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「オバケのQ太郎 ~ワンワンパニック~」 レビュー (ファミコン)

2017-01-27 21:00:38 | ファミコンレビュー
「藤子F不二雄」氏原作の「オバケのQ太郎」のゲーム
サイドビュー横スクロールアクション
開発はトーセ
発売はバンダイ
1985年12月16日発売

あらすじ
というかゲームルール。
12ステージ構成でキャラの顔がそのステージとなり
プレゼントを用意したり、
3面のうち1面は誘拐ステージとなり、その面のキャラを強盗から救出する必要がある。

特徴

Aボタン・・・ガウガウ砲(弾数制限あり)
Bボタン・・・ジャンプ、ジャンプ中に長押しする事で飛行(落下時は無効)
下+Bボタン・・・屋根を下りる。

画面上部中央にゲージありこれは空腹ゲージであり常時消費していて
ゲージがなくなると死ぬ。お菓子を取る事で回復する。
飛行するとゲージの減りは早くなる。
ゲージが一定以下になると飛行不可になる。

通常ステージではステージ中にあるプレゼントを取り、ステージ最後にその人が出て来るので届ければクリア。

誘拐ステージではステージ最後に強盗がいて骨を強盗に投げ、強盗に当たると犬が現れ、強盗が逃げるとクリア。

画面内のお菓子は放置して先に進んでも構わない。
(吠える犬付近にあるようなお菓子は態々危険を冒して取りに行くより放置した方が無難)

ただ『STOP』という文字が表示されると画面内のお菓子を全て取った時に出現するアイテムを取らないと先に進めなくなる。


点数は20点

良い点
・オバケのQ太郎のゲーム

悪い点
・Q太郎貧弱過ぎ
・自由落下の仕様
・地獄

良い点の解説
・オバケのQ太郎のゲーム
まぁ、そのままだわな。
もし、これがパッと見が普通のキャラなら
まず人気にはならない出来…

悪い点の解説
・Q太郎貧弱過ぎ
1発即死というのはこの時代のゲームなら仕方ない所だが…
いくつか理由があるので更に分ける。

 ①ガウガウ砲
 キャンディを取る事で『ガウガウ砲』を4発放てるようになるが
 犬の『ワンワン砲(ゲーム名)』に劣る。
 ワンワンワン、やかましく吠えて来るのだが
 『弾速』『射程』
 が劣る。
 その為、吠える犬に攻撃をしようとすると逆襲に遭ったり相討ちに遭うケースが多い。
 その上、『発射硬直』も大きく
 迂闊に『ガウガウ砲』を使うと別の犬にやられる。
 その為、先に進める事を優先しがちになり出番は殆どない。

 ②『ガウガウ砲』が効かない敵の豊富さ
 『ガウガウ砲』が効くのは『子犬』と『ブルドッグ』のみで
 それ以外の『カラス』や『スズメ』や『風船』などには効かない。
 同じ犬である『チャウチャウ』にも効かない。
 


・自由落下の仕様
屋根の端当たりなどから歩くと落下するのだが
この時、移動は不可能となり、足場に着くまで自由落下となる。
しかもゆっくり落ちるので犬が下でウロウロしていると

「あ…俺、死んだわ」

ってのが良くわかる。
せいぜい『ガウガウ砲』を放って硬直によって着地タイミングをずらす程度の事である。

・地獄
3面から穴があるのだがそこに落ちると『地獄』というステージに行く。
しかもそれはその名に恥じぬ地獄振り。
真っ暗な画面でゴールにつけばいいのだが
まず、『飛行不可』
その為、足場をジャンプで飛び移る事になるのだが『足場が非表示』
真っ暗で表示されないのだ。
何度もQ太郎を歩かせる事で確かめるほかない。
それで、足場がない所を行くと、上記、自由落下の仕様のせいで
動きを受け付けず、その上、ゆっくりとした着地。
地獄はまさに地獄!!
イライラしてここでやめた方も多いのではないだろうか?



スーパーマリオブラザーズ」のようにきびきびとした動きも出来ないので疾走感はなく
硬直や弾数制限などでまともに戦えず、犬に怯えながら先に進むしかないので爽快感もない。
当時放送していたアニメを鑑賞していたお子様達がプレイするようなゲームではないな。
ゲームの仕様をよく理解した方によってようやく花開く…そんなゲームかな?

でも、透明ではない通常時に風船や煙突の煙に触れただけで即死するような虚弱体質でありながら
強盗に捕まった友達を救おうと奮闘するQ太郎の勇気は健気でもある。
Qマークで半透明になった時、逃げて逃げて逃げまくれ!!


ファミコン初期のゲームという事もあって100万本以上を売り上げているという。
おばけという割には存在感はかなりあるゲーム。
故にクソゲーとして名が知られてしまったゲームでもある。


北米でもキャラを差し替えた『Chubby Cherub』というタイトルで発売されている。

大会上位入賞者100名に贈られたゴールドカートリッジ版が存在しているという。
しかし、大会上位者ねぇ…
小学生がもらっている姿ってのは想像しにくいな…よほどのゲーマーか…
大体が良い歳した男ってイメージ(苦笑)

金って…目立っとるな~。
出来れば透明になれるQ太郎なんだから「沙羅曼蛇」みたいにスケルトンカラーにすべきなのにな…



ネタバレはなし


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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-01-28 21:42:05
髭人さんは酷評されてますがw 個人的にはバンダイゲーとしては遊べる方かなと思いますね
少なくとも男塾よりは。ターゲット層が子供向けタイトルで子供を釣って難易度で返り討ちにする
なんてのは当時ではよくあることでしたね。ロストワードオブジェニーとか
原作そのままにメルヘンな世界を期待して買って貰った女児が実際遊んでどんな心境になったかは
想像しただけで察するものがあります。ターゲット層を考えて評価できるのはタイム制をなくし
じっくりと考えて進めるようになってること。爽快感はないが戦場の兵士の如くジリジリと少しずつ進む面白さ
ジェニーは世間ではクソゲー確定ですが色々アレな部分はあるものの地味に面白いアクションゲーとして好きですね自分は
逆にオバQのようにほっといてもどんどん体力減ってプレイヤーにプレッシャーをかけていく冒険島スタイルは
子供向けソフトでは愛称悪いと思いますね。難易度の高さも相まって実はゲーマー向け作品かなと思います
あとスーマリ以降アクションゲーのジャンプはAボタンと刷り込まれた当時のキッズ(自分)に
Bジャンプボタンはいまいち受け入れ難かった。感覚的にジャンプというとつい無意識にAを押すクセが…
メーカー違うのに忍者くんシリーズと同じく一度倒した敵と一緒に落下して
もう一度ガウガウ砲を当てると1000点という謎な隠し要素もありましたね
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非常識的 (髭人)
2017-01-29 06:26:07
名無し殿
コメントさんきゅーです。

確かにゲーマー向けですね。
余計な事などはせず、やる事、スルーすべき所など見切る必要がありますから。
私のような温いゲーマーにはハードルが高すぎますわ…

ただ、別の所で
「常識的な難易度」と称しておきながら
独自での1ループは出来ず他所からヒントをもらいつつ
1時間以上も残機増やしに費やしてやっと1ループなんてなんて常識ちゃうで思ったものです(どんだけ訓練されとんねん)

男塾よりは遊べる。
比較対象が…(苦笑)
バンダイのアクションなら本作より
「ゲゲゲの鬼太郎」の方が操作しやすくて好きですね。
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