髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

ネタ>ファミコン愛

2024-06-07 21:00:58 | Weblog(髭人のしょーもない日記)
任天堂が「ファミコン国民投票」と言って
1つのお題を出してそれを集計して1~20位までを発表している。

ファミコン国民投票

で、第46回が
「『RPG』と言えば」で

1位:「ドラゴンクエスト」
2位:「ドラゴンクエストIII」

ここまでは分かる。

3位:『頭脳戦艦ガル』

少しおいて

10位:「キングスナイト」

「シューティング」じゃねぇかと
一応、これらの当時の発売元が「RPG」というジャンルで売り出したので決して間違いではないが
一般的には「シューティング」という認識である。
総投票数は明らかにされてないが「ガル」の得票率は8.7%、「キングスナイト」は1.4%だそうだ。

見ていて悲しくなったわ。
ああ…
投票する人の10%はファミコン愛よりもネタの方を優先するのかと
そもそも愛なんてないのかもしれないね。話題にさえなればという認識だけで

ちなみに髭人は投票してない。
一度投票しようと思ったらサイトの登録が必須なので「面倒だな」というのが理由であるが
国民投票なんて大々的に言う割に投票者を選んでいるのかよと。
勿論、誰でも簡単に投票可能にしたら他のネット上の人気投票であったような
不人気キャラなどを上位にさせるなんて不正じみた事が起こりうるからって理由は分かる。
だったら「国民投票」なんて言わず「大投票」でええやんとは思う。

話が逸れたが
投票していない髭人としてはこのようなネタ好きの玩具にされたような選挙に投票しなくて良かったと心から思う。
腹が立つし、混ざりたくない。

「面倒くさがって投票しなかったお前とは違ってしっかり登録した投票者が楽しんでいるんだからいいだろ」

という意見はあるかもしれない。
でも、コレって個人が票を集めて楽しんでいるもんじゃないからね。
一応、任天堂の公式がやっているんだからね。
しかもネット上で…
だから結果が出た以上

「日本人がファミコンRPGとして票を投じた結果『頭脳戦艦ガル』が3位に輝きました!」

って世界的に公開しているわけだ。

実に、嫌だね。

ってか、「ガル」の開発者も正直、嬉しくないだろ。この結果
だから開発者に

 「日本のファミコンのRPGと言えばで第3位ですよ!」
 「あの『ファイナルファンタジー』シリーズを超えての堂々の3位!何かご感想を!」

と、マイクを向けられて何と答えるのだろうか?
「光栄です」なんて笑顔で言えんだろ。


しかし、任天堂側もソフト名入力したら終わりじゃなくて
ちゃんと投票理由も聞いておけよ。
ネタ投票をする人はどーせ1行も文章を書くこともできないんだろうから。
それでもネタに投票したいのなら理由を原稿用紙数枚にかけるほどのネタ愛の深さも計ったっていいだろうに。

髭人は投票はしていないがここで語るのであれば
ファミコン「RPG」と言えばというお題ならやっぱり

「ドラゴンクエスト」

だね。
ファミコンとして本格的な初のRPGであり
これを機に日本中にRPGを浸透させ、社会現象ともなる「III」の原点なんだからね。
ある程度、粗はあるが他社の初期RPGと比べてバランスも良い。
これが最初期に出来ていたというのが驚異的

ただ、単純に好きなファミコンRPGなら「貝獣物語」
まずキャラが可愛いし、パスコマンドで操作キャラをチェンジし、プレイヤーの好みでゲームを進めていくことが出来る画期的なRPG
付録の地図にフィギュアを載せる事で現実とリンクしているという気持ちにさえさせてくれた。

良い思い出がよみがえってくる。
投票結果について考えても萎えるだけだからこの辺りにしておこう。

「キャプテン翼III ~皇帝の挑戦~」 レビュー (スーパーファミコン)

2024-05-26 17:30:29 | SFCなどのレビュー
同名漫画のゲーム版
ストーリーはオリジナル展開
ファミコン版の「II」からの続編となる。


ゲームでのあらすじ

 日本ユースの選手として活躍した
 ブラジルでサンパウロFCに所属する『翼』がリオカップ優勝に向けて頑張っている中

 フランスでシャンゼリゼに所属する『岬』
 メキシコでメキシコシティに所属する『日向』と『若島津』
 イギリスでヨークシャーに所属『松山』
 ドイツでハンブルガーSVに所属する『若林』
 それぞれもまた海外のチームに参加して活躍していた。
 そこへ『シェスター』『カペロマン』『カルツ』『シュナイダー』と言った
 西ドイツユースの選手たちが研修として試合に参加しそれぞれに立ちふさがる。
 果たして西ドイツの目的とは?

 そして彼らが集った日本ユースは「ユニバーサル・ユース大会」を優勝できるのか?


特徴

 ・シリーズ通じて他の多くのサッカーゲームとは異なり
  ボールを持っているこちらや相手選手に近づくことにより
  攻撃側ならシュートやパス
  守備側ならタックルやパスカットといったコマンドを選択しながら
  相手からゴールを奪い試合終了までにより得点が多い方が勝ちというサッカーゲームである。

 ・演出がアツイ
  各選手の多くには個別の技がありそれを選択すると
  カットインが入りプレイヤーを盛り上げてくれる。

 ・対戦追加
  前作にはなかった要素である。
  対人対戦が可能となっている。

  その際、選択するのは特定のチームではなく
  ゲーム中出て来た選手のオールスターのドリームチームである。
  対人戦であれば交互にリストにある選手を自チームに選択する事となる。
  (ストーリー中味方として出場していたとしてもリスト外の選手は使用不可)

  対戦では、攻撃側守備側がボタンの組み合わせで行動を同時に選択しあう。

  でなければ、攻撃側の人が『ドリブル』を選んだのが表示されてしまうと
  守備側の人は迷わず『タックル』を選ぶだろう。

  他にもそのキーとボタンの組み合わせにより複数の技も使える。


  例えば『翼』がボールを持っていたら
  上キー+Xボタンで『ヒールリフト』という形である。



前作からの追加点

・コンピュータへの全体指示が可能

 フィールドで
 攻撃時なら「みんなあがれ」と全員前に出るような形を取れたり
 守備時なら「みんなもどれ」と全員戻るような形を取れるようになった。

・マーク

 ブリーフィング時
 特定の敵選手に対して味方を選び、付近から離れないようにする事が可能となった。


・敵の名前追加

 「2」までは敵の名前ありの選手以外は番号で呼ばれていたが
 本作からは敵全員に名前が付いた。
 とはいっても、名前が付いただけで技がついたとか能力が上がった訳ではない。


 基本操作(一部)

 [基本コマンド]

 十字キー:カーソル移動
 Aボタン:決定
 Yボタン:キャンセル



 [試合][自チームがボールを持っている時]

 十字キー:ボールを持っているキャラの移動
 Bボタン:コマンドを開く
 Xボタン:チームコマンドを開く

 [試合][相手チームがボールを持っている時]
 十字キー:点滅しているキャラの移動
 Aボタン、Bボタン:点滅キャラの変更
 Xボタン:チームコマンドを開く



 [試合][攻撃時コマンド][対戦時]
 (ストーリーモードでは技などのウインドウが開く)

 上キー:ドリブル
 下キー:ワンツー
 左キー:パス
 右キー:シュート

 各ボタンはキーとの組み合わせによって対応する。

 『ドリブル』『ワンツー』『パス』はキャラによって1つにつき最大2種ある。
 『シュート』はキャラによって1つにつき最大4種ある。

 技の強さは、『A』→『B』→『X』→『Y』の順

 例、
 『日向』→+A:シュート
     →+B:タイガーショット
     →+X:ネオタイガーショット
     →+Y:ライトニングタイガー

 [試合][守備時コマンド]
 (ストーリーモードでは技などのウインドウが開く)

 上キー:タックル
 下キー:動かない
 左キー:パスカット
 右キー:ブロック

 『タックル』『パスカット』『ブロック』はキャラによって1つにつき最大2種ある。
 技の強さは『A』→『B』

 『動かない』はガッツを使用せずコマンド終了後直後に移動可能
 (他コマンドは技でなくても若干のガッツを使用し、使用後のフィールドで若干動けない時間がある)


 他にも状況によって操作方法が存在する。
 ペナルティエリアに入り、浮いている球に対しての対応や
 キーパーがいる時の対応など色々あるがその辺りは個別で紹介すると多すぎてしまうので…
 上記、操作方法と似ているのでご自分で見て対応していただきたい。
 (ま、他のレビューでもそうだが、
 操作方法は自分で試している人が多そうだからあまり参考にしている人いないだろうし)

 

良い点

 ・対戦追加
 ・前作からバランス向上
 ・音楽がいい


悪い点

 ・特になし


良い点の解説

 ・対戦追加

  前作からの最大の追加要素と言えるだろう。
  オールスターという事でドリームチームを結成可能。
  しかも、数は少ないが
  ストーリーでは敵であったキャラ同士組み合わせにより
  技が出るなんてケースもあるので
  この対戦モードでしか使えない技もある。

  だから、キャラ選択の時、
  ひたすら好きなキャラを選んでいくか
  それとも相手側の合体技を阻止するようなキャラの選び方をするかは自由である。


 
 ・前作からのバランス向上

  いくつか項目がある。

  ①スルー弱体化
   相手のペナルティエリア内の浮き球をスルーすると
   キーパーの態勢を崩させたり、
   キーパーと対していた場合はゴールを空っぽに出来るという
   手軽な有利に進められるコマンドであるが
   前作だと相手がいた場合、簡単に『スルー』が成功していたが
   本作だとクリア―されるケースが多い。

  ⓶キーパー対ドリブル強化
   キーパーに技のドリブル(『ヒールリフト』『強引なドリブル』等」)を仕掛けて
   成功するとゴールが空っぽになり、自動的にシュートを打ってゴールを奪うという。
   必殺シュートを打つよりも低燃費で得点を得る手段があり
   前作はかなり猛威を振るったが
   本作だと『翼』が『ヒールリフト』を出しても
   かなりのレベル差がない限り大抵止められる。


  ③ガッツ使用技強化

   前作はコマンドの選択が結構シビアであり
   例えば、こちらが相手ボールを奪おうと
   ガッツを多めに使用する『スカイラブタックル』を仕掛けたら
   敵側は『パス』
   敵側が『ドリブル』なら『スカイラブタックル』の効果大であるが(100%ではない)
   『パス』を選ばれると割と簡単にすり抜けられてしまう。

   それが本作であると敵の行動とが一致しなくても
   ガッツを多めに使用する行動をとると前作よりは比較的、ボールを奪いやすくなっている。
   (勿論、100%ではないし、それは相手側にも適用される)

   前作、ゴール間際『石崎』が敵エースの必殺シュートを警戒して
   ガッツ400も使う『顔面ブロック』を使ったら
   普通にドリブルで抜かれてガッツを無駄に消耗するというケースが
   本作の場合は軽減される結果となった。


 ・音楽がいい

  ファミコン版の「1」や「2」からであるが
  曲が非常に熱くなるのが揃っている。
  着メロにもなっていたそうだ(シリーズの「1」と「2」も)




個人的な不満というか気になる点としては
ゴールキーパー以外のキャラのカットインが入るときに片目をつぶっている点。
必死と言えば分かるがそこまでかするものかと…
そこを許容するにしても『ゴールデンコンビ』などのワンツーリターンにも含まれているのがなぁ…
髭人だけかもしれませんが…

オールスターでの対戦は面白い
苦戦させられた敵キャラを自分で使えるという頼もしさ。
少年バトル漫画でよくあるよね。
物凄い強かった敵がストーリーの都合で味方となる展開。
アツイ!
(その際、新たなる強敵の強さの演出の為、
 味方になった元敵が咬ませ犬扱いで弱体化させられる悲しいケースもあるのだが…)


それにしても本作の愛好家は実にその愛が深い。
ゲームのwikiを読むとかなりの長文で
そこまで気にするかと…
正直、髭人が「そうだったの?」というぐらいの重箱の隅をつつくレベルの指摘とかツッコミを入れていて
その分、ありとあらゆる面をこのゲームを楽しみ、調べているんだなというのが見て取れた。




ここからがネタバレ






















話の流れとしては

「ユニバーサル・ユース大会」優勝を目指していくことになり
予選を進めていくと海外の遠征組が次々に合流してくることになる。

『翼』が前作で習得した『サイクロン』であったが
『サイクロン』はバックスピンをかけたボールにドライブシュートをかける事により
足への負担が大きいという弱点があった。
それでも『サイクロン』を使いつつ順調に試合に勝ちすすんでいた。

海外遠征試合の『ウルグアイ』戦の後
西ドイツの『ミューラー』が『翼』に対して『サイクロン』を打ってこいと言ったが
そこへ『日向』が

日向「ミューラー 俺のネオタイガーショットの事を
 忘れてるんじゃないのか?」

ミューラー「お前のへなちょこシュートなど
 問題ではない」

挑発を受けた日向は『ネオタイガーショット』を放つが止められてしまった。
『ユニバーサル・ユース大会』の予選が始まり
『ベルギー』を下したがその後『日向』は姿を突如、消した。

『日向』を欠く全日本ユースであったがそれでも順調にコマを進め本戦に入り
『イタリア』戦の際、キーパーの『ヘルナンデス』が言う

ヘルナンデス「翼!サイクロンを打ってこい!」

翼「奴にはこれしかない!」

と、『サイクロン』を放つががっちりとキャッチされてしまった。
『ロベルト』は『サイクロン』が弱くなったのではなく
これまでの足のダメージにより翼自身無意識に全力でのインパクトを避けたのだと分析する。
イタリア戦の前半を終えると『翼』はダメージが限界を超え気を失って倒れた。

後半が始まり『翼』の代わりに『沢田』が入る。
スローインなど試合の一時中断の場面で『沢田』が言う。

沢田「だ・ダメだ…
 翼さんが いないんじゃ!!」

??「タケシ!
 弱音を吐くな!!」

叱咤する声がする。
その主は『日向』であった。
監督は勝手にチームからいなくなった行動を許すわけにはいかないが
『翼』がいない今、『日向』を起用する事にする。

監督「いけ!日向!
 勝って 自分を証明しろ!!」

『日向』が入り、彼にパスが回り、シュートを放つ。

日向「くらえ ヘルナンデス
 これがオレの
 ライトニング・タイガーだ!!」

稲妻が走るシュートで『ヘルナンデス』の『黄金の右腕』をすり抜けた。
『日向』の新シュートによりイタリア戦を勝利し
次はアルゼンチン戦となる。
そこのキャプテンであり天才を自称する『ファン・ディアス』は

ディアス「翼がいないじゃ つまらないな…
 でも 手加減はしないぞ 全日本!!」

彼には『前転シュート』と呼ぶ空中で前転し踵で打ち出すシュートを持っていた。
傷の療養のためこの試合を欠場している『翼』はそれを見てひらめく。
アルゼンチンを勝利した全日本は
フランスと戦う事になり

試合に復帰した『翼』はぶっつけ本番で新シュートを行う。

翼「サイクロンのインパクトは
 確かに強烈だ

 このままでは
 足が その衝撃に
 負けてしまう…

 だが もっと固い部分なら…
 そう 踵なら…
 難しいが やってみるしかない!

 いけェ~~~!」

『サイクロン』同様にバックスピンをかける。
次の瞬間、『翼』は跳び上がり、空中で前転し踵でボールを蹴ったのであった。

それは前とは異なる新しいサイクロン
『ネオサイクロン』と名付け敵キーパーを吹き飛ばし見事ゴールした。

前回(前作でもある)の決勝で戦った次の『ブラジル』戦で
『コインブラ』と『カルロス』戦う。
彼らにツインシュート『リーサルツイン』を放ってくるが辛くも勝利する。

そして決勝、西ドイツ戦。
『シュナイダー』にボールが渡るとアツイデモが入る。

シュナイダー「俺たちは この大会に備えて
 世界中で
 腕を磨いてきた!

 カルツは
 歴史あるイギリスのサッカーを!

 シェスターは シャンペンサッカーと
 呼ばれる フランスの
 個人技を 学んだ!

 カペロマンは
 メキシコでスタミナを養い
 必殺シュートに磨きをかけた!

 ゲルマン民族の 誇りに賭けて
 この勝利渡さん!!

 ネオファイヤ~~~~~~~!!」


と言って『ネオファイヤ―ショット』を仕掛けてくる。

前半を終えると『翼』は脚への負担が減った『ネオサイクロン』を習得したとはいえ
まだ足のダメージが残っていて再び倒れタンカで運ばれる。
それをテレビ画面で見ていた日本にいる『早苗』が『翼』の身を案じる
ハーフタイム、気を失っている『翼』は声を聞く。

 「・・・ばさくん・・・
 ・・・つばさくん・・・」

翼「・・・さなえちゃん?!」

早苗「私 翼くんのこと 信じてるわ」

翼「え・・・?」

早苗「私 信じてる・・・」

翼「・・・うん」

意識がまた鮮明じゃない中

「翼君! 寝てなきゃダメじゃない!!」

翼「早苗ちゃん オレ・・・
  勝つよ!!」

洋子「えっ?」

意識がハッキリとした翼の前にいたのは早苗ではなくマネージャーの洋子だった。

翼「あ・・・いや・・・そ そうだ!!
 試合は?!」

洋子「もうすぐ 後半戦が 始まるわ
 でも だめよ! 今動いちゃ!!」

翼「止めないでください! オレ 行きます!!」

『翼』は後半戦に出場し勝利し
『ユニバーサル・ユース大会』優勝を収める。
『シュナイダー』が話しかけてくる。

シュナイダー「若林!

 負けたよ。お前たちには…
 特に

 あいつにはな

 翼! 俺たちが ビッグタイトルに挑むとき
 いつも 立ちふさがるのが お前たちだ…

 でも そんなお前たちがいるから
 俺たちは 限りなく燃えられるんだ!

 翼 若林 全日本ユースの戦士たちよ
 素晴らしい試合を ありがとう!」

シュナイダーは日本の優勝をさわやかに


会場内が前日本ユース優勝を祝している中

『片桐』と『ロベルト』が日本のプロリーグの話をしていた。

ロベルト「ワールドカップへの 道はまだ遠い
 だが 焦らず進んでいくんだ
 いつの日か その 夢をかなえる為に…」

スタッフロールとなる。



髭人の中で気になるキャラなどをピックアップ!
ストーリー面、ゲーム面、髭人の個人的観点といった所で取り上げてみる。

翼:主人公
 3人のキーパーから「『サイクロン』打ってこい」言われる。
 自信があるのか対『サイクロン』の練習をしたいのか。
 その欠陥ありの『サイクロン』。足の痛みで気絶とはとんでもない負担だわな。
 後に習得する『ネオサイクロン』だが
 『ディアス』の『前転シュート』からヒントを得た後で試合中に試して成功させるとか
 ホント凄すぎない?

 ゲームとしては主人公だけあって能力だけでも優遇されている。
 対戦で使うとすると『岬』『日向』『シュナイダー』の組み合わせ連携技が出せる。
 メンバーを交互に取り合う仕様だから1人取って連携阻止を狙っても別キャラで出される。
 当然、『翼』の能力を考えればどのキャラの連携技も強力である。
 敢えて『翼』抜きにした方が対戦が平等と言えるのかもしれない(笑)


日向:『翼』のライバル的存在
 『翼』が柔なら『日向』が剛と言える。
 『強引なドリブル』で相手をぶっ飛ばして進む。

 ストーリー的には
 『ミューラー』に『ネオタイガーショット』を止められて
 シュート練習で無断で消えるとはアウト行動。
 まぁ、現実とは違ってみんないい子ちゃんばっかりだとお話は面白くならないからな。
 チームをひっかきまわすような存在は必要。

 それで『ライトニングタイガー』を習得するんだけど 
 個人的には『ライトニングタイガー』での練習風景を見たかったな。
 戻って来て普通に『ヘルナンデス』相手に打てるんだもんよ。
 嵐の中でシュート打ち続けて落雷と共に閃くなんて演出があってもさ…
 (勿論、それをやる容量の問題があるけども)

 その『ネオタイガーショット』を止めた『ミューラー』に対しての怒りは強いようで
 最終戦で『ライトニングタイガー』を放つとこういう。

 日向「ミューラー! てめえの
  どてっぱらを 抉ってやるぜ!
  くらええええっ!!」

 なかなか殺意が凄い(笑)


松山:ストーリーの絡みは薄いが
 『イーグルタックル』や『イーグルショット』の信頼感は高く
 指示での『雪崩攻撃』などで存在感が高まった。


早田:ストーリーでの絡みはないが
 彼に最初にパスを回し相手に接触される前に
 『カミソリパス』で前衛選手に送るなんて事をした人は多いんじゃなかろうか?
 その手段を取ってもパスを奪われる可能性がある。
 技のパスを取るって事は相手のレベルが相当、高いから

 髭人「こりゃ負け戦かな?」

 なんて思ったりもしていた(笑)


三杉:心臓病を患っているために
 能力は高くても1試合フル出場が厳しい選手。
 ハーフから石崎の代わりに出場させていた。

立花兄弟:『スカイラブツインシュート』は
 前作では浮き球であれば打てたのに対して
 低い球のみで高い球はダメになり、使い勝手低下したのが悲しい。
 ただ、『スカイラブブロック』という技を習得してはいる。

石崎:チームのギャグ的存在。
 『ミハエル』の『ローズバスター』を真似て『ヤマザルバスター』を編み出す。
 ただ、威力的ににもネタでしかないのが悲しい所。
 シュートを打つためだけにディフェンスの『石崎』を前に持っていくのもポジション的に厳しい。
 それなら『ローズダンサー』からボールを奪おうと
 『ヤマザルタックル』なんて技を習得していれば
 ディフェンスとしての使い道は上がったかもしれない。


若島津:全日本のキーパー、試合序盤の守護神
 『三角飛び』に加えて本作では敵選手との飛んで来るボールで
 取り合いで『浴びせ蹴り』でボールを奪う。
 後、幻の技と言われるのが
 確率であるが『三角飛び』の際、
 『手刀ディフェンス』でボールを防ぐ事も可能。
 演出的にもかなり恵まれている。


若林:全日本のキーパー、
 『若島津』より基本能力は高いが
 『パンチング』などはガッツを使う『三角飛び』より劣る
 (これで勝っちゃったら『若島津』の存在意義がなくなるからな)
 そのため、『若島津』のガッツ切れの後のつなぎという扱いである。
 せめてペナルティエリア外のシュートは100%止められればなぁ…

 最終戦では「『ネオタイガーショット』は必ず俺が止める」と宣言するが
 必ず止める訳ではないのが評価を下げた原因でもある。
 (ま、そこで確実に止めちゃうと、『シュナイダー』の立場がなくなるし) 


日本以外の選手

ミハエル:アメリカ代表
 美しさに拘るキザな男。

 初戦で、日本に敗北した時に
 『石崎』とのやり取りがあったからか『日向』から

 「おい オカマ野郎!
  サルに負けた気分は どうだ?」

 などと手酷く煽られる。
 本人はその際、激昂する事もなく素直に負けを認めるという潔さを持っている。

 2戦目の前、日本の監督にミーティングで「ミハエルは奇妙な奴だが」と言われる(笑)
 2戦目
 自らが『ローズバスター』を放った後
 『石崎』に自分のシュートを真似られ『ヤマザルバスター』と名付けた。
 敗北後、『石崎』と握手したり物凄い良い奴で好感度高い。

 『石崎』と『ミハエル』という完全にかみ合わない組み合わせで
 絡みであれこれ想像を巡らせる女性なんかいたんじゃなかろうか。


ディアス:アルゼンチン代表
 「俺は天才ファン・ディアスだ!」という人
 『翼』に『前転シュート』から着想を得て『ネオサイクロン』を完成させられてしまう。
 が、別の見方をすればバックスピンを上手くかけられれば
 『ディアス』も『ネオサイクロン』を放てるという事もあるだろう。
 頑張れ『ファン・ディアス』!
 天才ならばできるはずだ!

バビントン:名有りのモブ。アルゼンチン選手
 技はなくストーリーでの台詞もないが
 他の『サンパウロ』メンバーより能力が高めである為ボールカットなどで活躍。
 プレイヤーの信頼が高い。

 何気にブラジルの『サンパウロ』のメンバーだったのに
 アルゼンチンのメンバーにいて驚いた人もいるだろう。

 オールスターでは選択リスト外なので残念ながらチームに入れることは出来ない。
 他の名有り有名選手よりは劣るが
 愛でオールスターでのメンバーに加えたかったプレイヤーもいたんじゃなかろうか?


コインブラ:ブラジル選手、
 前作では後半から出てくるというラスボス。
 その時は足が速く

 「誰も追いつけねぇよ!」という感じだったが

 本作のストーリーではかなり遅くなり弱体化させられている。
 『カルロス』の連携『リーサルツイン』というツインシュートを打ってくる。

カルロス:ブラジル選手
 打倒『翼』に燃える。
 『ネオサイクロン』を誉め
 負けた時、負けを認めた上に
 『翼』の足を気遣う凄い良い奴。


ミューラー:西ドイツゴールキーパー

 『ネオタイガーショット』をへなちょこシュート呼ばわりする。

 実際、それに怒った『日向』のシュートをがっちりキャッチするのだからそう言っても許される。
 技はないがキーパー能力は本作、ナンバーワン。


シュナイダー:西ドイツ選手
 金髪の『翼』というような容姿。打倒全日本を掲げる選手。

 ちなみに髭人は1戦目敗北し、2戦目レベルをあげての再戦をした時の事を話そう。

 その場面で2-0で全日本、優勢でロスタイム。

 シュナイダー:俺たちは この大会に(略)

髭人「何、この終わり間際にクッソアツイ展開!
 演出的にはここで得点を入れたら3点与えてやってもいいぐらいの盛り上げやん!!」

 シュナイダー:ネオファイヤ~~~~~~!!

髭人「だが、手抜きはせん!頑張れ!若島津!」

 若島津:キエェェェェェ~~~~~!!(三角飛び)

 チャーリー高橋(実況):だが 届かない

髭人「やっぱデモ的にここは得点が入るのか…」
 
 バイン!!

 チャーリー高橋:おっとこれはゴールポストだ!


 試合終了 勝ち


髭人「……。
 フフッ…
 皇帝が挑戦したかったのは『勝利』ではなく『笑い』だったのか…」


 そう思いながらエンディングを感慨深く見守っていました。

 冷静に考えるとだな…
 しかし、製作者も手厳しいね。
 ここまでの演出を入れたのだから敵とはいえ100%決めさせてやっても良いものをな。
 こんなん外した『シュナイダー』君、泣いてるやろ…


チャーリー高橋:実況役
 試合開始前にボタンを押さず放置しているとあれこれ動きがあって楽しい。

 「寝ると思ったろ。コーヒーがぶ飲みしてきた!」→ぐーぐー
 「ぐーぐー言っているけど、寝ている訳じゃない朝飯食べてないからだ」→マイクをかじりだす。

 などスタッフの遊び心が見られてホント好き。



さて本作をまとめると
前作「2」からのパワーアップ版、。
ストーリーはゲーム的に負けなしの勝ち続けるものだが
『日向』や『翼』の一時的離脱など気が抜け苦しくもなりつつも
その後で引っ提げてくる強力なシュート少年漫画の王道ともいえるアツイ展開

良曲ばかりで聞いていて実にテンションが上がる。

キャラも個性が出ていている。
試合前は煽ったりといがみ合ったりはするが
負けた後はグチグチ言ったりせず
相手に対して誉めたり祝ったりとスポーツマンシップがあふれる潔い姿は
まさに理想的スポーツマンって感じで好感触である。
クリアして気持ちがいい。


ネット上であれこれ見ていると

 「テクモ版のキャプテン翼は『2』や『3』は原作を超えていた」

などという評する声もいくらかあったほどである。
髭人は原作を見てないので比較はできないが
ただ1つ言えるのは

 「いやいや、ゲーム版はゲーム版。原作には遠く及ばない」

と原作を圧倒的に推すような声は見たことはなく

 「ゲーム版も頑張っているけどもそれでもやっぱり原作だよね」

と僅差で原作を推すような声は…1件ぐらい見たという事だ。
ゲーム版の「2」「3」を推す声に比べたら原作を推す声は圧倒的に少なかった。
(まぁ、同じ人が各所で「2」&「3」を誉めて回っている可能性は否定できないが)

さて「キャプテン翼」のテクモ版はスーパーファミコンで「3」の後で「4」と「5」が発売している。
(「キャプテン翼」のスーパーファミコンのゲーム自体は
 「バンダイ」から「キャプテン翼J」というタイトルで発売している)
「3」に比べたら「4」「5」の評判が全体的に芳しくない。(好きだという人は勿論いる)
その証拠にファミコンの「2」や本作「3」が音楽や技集などが紹介で挙がっているのに対し
「4」「5」はプレイ動画はあっても個別のものを紹介する動画は少ない。
動画アップロード者も熱意が下がるようだったのか?(単にプレイしてない可能性もあるが)

割と次作をプレイするのが怖くなるのだがな…(苦笑)
次作の事はともかく本作は演出、音楽共に優れた名作と言える作品である。

「GO GO ACKMAN3」 レビュー (スーパーファミコン)

2024-05-05 21:00:32 | SFCなどのレビュー
 「鳥山明」氏による同名漫画のゲーム版
 (Vジャンプで1993年7月号~1994年10月号までの不定期連載で11話
  短編アニメ化もされている)
 サイドビューアクションゲーム

 バンプレストから発売
 1995年12月15日発売

「GO!GO!ACKMAN」の簡単なあらすじ

 人間の魂を集めそれを大魔王に献上する事で
 お金をもらえ生活費にしている『アックマン』に対し
 それを阻止するべく『アックマン』殺害を行おうとしている『天使くん』を主とした漫画である。

 ちなみにその『天使くん』であるが重火器やミサイルなど火力があるようなものを使ったために
 巻き添えで無関係な人たちを巻き込んで死亡させてしまうのだが
 その死んだ人の魂を『アックマン』が集めていたりもする。


ゲームのあらすじとしては

 『アックマン』に連敗続きの『天使くん』は新兵器を開発し
 果たし状を送り付けた(住所はわかっているのならそれで襲えばいいのに)
 律儀にやってきた『アックマン』は『ハイパーエンジェルギアmk2』と対決する。
 そこへ大人数の天界警察『エンジェルポリス』が現れる。
 天界警察とは人間の警察には手に余る悪魔や悪い天使を捉える天界の警察の事である。
 それを従えるのが大天使『ラグエル』だった。
 『天使くん』は応援が来てくれたものだと喜ぶ。

 ラグエル「犯人に告ぐ!
  見ての通り 貴様は
  取り囲まれている。

  今から3つ数える
  うちに武器を捨て
  投降せよ!

  もし 抵抗したときは
  直ちに射殺する!

  ひとーつ!

 天使くん「聞いたかアックマン?
  早く 行った方が
  身のためだぞ!」

 ラグエル「ふたーつ!」

 ゴードン「アックマン様・・・」

 ラグエル「あと一つだぞ。
  聞いてるのかーっ!?」

 天使君「そうだ 聞いてるのか!?」

 ラグエル「天使!」 

 天使くん「天使!!・・・・・・
  ・・・・・・・・・

  えっ・・・?」

 ラグエル「みーっつ!!

  どうやら 口で言っても
  無駄らしいな。
  力ずくで行く!

 天使くん「ちょ ちょっと待った!
  何でボクなんです?

  アックマンは 隣の
  こいつ コイツですよ!!」

 ラグエル「何をすっとぼけている。
  天使!我々は貴様を
  捕らえに来たのだ。

  悪魔の小僧などに
  用はない!」

 天使くん「え?え!? ど・・・
  どーなっているんだぁぁ!!」


『天使くん』は追われる身になってしまい、掴まるようなことをした身に覚えがないと逃げた。
『アックマン』は面白そうだからそれを追いかける事にした。
二人に待ち受ける事になる運命は?



 
特徴

 ・「GO!GO!ACKMAN」のゲーム

 言っては悪いかもしれないがコレと言って
 このゲーム独自のゲーム的要素は弱く
 色んなゲームの組み合わせ的なものであるために
 「GO!GO!ACKMAN」を題材としている以外に言う事がないのだ。
 ちなみに本作の名称は「GO GO ACKMAN3」である。
 シリーズ共通して「GO」の後に感嘆符「!」が付かない。
 それが何故なのかはわからない。


 ・『アックマン』と『天使くん』の交代が可能。

 いつでも自由に交代が出来るという訳ではなく
 リサイクルマークみたいなものがステージ中にあるので
 そこでのみ上キーを押すことで交代が可能である。

 『天使くん』時にゲームオーバーになると『アックマン』に戻る。


 『アックマン』の特徴:壁密着時にジャンプボタンで壁蹴りが可能。
  敵を倒すと魂をもらえる。

 『天使くん』の特徴:ジャンプボタン押し続けで若干、飛行が可能。
  敵を倒しても魂はもらえない。


 ・魂の数により買い物が可能。

 ステージ中にはショップがあり所持魂の数で購入が可能。



前作との違い

 ・投げボタンの廃止

 前作は基本、Xボタンで投げが可能だったが本作では廃止された。
 だが、本作は敵の一部は踏む事が出来てそうする事でグロッキー状態になり
 そのグロッキー状態の時に触れると持つことが出来て
 持った状態で攻撃ボタンを押すと投げる事が出来る。


 ・ボタンでの溜め攻撃不可

 前作までは攻撃ボタンの長押しで溜め攻撃が出来たが
 本作では攻撃ボタンを長時間押さない事で体が光り出し
 その状態で地上で攻撃ボタンを押すことで
 前作までの飛び道具みたいなものを発することが出来る。
 (前作では溜め状態だと移動不可だったが本作では移動可能
  但し、陸上のみジャンプ中不可)



 操作方法

 [アックマン]時

  左右キー:移動
  下キー:しゃがむ

  Yボタン:所持武器使用
  Bボタン:ジャンプ
   壁密着時にBボタン:壁蹴り
  Xボタン:爆弾(全画面攻撃、弾数制限あり)
  Aボタン:所持アイテム使用

  下キー+Yボタン:回転回し蹴り
  下キー+Bボタン:スライディング
  上キー+Bボタン:ハイジャンプ
  ジャンプ中下キー+Yボタン:下突き(剣持ち時)

 『ブーメラン』装備時の投擲中にも攻撃が出来て
 陸上ではパンチ、ジャンプ中はキックが放てる。


 使い魔の『ゴードン』というコウモリがいるが
 倒した敵の魂を回収する存在でありアイテム取得時以外攻撃等には参加しない。


 [天使くん]時
  左右キー:移動
  下キー:しゃがむ

  Yボタン:所持武器使用
  Bボタン:ジャンプ
   Bボタン押し続け:一定時間の飛行
  Xボタン:爆弾(全画面攻撃、弾数制限あり)
  Aボタン:所持アイテム使用

  下キー+Yボタン:仰向け回転攻撃(としか言いようがない)
  下キー+Bボタン:スライディング
  上キー+Bボタン:ハイジャンプ
  ジャンプ中下キー+Yボタン:下突き(剣持ち時)

 『ブーメラン』装備時の投擲中にも攻撃が出来て
 陸上ではパンチ、ジャンプ中はキックが放てる。

 『天使くん』時は『ゴードン』がいないので
 敵を倒しても魂の回収が出来ない。故に買い物の実質のお金が貯まらない。


得点は65点



良い点
・グラフィック、演出がいい


悪い点
・後半敵が硬め



良い点の解説

・グラフィック、演出がいい

 そのままやね。
 シリーズ通じてキャラグラフィックは良好
 個性的なキャラも増えて舞台がより賑やかとなった。


悪い点の解説
・後半敵が硬め

 後半になるにつれて雑魚敵が硬くなっていく。
 ゲーム―オーバーでデフォルトの『剣』に戻る。
 『剣』となると近接戦闘になるのだがサクッと敵を倒せないのはなぁ…
 近いから敵に触れやすいしダメージを受けても回復アイテムはそんなに置いてない。
 スルーが安定かねぇ?
 そうすると『アックマン』の『ゴードン』の魂集めが出来ない。
 



『天使くん』が使用可能になった。
一定時間ノーリスクで空を飛べる利点は大きい。
使用感覚も通常の使用武器も『アックマン』と変わらない。
『ゴードン』による魂集めが出来ない為、
アイテム購入が出来ないがクリア必須になるようなアイテムもないので
正直主人公である『アックマン』はいらない(苦笑)


1面からすぐにって訳ではなくストーリー上、二人が行動を共にするようになってからである。
割と惜しいね。
ただ後述するが割と簡単にステージセレクトが出来るので
そうすれば『天使くん』でプレイするのは困難ではない。

ゲーム自体の感想としては
3作品目という事で積み重ねが行われていると実感するね。
実に遊びやすくなっている。

ただプレイしていて敵は硬い。
後半では2発以上当てないと倒せない敵が増えていて
武器レベルが高ければ1発で敵を倒せるのだろうが1発攻撃を受けると
武器が弱体化する仕様なのでいい状態を維持するのが結構キツイ。
相手にするのが面倒くさいから無視していたわ。
敵を倒して爽快感を得るようなゲームでもないし
となると、魂集めをしないので『アックマン』ではなく『天使くん』の出番となってしまう。

小さな不満点としてボリューム不足って所か。
5ステージってのは慣れると1時間もかからずクリア出来てしまう。
一部、ルートが異なる箇所があるがそこの到着地点は共通であり
その後の展開はどのルートを選んでも同じである。

ストーリー面としては
キャラが結構、増えて、「アックマン」自体の世界観をさらに広げてくれる。

ゲーム全体の考えるとプレイしていてめちゃくちゃ楽しいって訳でもないが(苦笑)
決して悪いとはいえない。
この先に「アックマン」として
何らかの展開があってもいいんじゃないかと期待感は持てるレベルになった。

ただ、これが3作品目と考えるとエンジンかけるのは遅かったんじゃないかなという感じではある。

裏技

 ステージセレクト
  タイトル画面で
  LボタンRボタンと上キーを押しながらスタート
  各ステージとボス戦とを別にしてプレイする事が出来る。



ここからがネタバレ























お話としては

『天使くん』は仙人殺人容疑をかけられた。
天使くんは
自分は対『アックマン』用に『ハイパーエンジェルギアmk2』を作っていたから外に出ていない。
調べればわかると無実を訴えると
『ラグエル』は『アックマン』にも署に来るように命令したが
『アックマン』は当然拒否。『ラグエル』のメカが襲ってくるがこれを退けた。
が、直後に

ラグエル「ふっふっふ・・・ん?

 ちかくで よくみると
 ちいさいのに いいカラダしている・・・
 それになにより・・・
 ん――――――っ・・・・

 カワイイ(ハート)」

急につかみかかられ、『ラグエル』にキスをされ『アックマン』気絶した。
その後刑務所の牢屋に閉じ込められる『アックマン』
そこには『天使くん』がいた。

『天使くん』は無実を晴らすため
『アックマン』と共に脱獄する事にした。


刑務所にあった『エンジェルギア』を見つけそれに乗り
脱獄に成功した2人は何か手がかりがあるかもしれないと『仙人』の家に向かった。

仙人の家に『ラグエル』から礼金をもらえると言われて
やって来た『マージョ』という女がいたがこれを退けた。

仙人の家に入って手がかりを探していると突如
入れ歯が飛び出した。何とその入れ歯は喋る事が出来た。

入歯「天使・・・
 そこにいるのは天使か?」

天使くん「仙人様!仙人様ですか?
 生きていらしたんですね!?」

入歯「いきてると言えばいきてる
 が しんどると言えば
 しんどるの。」

入歯には『仙人』の魂が宿っているためにはなすことができるのだ。
仙人が言うには『眼鏡』『入歯』『杖』の3つに分けて封印され
杖を除いて刑務所の倉庫にしまい込まれていたが『アックマン』達の脱獄の騒動により
入歯のみが自由になり家に戻ってきたのだというのだ。

何故、『ラグエル』が仙人を封印したのかというと
『ラグエル』自身の重大な秘密を『仙人』が知ってしまったからその口封じの為らしいが
その記憶がある魂は『杖』の方にあり、『入歯』は知らないという。

『天使くん』は『仙人』を元に戻すために『天使くん』と『アックマン』は脱出する。
『仙人』の『眼鏡』部分は『ヘプバーン』という鳥が持っているとのことで
その鳥がいる無人島に向かう事にした。
『アックマン』は『仙人』の魂を売れば金になるという事でそのことは黙って同行した。

無人島の『ヘプバーン』の巣に向かうと
前作のボスであり『天使くん』の兄である『ボカル』がいた。
こちらの目的は

ボカル「おおかた キラキラした
 ものを集める
 ヘプバーンの巣に~

 何か カネめのものが
 ないかとふんで~ノコノコ
 やってきたのであろう~」

と、言うがそれが自身の目的のようであり
そこへ『メタルエンジェルズ』が現れ
メンバーが『宝石』だの『金貨』などを見つけたというので(全部、別物)
やはり金品目的であることが発覚する。
それで『メタトロンⅡ』を呼び襲ってくるが
ただメンバー同士がくっついているだけだった。

『眼鏡』を見つけると『ヘプバーン』が襲ってくるがそれを退け
次は『杖』を見つける為、刑務所に乗り込んだ。
そこにいた『ラグエル』を退ける。

ラグエル「あ・・・ああ・・・
 コノワタシの うつくしい
 かおにキズが・・・!

 キ――――――ッ!!やって
 くれたわね!! ぜったい
 ゆるさないんだから!!!!

 コロスコロスコロス!!
 ぶっ・・・コロスわ!!

 うギャ―――――!!」

と、怒る『ラグエル』に光が降り注ぐ。倒れる『ラグエル』
そこへギャルっぽい女子が現れた。

?????「みぐるしいわよ ラグエル

 おなじ天使として
 あたしまで はずかしく
 なるじゃない。

 はじめまして。
 あんたがアックマンね
 あいたかったわ。」

天使くん「ジ・・・ジブリール・・・」

ジブリール「ふふ・・・
 オマエにもあいたかったよ
 バ・カ・天・使・!」

黙る『天使』を見て『アックマン』が気に掛けると『ジブリール』はいう。

ジブリール「ムダよ。
 だってコイツはあたしの
 おもちゃなんだから。」

どうやら『天使くん』は『ジブリール』にいじめられていたようだ。
その『ジブリ―ル』は『アックマン』に用があるという。
この程度なら自分が相手をする必要はないと
『エレジア」というものを呼び出し巨大な化け物に乗り込み襲って来た。

『アックマン』が退けると小さい女の子がいた。

女の子「いたた・・・いたいわね!
 レディにむかって
 なんてことをすんのよ!

 ちょっと!きいてんの!?
 何とか言いなさいよ!!」

天使くん「おまえ ひょっとして
 ジブリール・・・なのか?」

女の子「あったりまえでしょ!
 なにネボケて・・・」

オウム「ジブリールサマ!
 ヘンシン!ヘンシン
 トケテマスヨー!!」

驚くジブリール。

ジブリール「や やるじゃない!
 こうなくちゃ
 おもしろくないわ。

 ま きょうのところは
 このくらいで ゆるして
 あげるけど

 つぎは こうはいかない
 からね! か・・・
 かくごしてらっしゃい!!

 いくよ エレジア!」

オウムと共に去るジブリール。
残った『ラグエル』に対して『天使』が仕返しをしようとすると
『入歯』と『眼鏡』にもう済んだ事だと止められた。

『アックマン』は『杖』を見つけたが
杖に暴れられ捕まえることが出来ず、
その『杖』がそばの『入歯』と『眼鏡』の所に行き仙人が復活する。

『アックマン』は吹き飛ばされ
必ず『仙人』の魂を奪ってやると決意する。



スタッフロール。
その途中、『ラグエル』が『仙人』を封印した秘密が明かされる。

それは500円玉ハゲを『仙人』見られたからだった。

天使くん「くっ・・・・・・
 くっ・・・・・・・
 くっ・・・・・・・

 くだらない―――――――っ!!!!」


再びスタッフロールがあり
最後に・・・

ジブリール(ギャル)「で ラグエル
 あなたのしょちだけど。

 かりにも警察長官が
 あんなことしたなんて

 パパのみみにはいったら
 きっとたいへんよね・・・

ラグエル「・・・・・・・・・・・・。」

ジブリール「ウフッ・・・ひとつ
 じょうけんをだすわ
 ラグエル。

 あたしがアックマンたちを
 たおすのに きょうりょく
 しなさい。

 そしたら 何も
 みなかったことにして
 あげてもいいわよ。」


ラグエル「・・・・・・・・・・・・
 ・・・は・・・ははっ!!」

ジブリール「おぼえてなさい
 あのコたち・・・

 あたしに さからった
 コト。 きっと こうかい
 させてあげるからね!!」

TO BE CONTINUED
NEXT
GO GO ACKMAN4?




という表示されてゲームは終わる。

エンディング含めてのゲームの感想としては
『天使くん』とのキャラチェンジが可能となりどちらでプレイしても破綻することのないステージの構成
乗り物に乗ってのシューティングステージなど操作していてなかなか楽しい。
ボス戦に関しても動きにある程度のパターンが出来て、
前作のように良くわからないまま突進を仕掛けて来てダメージを負わせてくるような奴が減ったのも好印象。

ただ、折角、魂の数で買い物が出来るようになったのだから
もう少しショップを増やすとかステージ開始時に買い物が出来るぐらいで良かったんじゃないかと思える。


ストーリーとしては
500円ハゲを見られた口封じの為に殺人を行おうとした上に
その罪を無関係な少年に擦り付けようとする
下衆ホモ野郎が発端となったお話。

『天使くん』が下らないと言っている通りなんだが…
(アイツの拡大キスシーンを回想含めて2度も見る事になあろうとは…力のいれっぷりは分かるが…いらんわ)
それはそうとやたらと濃いキャラクターばかりだった「1」や「2」のシリーズに比べて
ギャルに変身可能な『ジブリール』という可愛らしい少女が出て来たので作品として華が生まれたと言っていい。
スタッフロール時に主要キャラの大き目の絵が出て来て
『ジブリール』はギャル時でも少女時でも可愛らしい。

その後も何かありそうだけど
残念ながらゲームの「アックマン」は「3」までであり更なる続編はない。
(ゲームボーイでも1作品出ているようだが)

まぁ、当時の「GO!GO!ACKMAN」という作品の動向を時系列で並べれば若干察せる。
「鳥山明」氏による本編が

 1993年7月号~1994年10月号不定期連載

その後別の方が話と作画を別々で「Vジャンプ」にて「GO!GO!ACKMAN」をセルコミックで

 1994年11月号から1996年2月号まで連載

本作はそのセルコミック掲載中の

 1995年12月15日発売

最終回が2月号だから恐らく発売はきっと1996年1月だろう。
本作発売翌月で終了していたって訳だわな。
それと同時に「GO!GO!ACKMAN」関連の展開は閉じていったんだろう。
仮に「4」が製作を開始してとしても中止。当然の成り行きではある。
「TO BE CONTINUED」をゲーム内に追加するのも即座に使い出来るもんじゃないと思うから
発売前にはVジャンプの連載が終了することはわかっていたのかもしれない…

『ジブリール』が「2」ぐらいの時点で出ていればねぇ~。
本作の初対面の時点で『アックマン』に対して「あいたかったわ」言われてる。
何らかの事情で『アックマン』を知っていて既に気になる存在だったのだろう。
仮に髭人が妄想するのなら
「4」の展開としては『ジブリール』が更にちょっかい出してくるんだろうが
何らかの事で『アックマン』に助けられてそれを機に完全に惚れちゃうなんて…
ありがちなラブコメ的展開になっていたんじゃなかろうか?

それはそうと個人的にはこの「3」の出来は良いと思う。
ようやく芽吹き始めて来たかってな所ではあるがちと遅すぎである。
この出来が「1」の時点でできていれば「アックマン」の展開もさらにできていたんじゃないかなぁ。
ゲーム主導で漫画などを続行していくというのも視野に入った気がしないでもないが…
「3」の出来を「1」の時点でやれとか無茶でありすぎるか。

という訳で「GO!GO!ACKMAN」という漫画のゲーム版
続編示唆はあったものの
「2」までは「GO!GO!ACKMAN」のタイトル通り調子よくシリーズを発売出来ていたが
様々な事情により
「3」で「STOP!STOP!ACKMAN」となってしまった惜しい作品であったという所かな。



「GO GO ACKMAN2」 レビュー (スーパーファミコン)

2024-04-05 21:00:48 | SFCなどのレビュー
「鳥山明」氏による同名漫画のゲーム版
 (Vジャンプで1993年7月号~1994年10月号までの不定期連載で11話
  短編アニメ化もされている)
 サイドビューアクションゲーム

 バンプレストから発売
 1995年7月21日発売

特徴

 ・「GO!GO!ACKMAN」のゲーム

 言っては悪いかもしれないがコレと言って
 このゲーム独自のゲーム的要素は弱く
 色んなゲームの組み合わせ的なものであるために
 「GO!GO!ACKMAN」を題材としている以外に言う事がないのだ。
 ちなみに本作の正式名称は「GO GO ACKMAN2」である。
 ゲームシリーズ共通して「GO」の後に感嘆符「!」が付かない。
 それが何故なのかは不明である。

「GO!GO!ACKMAN」の簡単なあらすじ

 人間の魂を集めそれを大魔王に献上する事で
 お金をもらえ生活費にしている『アックマン』に対し
 それを阻止するべく『アックマン』殺害を行おうとしている『天使くん』を主とした漫画である。

 ちなみにその『天使くん』であるが重火器やミサイルなど火力があるようなものを使ったために
 巻き添えで無関係な人たちを巻き込んで死亡させてしまうのだが
 その死んだ人の魂を『アックマン』が集めていたりもする。


ゲームのあらすじとしては

 人間の魂を集める事でお金を大魔王からもらえる『アックマン』と
 それを阻止すべく『アックマン』を倒そうとする『天使くん』

 前作『天使くん』は大天使である『ミカエラ』と共に『アックマン』討伐を行ったが
 返り討ちに遭ってしまった。

 大天使の『ミカエラ』は最強兵器『メタトロン』を『天使くん』に貸そうという所で
 それを『天使くん』の兄『ボカル』が横取りしようとしてきたのだ。

 『ボカル』はわがままものであったために天界から追放された男であった。
 『ボカル』は天使バンド軍団『メタルエンジェルズ』を率いて
 『メタトロン』を奪おうとする。

 『アックマン』はその『メタトロン』の話を聞いて横取りして
 沢山の人間を殺害し魂を集めて大儲けを企む。

 広がる『メタトロン』騒動。
 最終的に勝つのは誰だ?



前作からの変更点など

 ・武器が標準装備

  前作はパンチやキックなどが基本攻撃であったが
  本作では『剣』が標準装備である。
  

 ・3種類の武器のレベルアップ
  『剣』『ブーメラン』『銃』の3種類があり
  装備している同種武器アイテムを取るとレベルが上がる(最大LV3)
  但し、ダメージを受けるとレベルダウン、異種武器を取るとLV1になる。

  一死すると武器は『剣』に戻る。


 ・ハイジャンプ追加
  上キー+Bボタンでハイジャンプが可能。

 ・つかみ追加
  Xボタンでパンチを繰り出すが
  敵によっては掴むことが可能で敵を投げる事が出来る。


 ・ボス戦敗北時はボス戦から
  前作はボスに敗北するとステージ最初からであったが
  本作はボス戦からプレイ可能。


 操作方法



 左右キー:移動
 下キー:しゃがむ

 Yボタン:パンチ(アイテムがあればそちらを優先)
 Bボタン:ジャンプ
 Xボタン:敵をつかむ(つかめない時はパンチ)
 Aボタン:爆弾(全画面攻撃、個数制限あり)

 下キー+Yボタン:回転回し蹴り
 下キー+Bボタン:スライディング
 上キー+Bボタン:ハイジャンプ
 下→右+Yボタン:コンビネーション
 ジャンプ中Xボタン:ドロップキック
 ジャンプ中下キー+Yボタン:下突き(剣持ち時)

 Bボタン長押し→離す:チャージショット(ジャンプ中不可、溜め中移動不可、振り向きは可能)

 使い魔の『ゴードン』というコウモリがいるが
 倒した敵の魂を回収する存在でありアイテム取得時以外攻撃等には参加しない。



点数は40点

良い点
・グラフィック、演出がいい
・コンテニュー回数無限


悪い点
・ステージ中の会話スキップ不可
・ダメージで武器ワンランクダウン
・不親切な展開
・ボス戦


良い点の解説
・グラフィック、演出がいい

 キャラも生き生きとしていて
 1枚絵などは丁寧である。


・コンテニュー回数無限

 死にやすいゲームなので無限にコンテニュー出来るのはありがたい。
 今作はボス戦から再開。(前作はボス戦でやれてもステージ最初からだった)



悪い点の解説
・ステージ中の会話スキップ不可

 ステージ前後の1枚絵の時点はスタートボタンでスキップ可能であるが
 ステージ中の会話はスキップ出来ない。
 ゲーム部分だけを繰り返しプレイしたいって人には少しイラつく要素と言える。
 死亡後の再開時も同じことを再び言うのを見なければならないので若干テンポが悪い。


・ダメージで武器ワンランクダウン

 前作でも武器を落とすような仕様であったが
 本作でも似たようなものである。
 LV3まで上げられるそうだが、髭人はLV3になったことはなかった。

 ってか、同種武器だとLVアップするけども
 異種武器取るとLV1になる仕様なので
 マップに置かれている異種武器は邪魔な罠アイテムともいえる。
 

・不親切な展開

 軽くネタバレになるが『トロッコ』に乗るステージがあるが
 説明もないまま『トロッコ』に乗り走り出す。
 そのまま乗っていると落ちて死亡である。

 当然、『ブーメラン』や『銃』は紛失で『剣』に戻される。
 何で死んで覚えろという死にゲーなのに武器紛失とかにするのかと…


・ボス戦

 ボス戦はボス戦で戦い方も教えてくれずどうにか倒せという状況である。
 いくつかのダメな要素がある。


 ①突進攻撃多めのボス

  基本、『剣』での戦闘を余儀なくされる。
  武器を維持する事も勿論可能だが
  一死で『剣』に戻されるので必然的に『剣』率が高くなる。
  『剣』で戦うという事はボスとは間合いを取れず接近戦を迫られるという事だ。
  なのにボスはやたらと突撃してくる。
  回避が困難である。
  

 ②よくわからん当たり判定

  ボスには全部ではなく一部ではあるが、
  当たり判定がある部分とない部分がある。
  当たり判定がない部分にはダメージ判定があったりする。
  『剣』で攻撃を加えようと当たり判定部分に接近すると
  敵からのダメージ判定部分にも接近せざるを得なくなり
  下手をするとダメージ判定部分に触れてしまい攻撃を受ける羽目になる。

  
 ③ぐちゃぐちゃになりやすいボス戦

  ①の通り、突進してくるので
  距離を取ろうと離れようとすると別の攻撃をしてきたりしてきて
  それでグチャグチャになりやすく
  パターンを読み切れずごり押しみたいになりかねない。



前作の続編だというのに
悪い部分をろくに改善せずそのまま続けているという感じ。

「まるで成長していない」

という気分を存分に味わわされる。

例えばトロッコなど特殊状態にもかかわらず
操作方法など説明もなく始まっているので戸惑う事うけあいである。
しかも途中でレールが途切れていたりして乗り移りを強要する展開。
トロッコから落ちたら死亡が確実。

それの説明はないし、
「危険!」「乗り移れ!」というような注意喚起、指示もない。

そのような死にやすい状況なのに死ぬと武器などが弱体化するという仕様。
何故、前作のままで行ったのか?

ボス戦は接近戦ばかりでごちゃごちゃしていてよくわからないまま戦い
回避行動をとりつつ剣を振っていたら何となく勝ってしまった。勝ててしまった。
そのような状況では全然、楽しくない。
スカッとした気持ち良さはなかった。

「ロックマン」など、良アクションだと
相手のパターンを見切ってボスを倒すのが一つの快感だというのに
一方で「GO GO ACKMAN2」一体何なんだコレは。
「ロックマン」など敵を倒す良作アクションは初めから飛び道具が使えるから
敵から距離を取りパターンを読む余裕がある。
が、本作は一死で『剣』に戻り接近戦になるから距離が取れない。


何というか…
『剣』と『ブーメラン』と『銃』という
近接武器と射撃武器を
同じメイン扱いにしているからおかしくなるのだ。

「大魔界村」の『剣』って事か?
決して使えないって訳ではなくステージの敵や仕掛けなどの配置で限定的に使える場面は確かにある。
が、ほぼ『剣』を使えってなったら話は別だろう。
ただ、その『剣』装備も「大魔界村」のみで他シリーズではなくなったようだし

後、「魔界村」シリーズは割と宝箱が落ちていて
鎧をいくつも取って強い状態への戻し作業はそんなに難しくはない。
異種武器を取っても武器の段階は維持されるし
この作品のアイテムは結構、出るのが渋い。

『アックマン』が元々『剣』と『銃』を持っているのなら
それを標準装備として使い分けながら進めるようなゲームにするのが自然だったんじゃないのだろうか?


ゲームの2作品目ともなれば前作の問題点などを考えて精錬されるものだが
本作はほぼ変わらん。

新要素として『つかみからの投げ』ってのがあるが
これも射程にして体3つ分の所にポロッと投げるだけだから
沢山の敵を巻き込みまくって倒すなんて遊び方も出来ず
投げ可能な敵もかなり限定されるのでほぼ封印である。


誉められる点と言えば
やはり前作同様
グラフィックの質は高く『アックマン』達の1枚絵を眺めているのはなかなか楽しい。
というか、ストーリーがこの先、どうなるかを知るためにプレイしていただけだったよ。

ただ、よくもまぁ前作のあの出来で続編を出せたものだな感心するところだが
それはやはり当時の「鳥山 明」氏の人気があったが故か…

というか、「鳥山」氏の
「GO!GO!ACKMAN」の連載は前作発売の時点で終了しているからな
(全11話、1993年7月号~1994年10月号不定期連載)。
その後別の方が話と作画を別々で
「Vジャンプ」にて「GO!GO!ACKMAN」をセルコミックで
1994年11月号から1996年2月号まで連載している。

前作発売が1994年12月23日
本作発売が1995年 7月21日

7か月というかなり早いスピードで出ているのは鉄は熱いうちに打て感じというかねぇ…
製作現場はゲームの質よりも出すことが最優先であり
バランスなどを考慮する時間的余裕はなかったとも考えられる。

ちなみに次作である「GO GO ACKMAN3」の発売日は

1995年12月15日

本作発売から5か月未満という驚異的スピード…
所持していて未プレイなのだが本作の出来を考えると結構震えるんだけど…(苦笑)

※↑「GO GO ACKMAN3」クリア後の感想。その心配は杞憂でした。



ここからがネタバレ






















『メタトロン』を最終的に入手したのは『ボカル』だった。
ラストステージでは今まで戦ってきた『ボカル』のグループ
『メタルエンジェルズ』の仲間がボスラッシュで登場する。
そしてそれらを退けた後は…

ボカル「ようこそアックマン~♪
 きょうは~オレが~
 最強になった~
 きねんすべき日だ~♪

 最高のステージを~
 おみせ~し~よ~う~♪」

ライトが一瞬照らされたところの後に爆発が起きる。
ライトを見て冷静に爆発避けつつ浮遊するステージに乗る『ボカル』に攻撃すればいい。
楽勝。

その後が第2形態

『ボカル』は『アックマン』に

ボカル「アックマン~♪
 キサマは あまりにも
 罪を重ねすぎた~♫!

 天にかわり このオレが
 ばつをくだしてやる~♪
 とくとうけるがいい~!」

と、『メタトロン』と呼ぶロボに乗り込み襲ってくる。
ラスボス戦を退ける。

だが、最強であるはずの『メタトロン』は『アックマン』に破壊された。
城も爆発、それで吹き飛ばされた『天使くん』は大天使『ミカエラ』が声をかけてくる。
『メタトロン』は天界でしかフルパワーを発揮できず
地上だと力は半分以下になってしまうという欠陥が見つかったのだという。

それを聞いて怒る『天使くん』

ミカエラ「というわけだ 悪かったな
 まあ きながに がんばれよ
 じゃ」

天使くん「あっ!ミカエラ様!
 ミカエラ様!・・・・・・

 ミカエラ様の・・・
 ぶわぁか~~~~~っ!!」

空き缶が『天使くん』の頭に当たりスタッフロールとなる。
スタッフロールの後

「THANKS
FOR
PLAYNING

NEXT

GO GO
TENSHI
KUN・・?」

と、続編示唆をする1枚絵が表示され終わる。



しかし、ラスボス『メタトロン』は強い。

まず、腕が攻撃を貯め、床にたたきつけるとそれが左右に波に散るので
これは楽に避けられる。
その次である。両腕が飛ぶ。
ダブルロケットパンチって奴である。
それに捕まれると壁にたたきつけられる。
『2』のダメージでデフォルト体力『5』だと3発で死ぬ。
この腕の動きが早く避けづらい。
本体にも胴体部分にダメージ判定があり
腕をジャンプして避けようとすると胴体に当たる事もある。
腹立たしい。


それにしても続編示唆されて
次作が出てちゃんと『天使くん』が操作できるようになっているのは凄いね。
当時のゲームはたまにエンディングで続編示唆されていたものの
続編が出ずに作品自体が終わるなんて結構あったからな。
恵まれていると言える。

ただ、本作「GO GO ACKMAN2」は
優れているとはいいがたいからスルーでいいゲーム。

う~む。
ストーリー展開、キャラ、ゲーム…
いずれも際立ってピックアップしたい部分が見つからないゲーム。

良ゲーではないし、じゃぁクソゲーかって言ったらそこまでこき下ろせるほどひどくもないので
正直、評価に困るんだよねぇ…レビュアー泣かせやで。
『アックマン』だけに少しばかり『ソアックヒン(粗悪品)』って所か…

…………。

こんなダジャレで締めるしかないのが本作なんだよねぇ(←ただの無能レビュアー野郎の詭弁である)
う~む…
死んだ人の魂を集めるのが『アックマン』ならきっと俺は…

バキューン!!


「GO GO ACKMAN」 レビュー (スーパーファミコン)

2024-03-12 21:00:21 | SFCなどのレビュー
 「鳥山明」氏による同名漫画のゲーム版
 (Vジャンプで1993年7月号~1994年10月号までの不定期連載で11話
  短編アニメ化もされている)
 サイドビューアクションゲーム

 バンプレストから発売
 1994年12月23日発売

特徴

 ・「GO!GO!ACKMAN」のゲーム

 言っては悪いかもしれないがコレと言って
 このゲーム独自のゲーム的要素は弱く
 色んなゲームの組み合わせ的なものであるために
 「GO!GO!ACKMAN」を題材としている以外に言う事がないのだ。

 ちなみに原作版の正確なタイトル表記は
 「GO!GO!ACKMAN」
 本作の表記は
 「GO GO ACKMAN」である。
 GOの後に「!」感嘆符(エクスクラメーションマーク)が付かないのである。
 それが何故なのかは髭人はわからない。


「GO!GO!ACKMAN」の簡単なあらすじ

 人間の魂を集めそれを大魔王に献上する事で
 お金をもらえ生活費にしている『アックマン』に対し
 それを阻止するべく『アックマン』殺害を行おうとしている『天使くん』を主とした漫画である。

 ちなみにその『天使くん』であるが重火器やミサイルなど火力があるようなものを使ったために
 巻き添えで無関係な人たちを巻き込んで死亡させてしまうのだが
 その死んだ人の魂を『アックマン』が集めていたりもする。


ゲームのあらすじとしては

 『アックマン』の悪事を止めようとするものの
 何度となく返り討ちに遭う『天使くん』は
 天界の大天使『ミカエラ』からを
 『天使軍団』を借り『アックマン』退治に乗り出したのであった。


 操作方法

 左右キー:移動
 下キー:しゃがむ

 Yボタン:パンチ(アイテムがあればそちらを優先)
 Bボタン:ジャンプ
 Aボタン:爆弾(全画面攻撃、個数制限あり)

 下キー+Yボタン:回転回し蹴り
 下キー+Bボタン:スライディング
 ジャンプ中Bボタン:ドロップキック(アイテムがあればそちらを優先)
 Bボタン長押し→離す:チャージショット(ジャンプ中不可、溜め中移動不可、振り向きは可能)

 使い魔の『ゴードン』というコウモリがいるが
 倒した敵の魂を回収する存在であり基本的に攻撃等には参加しない
 (アイテムで一定時間グルグル回り簡易バリアになるぐらい)



点数は50点


良い点
・グラフィック、演出が良い
・コンテニュー回数無限

悪い点
・アクションゲームとしての挙動
・敵に1回触れるとアイテム紛失
・画面下部、穴が多め


良い点の解説
・グラフィック、演出がいい

 キャラも生き生きとしていて
 1枚絵などは丁寧である。


・コンテニュー回数無限

 死にやすいゲームなので無限にコンテニュー出来るのはありがたいが
 1度死ぬとそれがボス戦であってもステージ最初である。



悪い点の解説
・アクションゲームとしての挙動

 他のアクションゲームとして一部挙動がおかしい所があり
 それによりミスを誘発する。具体的に書くと…

 ・坂の下の敵にパンチが当たらない。

  坂が結構あるのだが、
  相手が下側にいた場合
  近くでパンチしても当たらずに敵に接触する事が多数ある。
  『回転回し蹴り』をすればいいのかもしれないが
  足が止まるのでアクションとしてはテンポが悪くなる。

 ・ジャンプ中キック

  アイテムを持ってない時はジャンプ中にはドロップキックを繰り出すのだが
  これを繰り出している最中は左右キーの操作が出来ない。
  1秒以下の短い時間ではあるが
  結構穴際で敵を倒さなければならないというのに
  左右キー操作を受け付けずペースを崩す。
  これにより穴に落ちる事も頻発した。


・敵に1回触れるとアイテム紛失

 『剣』『ブーメラン』『銃』とアイテムはあるが
 敵に1度触れるとそのアイテムを紛失する。
 飛び道具なんて便利なものからまたパンチに戻るってのはなぁ…


・画面下部、穴が多め

 上下に広めの画面であり上に上がったり逆に下に降りる事が多発するのだが
 画面左右端には何も見えず、画面下部には何も見えないのでとりあえず
 意を決してジャンプを試みるのだが、足場が一部しかなくそのまま穴にダイブする事が多数。
 もう少し画面下の見えるところに足場を設置してよ。





コンテニューが無限に可能ではあるので死んで覚えていくスタイルのゲーム。
劇中でも多くの一般人が死んでいたようなので『アックマン』にも何度も死んでもらおうって事なのか?(多分違う)

ただ、集めた魂のポイントの数でエンディングが若干変化するらしいので(髭人は諦めた)
それらを見るには何度も繰り返してノーコンテニューするぐらいの腕前は必要である。

ったく、なんで1回ダメージを受けるとアイテム紛失なんだよと…
え?「スーパーマリオブラザーズ」シリーズだって『ファイアボール』などのアイテムを紛失するだって?
いやいや、基本「スーパーマリオブラザーズ」は
敵を倒して進んでいくゲームではなく躱していくゲームだろう。
しかも「ちびマリオ」時は攻撃は出来ないが当たり判定は小さくなり、さらに躱しやすくなる。
本作は倒していかないと敵が邪魔で進めない。

後、敵の天使系は踏むことが出来てそれから動けない状態の時に触れると
「スーパーマリオブラザーズ」の『ノコノコ』同様蹴飛ばすことが出来る。
だが、それ以外の敵は踏めないのが基本である。めんどくせぇ…

悪魔の子供が主人公っつーと
「悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん」が挙げられるが
溜め攻撃が豊富にあってギミックがたくさんあって面白かったなぁ…
本作は…うう~ん…

他の慣れたゲームと比較しがちになってしまうのは
独自要素が薄かったせいかもしれんねぇ…

ってゲームばかりの話になってしまうのは髭人が「GO!GO!ACKMAN」を未読だからだろう。
良く読んでいれば面白さが激増するのだろう…きっと。
wiki見る限り、劇中の登場人物も出ているようだからな。

PS)「鳥山」氏の訃報を知り本作が目に留まりプレイしレビューに至った次第です。
 大分、久々のレビューだがこんな感じでええんかな。
 ゲームはゲームだからな。レビューを甘口にしてはアカン。
 機会があればスーパーファミコン3作品を制覇したいところですかねぇ…


ここからがネタバレ






















『アックマン』を倒す為に
天使軍団を貸していた『ミカエラ』が自身で『アックマン』に挑むも返り討ちに遭う。

爆発した城から落下するも命は無事な『天使くん』
『ミカエラ』も無事であり『天使くん』を叱責する。
『天使くん』は『アックマン』のせいだというが
『ミカエラ』は天界に帰り、後始末は『天使くん』にぶん投げ
自分は2度と手は貸さないと言い放つ。

言われた『天使くん』は

「・・・ア・・・
 アックマンめ・・・

 おぼえていろよー!」


ゲーム中のキャスト紹介をすると車に乗った『アックマン』が
走る『天使くん』をおいかける。


アックマン:おーい 天使!
 はやく はしらないと
 ぶつけっちゃうぞ!!

天使:うわーん!
 なんてことをするんだ!!
 オニ! 悪魔ァー!!!!

アックマン:なに あたりまえのこと
 いってんだよ
 オレは 悪魔なんだぜ!

ゴードン:アックマン様ァー!
 いったい どこまで
 はしるんですかー!?

アックマン:さあな
 まえを はしっている
 天使に 聞いてくれ

天使くん:アックマンめー!
 かならず ふくしゅう
 してやるからなー!!!!


スタッフロール
その後、魂のポイント数で1枚絵が変化する。(台詞などはない)

しかし、「GO!GO!ACKMAN」は「鳥山」氏の11話(1993年7月号~1994年10月号)と
別の方が「Vジャンプ」で1994年11月号から1996年2月号まで
セルコミックが掲載されたようではあるが
それで本作含めスーパーファミコンで3作品、ゲームボーイで1作品が作られるんだから
そのポテンシャルは凄い。

きっと当時のドラゴンボール人気から派生していたんだな…
待てよ。「ドラゴンボール」は1984年51号~1995年25号までの連載していたって事は…
「ドラゴンボール」連載中に「GO!GO!ACKMAN」も連載していたって事になるか。
「鳥山明」氏、化け物やね。
『アックマン』よりも「鳥山」氏のことばかりになってしまうのは…
やむを得ないと思ってくれぃ。

つまらなければ押すんじゃない。

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