きかった。どうしてこんな簡単なことが出来ないの?

その時になんとなく知ったんだよね。
人には向き不向きがある。
一生懸命やっても出来ないことがある。
一生懸命やらなくても出来る人は出来る。
世の中は決して平等なんかじゃない。そんな感じのこと。

そんでもって、思った。私には若干の音楽の才能がある。他の人よりも恵まれた才能がある。他の人が出来ないからって悪いわけじゃない。出来る人が凄いだけなんだから。私はみんなよりも上手なんだから…。
みんなのことを見下さないように気を使っている小学生の自分がいました。うわー恥ずかしい。ちゃんと優越感に浸ってるくせに。いい子ぶっちゃってね、うわー。

優越感を覚えて私は、逆の感情である劣等感をなるべく感じないように生きようって利口になっていった気がします。優越感に浸ってることを周りに悟られないように気を配りながら、自分が苦手な分野からはなるべく距離を置いて上手に泳いできた気がします。

でもやめたんだよ。つまんなくなっちゃって。
所詮私が浸れる優越感ってすごくちっぽけなものだったし。
そんなところでぐるぐる泳いでたってこれ以上どこにも行けないし。

だからきっと道を踏み外したんだな。順調な人生放り投げて歌なんてやってるんだな。

大丈夫。今はよく分かっています。
確かに私には若干の音楽の才能があったんでしょ。でも、いまだに逆上がり出来ません。胸だって小さいし、都道府県の場所が覚えられないし。
プラスマイナス上手くできてるんだよねきっと。私に無いものをあなたが持っていて、あなたに無いものを私が持ってるってだけだ。

それなら私、まだ見つけてない自分の持ってる才能を探すわ。
だって人1人がつかめる幸せなんてどうせ両手1杯分くらいしかないんでしょ?(なげやりかしら?)まだ片手分も幸せ溜まってないもん、多分。
探して探して、劣等感にさいなまれながら色んな事やって、それでやっとこさちょっとずつ幸せためて行くんだよね。
世の中ってそういうことでしょ。多分。いや、まだ分かんないかー

私があの時見下した人達、きっと今は私が見下されるくらい幸せになってる。
まだ幸せになってないあなたは、まだ見つけてない才能見つけてください。私が逆立ちしたって叶いっこないようなあなたの幸せを見つけてください。
両手1杯分くらいの幸せを求めて、私も今日生きていますよ。

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1 コメント

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十人十色 (Masa)
2009-12-03 23:45:11
人それぞれ色々経験、環境の中で、色んな考えを持つ様になる訳だし。
ひよせさんの経験して来た上での人生観だし、中々面白い内容でしたよ^^

また、昔話を交えて人生観を語って下さい♪
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