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「がんばれゴエモン外伝2 ~天下の財宝~」 レビュー (ファミコンソフト)

2011-08-01 22:54:55 | ファミコンレビュー
「ゴエモン」シリーズ作品
RPG
コナミから発売
1992年1月3日発売

お話としては

はぐれ町の『ゴエモン』

ゴエモン「世の中 こうも 平和だと
 おいらの 出番も ねえし…
 ふあーあ 退屈だな…」

と、家でキセルを吹かしくつろいでいると
エビス丸が紙切れを持って走って来る。

エビス丸「この 瓦版
 ちょっと 見て ちょんまげ!!」

それには『大江戸タウン』で『世界泥棒大会』が開かれる事が書かれていた。

ゴエモン「おい おい…
 おいらは
 由緒 正しい 義賊なんだぜ!!

 そんな
 訳のわかんねえ 大会 なんかに…」

あまり乗り気ではないゴエモン。
だがそこでの優勝賞金を聞いて目の色を変えた。

ゴエモン「なに!1億両!!」

稲妻がエビス丸に当たる。

ゴエモン「1億両あれば 家の 雨漏りも…
 愛しの おみっちゃんと デートが…
 ムフフフフフフ…
 エビス丸! 出かけるぞ!!」

エビス丸「ほへ? もうでっか」

ゴエモン「善は 急げってな!
 大江戸タウンへ レッツ ゴー!」

エビス丸「ゴエモンはん! わての 団子も
 その 1億両の 中に 入ってるの
 忘れたら ダメでっせー!!」

と・いう訳で
ゴエモン、エビス丸の 二人は

愛しの おみっちゃんとの デートと
団子の 山盛りの 為に…

じゃなくて…
己の 腕を 試す為に
大江戸タウンに 向かうので あった…



会場に着くと大会の予選会が行われる。
それからゴエモン達に待ちうけるものとは?




特徴
前作は敵全体と味方の表情という形式であったが
本作は正面を向いた敵の手前に
背を向けた味方がいて若干のアニメーションをする形となる。

戦闘は「前後」の概念があり

前部にいると物理攻撃の与ダメージが上がるが敵からの物理攻撃の被ダメージも上がる。
後部にいると物理攻撃の与ダメージが低く敵からの物理攻撃の被ダメージも低い。

飛び道具や術でのダメージ、被ダメージは前後にかかわらず同じ。


「酔い」という状態異常がある。
食らうと常時マヌーサ状態。(物理の命中率減)
そして一風変わっているのが1人でも酔いの状態だと戦闘終了後も画面が揺れる。
ドラクエ3の旅の扉状態って感じか?
気持ち悪い。
すぐに術「しゃきっと」かアイテムの「しゃっきりそう」を使うと解消する。

それと
パーティが4人の戦闘時「合体」というコマンドが現れる。
これを使用すると体力をかなり使う代わりに相手全員に大ダメージを与えることが出来る。

その演出がかっこよくて痺れる!
一見の価値あり!!

ただ、全員最大HPを3/4ぐらい使用する。
それ以下のHPで使用すると…残りHPが「1」残るなんて生ぬるい事はない…

「死ぬ」

だから、全員瀕死時

「全員ヤバイな…
 体力回復ここは合体技を使ってこの戦闘を切り抜けよう!」

と、使うと全員死亡なんて魔の光景がお目見えることになる。
通常攻撃の3倍といった程度のダメージを与えるだけ雑魚は一掃できるけど
ボスへの攻撃としては物足りない。
それに、ボスからの被ダメージよりHPを消費してしまう。
そして、経験値を得られない。



点数は80点

良い点
・前作と比べてテンポアップ
・前作と比べてバランスがいい
・戦闘演出が素晴らしい
・ベルクーポン
・細かい点が多く面白い

悪い点
・似たイベント多し



良い点
・前作と比べてテンポアップ
攻撃、被攻撃など素早く前作のようなイラつくことはない。

・前作と比べてバランスがいい
バランスはちょうど良くなっている。

・戦闘演出が素晴らしい
今回は、味方が顔だけの表示ではなく相手と向かい合い、
プレイヤーに背を向けているような状態。
ファミコンにしては動く。動く。
新しい技を覚えて使うのがとても楽しみになる。

・ベルクーポンのミニゲーム
このゲームには「ベルクーポン」というポイントがあり、
その決められた数あると特殊な景品と交換できる。
ベルクーポンの集め方は買い物を100両すると1ポイント付く。
それとベルクーポンだけの「ミニゲーム」である。
なかなか楽しく、本編そっちのけでクーポン集めをすることもあるぐらいだ。

『ドンデン タイコロン』
小鬼が叩いた太鼓の順番通りに叩くというミニゲーム

操作方法

十字キー:上下左右の太鼓をたたく

最高で14回連続当てる事が出来ると163840枚もらえる。
1度ミスすると全て無駄となる。


『アカニンジャ どーれだ!』

グルグルと裏表に回る畳の中で最後に赤忍者がいる畳を当てる。
ただ同じ赤のダミー忍者がいる。(酷い)
5回成功で10240枚もらえる。失敗すると全て没収


『うひょひょで ジャンケン』
野球拳である。3貝勝人5120枚もらえる。

操作方法

左キー:グー
上キー:チョキ
右キー:パー
下キー:ランダム

(3回勝った時、停電じゃなくて全部見せろ!!)


『?屋』
ファミコンの「がんばれゴエモン」名物3D迷路である。
千両箱に大量のベルくーぽんがあるが中にはハズレがありそれを取ると
外に強制送還され、取得したものは全て没収である。

上キー:移動
左右キー:左右を見る
下キー:後ろを振り返る

Bボタン:脱出(その際、くーぽん没収)

かなり迷路は複雑なのでマッピング推奨。


・演出
『こまるデパート』のエレベータの昇降音とか
「チーン」とかどうでもいい要素だけど良い。
飽きさせない工夫が凝らされている。


悪い点
・似たイベント多し
ちょっとしたネタバレとなるが
泥棒大会予選を通過して本線に入ると鍵を集める羽目になる。
それで、世界を回ることになるのだが大体

行った先で敵のせいで住民が困っている

その敵を倒す

鍵ゲット

「これで我々は救われました。ありがとう」

このパターンがやや多い。
まぁ、鍵を集めるってイベントだから仕方ないと言えば仕方ないのかもしれない。
というより、RPG全般でこういう流れって多いか?
特にファミコンなんかは…


ストーリーを進めるとキャラが生き生きとして
戦闘のテンポが良くアニメーションしてなかなか楽しい。

若干、エンカウント率が高い気がしないでもないが(エンカウント率軽減する方法はない)
アイテムの『ローラスケート』や術の「スピーダ!」で歩行スピードが上がるので少しはマシなのかもしれない…かな?
そこは個人の感想に委ねられるという所だ。






ここからがネタバレ




















上記の「合体」
マジでカッコイイ!
個人的に数あるファミコンで1番、カッコイイ演出だと思っている。

使った瞬間、4人が真っ白い画面の中、
背景が真っ白の中グルグルまわり1つの大きな球となり
全画面を駆け抜ける。
そして、無音の中、スタッスタッと…静かに着地する4人。
後で大ダメージを食らい、やられている雑魚。
仕事人みたいでカッコイイ!
ただ動けばいいというような今の演出なんかよりはるかにいい。
間と言い、動きと言い…神がかっているよ。うん!!

上記で一見の価値ありとは言ったが一件しか利用価値はない…(悲)

「のーてん音頭」習得イベントはなかなか面白いけど
エビス丸受難だな…(笑)

『ユリ姫』カワイイなぁ~。
『ハヅキ』はマップのグラはいいのにステータスの顔で損している気がする。
オバちゃんやん(禁句)
そうそう。この2人南極の温泉に入ることが出来るんだけど湯船に使っているけど
マップ時の顔グラだけなんだよなぁ…
ちと寂しい…


個人的に雑魚敵のシャンビー。
エロカワイイ。
全裸の女の子(宇宙人?)だもんな。



だけど殺す。速攻で焼き殺す。(炎系が弱点)
酔い攻撃がウザイし、攻撃モーションが怖いんだよ~。
だからカワイイまま死んでくれ(酷い!)


さて、このゲームの真相+エンディングとしては…
多くの鍵が必要な扉の先に
『願い玉』というものがあって願いを祈れば何でも叶うという。
それを知った「百面相」が『泥棒大会』を裏で主催し
参加者に鍵を取ってこさせようと画策したのである。

そして、「ハヅキ」に化け、
全ての鍵を取った「ゴエモン」達に
『おばば』から預かった使い道が分からない『金のハンマー』を渡し、合流する。

『あやしげの洞窟』にある
多くの扉を開け最深部にある『願い玉』の前に来て
まず、地球がバラバラになるのを止めさせ
次に自分たちの願いを叶えようとしたときに…
「百面相」が正体を現す。

その瞬間に本物の「ハヅキ」が現れ
「ゴエモン」にに渡した『金のハンマー』の使い道を伝える。
それは『願い玉』を破壊するための物だったのだ。

それを聞いた「ゴエモン」は玉に向かい、こう言う

ゴエモン「確かに 努力もせず
 何でも願いが叶う 宝なんて
 本当の 宝じゃねえ…

 辛いことや 楽しいことを 一緒に
 分かち合える 家族や 友達…

 そして…
 明日への 希望が 本当の宝…

 それが『天下の財宝』だ!

 …ちょっと 勿体ないけど
 この一撃 願い玉を 打ち砕いてやる!」

エビス丸「ゴエモンはん
 せめて わての 些細なる
 願いを 言ってからに…
 うる うる うる」

ゴエモンの「必殺!ゴエモンブレイク!!」の声により願い玉は叩き割られた。

百面相「わ・わしの 願い玉が…」
エビス丸「おっさん
 辛いのは わても一緒やて…」

怒り狂った「百面相」が本気を出し「ハイパー百面相」となって一行に襲いかかってくる。
ラスボスの「百面相」を懲らしめ『はぐれまち』に帰る事にする。

その帰り道、「ゴエモン」と「エビス丸」の2人

エビス丸「なあ なあ ゴエモンはん

 あの『願い玉』は
 やっぱり
 ちょっと 勿体なかったでんな…

 せめて もう1つぐらい お願いを…」

ゴエモン「フッ…
 フフフフフフフフフフ…」

エビス丸「ゴ・ゴエモンはん
 どないしたんでっか・・・」

ジャーン!
(ピカピカでゴテゴテのかんざしを出す)

そ・それは!

高級ブランド シャナルの
デーヤモンドを 散りばめた 24金の
ベリーゴージャスな かんざし!!

ゴエモン「へへへ…
 願い玉を 壊す前に」
 ちょっと お願いしたのさっ!

 おみっちゃん 喜ぶぞ…」

エビス丸「な…
 な・な・な…何でっか!
 ゴエモンはん 自分ばっかりー!

 わての分は! わての分は!!」

無視して急ぐゴエモン。
村に戻るとおみっちゃんが出迎えてくれる。

おみっちゃん「あら? ゴエモンさん!
 お帰りなさい
 今度の 旅は どうでしたの…」

ゴエモン「あっ! おみっちゃん!」

エビス丸「ゴエモンはーん! わての分は…」

おみっちゃん「エビちゃんも お帰りなさい!

 そう そう エビちゃんで 思い出したけど

 さっき エビりゃんの うちに お団子屋さんが
 こーんなに いっぱい
 お団子を 配達してたけど…」

エビス丸「ゴ・ゴエモンはん!
 ひょっとして わての分も 忘れずに

 うるうるうるうるうる…」

ゴエモン「あ・当たりめえじゃねえか…

 ちゃんと コリュウタ達の分も
 あの 短い間に お願いしたんだぜ!」

エビス丸「ゴエモンはん 偉い!

 で…
 『1億両』は お願いしたんでっか?」

ゴエモン「あっ!
 
 ………
 忘れた…」

ピュ~~~~~~
(画面がモノクロになり葉っぱが舞う)

エビス丸「ゴエモンはん
 人生って こんなもんでっせ…」

おみっちゃん「ゴ・ゴエモンさん
 今度の 旅の お話
 聞かせて もらえるかしら…」

ゴエモン「え…あ…
 そ・そうだね…

 そう そう
 おみっちゃんに お土産が あるんだよ!」

おみっちゃん「えっ
 ほんと!」

ゴエモン「取り敢えず
 続きは おいらのうちで…

 饅頭でも 食べながら…」

家に入る二人

エビス丸「まんじゅう?

 待ってーな! ゴエモンはん!
 わてにも 饅頭!!

 ゴエモンはん! ゴエモンはーん!!」

かくして
ゴエモン達の 旅は 終わった…
だが
この世に 悪い奴らが いる限り
ゴエモンは 西へ 東へ 世直し旅
それゆけ ゴエモン!
      がんばれ ゴエモン!!

まんじゅうを口に詰め放題のエビス丸とゴエモンの2ショットで終わり
スタッフロールとなる。



さて、エンディング、後日談に出てくるのは
「ゴエモン」と「エビス丸」と「おみっちゃん」だけってのは何か残念。
他にたくさんの仲間が出ていたのにな…
せめて3人目の固定メンバーの「コリュウタ」ぐらいちゃんと出したりーや。
外伝1では「リンちゃん」とかその親父とか
「ホンドウタニシ」とか「ペモペモ星人」とか出てくるのに…

「百面相」は『願い玉』を使って
金銀財宝やビューティフルなギャルがワシのものにとかって言っていたけど
ドロボウ大会の開催や円盤とかの費用だけでも相当な金額だったはず
その資金だけでビューティフルなギャルを囲う事ぐらいは出来たんじゃないかなぁ?
それをいっちゃーおしまいか?

そしてゴエモンよ。
「ドラゴンボ○ル」みたいに1度に願えられる個数が決まっている訳じゃないみたいだから
願い玉にまず「百面相を倒して」って願っとけばよかったんじゃね?
ってやっぱりそれをいっちゃ~おしまいだわな(苦笑)


この後ゴエモンシリーズは「ゴエモンはアクション」って
世間の認識なのかアクションばっかりになっていったな~。
個人的に外伝は好きなシリーズだったんだけどね。
だからこの時「ゴエモン」は願い玉に

『おみっちゃん』の為に
『シャナルのデーヤモンドを散りばめた24金のベリーゴージャスなかんざし』やら
『エビス丸』の為に『山盛り団子』やら他のキャラクターのものでもなく…

まずは

「『がんばれゴエモン外伝』シリーズがもっと続きますように」

って言うべきだったなぁ…(しみじみ)
まぁ…外伝シリーズどころかゴエモンシリーズが今となっては…
なぁ…(涙)



ピュ~~~



エビス丸「ひげじんはん
 じんせいって こんなもんでっせ・・・」






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