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「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「亀の恩返し ~ウラシマ伝説~」 レビュー (ファミコン)

2013-03-28 19:00:33 | ファミコンレビュー
ハドソンの横スクロールアクション+横スクロールシューティング
開発はアトラス
発売はハドソン
1988年8月26日発売


あらすじとしては…
浦島太郎の子孫「ケン・ウラシマ」が近くの赤い海を見て嘆いているとそこで見かけた亀が化けカガにいじめられていてケン・ウラシマが生まれつき備わっていた自身の超能力で撃退すると
亀が

「どうも ありがとうございました。私はあなたのような方を探していました。
 私の背中に乗って下さい」

というので乗ると、そのまま2700年にタイムスリップして
亀が

「ウラシマさん、我が竜宮王国をを救ってください。
 ある日突然空からやって来た奇獣帝国に占領されてしまい、
乙姫様たちがなどと言い出し、囚われてしまったのです。カメカメ」

ケン・ウラシマは戦う決意をすると亀からバトルスーツ
『ブリガンディーネ』を受け取り、乙姫救出の為に旅立った。


というお話

タイトルだけ聞くと任天堂の名作アドベンチャーゲーム
「ファミコン昔話 鬼ヶ島」をイメージしてしまうがそんなことはない。SFである。
まぁ、パッケージを見ればただ事ではないということはわかるけど(笑)

特徴

Eボールという物があり、これはお金と同じで
武器などを購入する事が出来る。

ボス戦は亀に乗った形でのシューティング

[アクション時]

左右キー:移動
下キー:しゃがむ

Aボタン:ジャンプ
Bボタン:ショット
 上+A:上ショット

スタートボタン:武器選択

[シューティングA時]
(色んな乗り物時)

十字キー:移動
Bボタン:ショット

[シューティングB時]
(亀に乗っている時)

十字キー:移動
Aボタン:ジャンプ
Bボタン:ショット



点数は55点

良い点
・ゲームとして難易度が適切
・パスワードあり

悪い点
・シナリオ

良い点の解説
・ゲームとして難易度が適切
難易度は難しすぎず易しすぎず。 
一部ボスが難しいけど攻略法さえ(というより安全地帯)を見つければ難なく撃破できる。

・パスワード
コンテニュー時に「ツヅケル」か「ヤメル」が選択できて
「ヤメル」を選択するとパスワードが表示される。
細かくパスワードが取れるので良い。

悪い点の解説
・シナリオ
あらすじを読んでもらえればわかるとおり世界観がよくわからないんだよね。
登場人物なんかもよくわからんし…
そのカッ飛び振りを楽しむべきなのかもしれないが


様々な変な要素がある。
まず、カップ麺族というのがいる。
これが、ある部屋にいくとカップ麺(というより風呂釜)とそこ脇に水道の蛇口がある。
水道の蛇口を攻撃するとお湯が出てそこにお湯が注がれ、女性が出てきて「生き返った~」と言ってお金をくれる。なんだか機獣帝国の襲撃によって干からびていたらしいが…

このゲーム「Eボール」というお金の代わりになる物が出てきてそれを増やす要素が多々あるのだがそれで「私のことどう思う?」と聞いてくる女の子がいる。

「カワイイ」or「ブス」

を選べる。
「カワイイ」を選ぶと「Eボール」をくれ
「ブス」を選ぶとステージ最初に戻される。
大体毎ステージいるので何の意味があるのか考えさせられるものがある。

とあるネット上の情報では開発が「アトラス」ということで
えりかとさとるの夢冒険」のスタッフが関わっているらしくBGMもそれを彷彿とさせる物があったしな。(仕込みを入れたのは作曲した人ではないが)
その為、何か仕込みがないかと内部データをが探そうという動きがあったようだ。(笑)

ここからがネタバレ


















各ステージ、姫が捕まっていてそれらをボスを倒すことで救出出来るのだが
そこで各姫が舞いを披露してくれる。
「ワカメ姫」「マリモ姫」「サンゴ姫」「サザエ姫」「シンジュ姫」の5人。
で、「ワカメ姫」なら「ワカメ」が、「マリモ姫」なら「マリモ」が姫の周りを
グルグル回る。大差はない。
必要か?この要素。
にしても見覚えがあるんだけどな…
ドラゴンボール ~神龍の謎~」のパンティがグルグル回って
鼻血ブシュゥゥの「亀仙人」を思い出した。


このゲーム、最後の選択し変わるマルチエンディングを採用している。
玉手箱をもらってそれをどうするのかという事だ。
「開ける」「そのまま」「捨てる」の3種。


・「開ける」
元の時代に戻り、何故か海が青くなっていて、丁度そこに立っていた乙姫似の女の子が突然

「あなたのお嫁さんにしてください」

と、言い出して結婚する…

・「そのまま」
その場にいる乙姫18世が突然
「浦島さん私と結婚してください。そして我が竜宮王国の王様になってください」と
言い出して結婚する…

一体、何なんだよ。この超展開は!?
そして

・「捨てる」
罰が当たり謎の浮遊生物「ホゲホゲ」になってしまう。

浦島「なんじゃこりゃー!誰か なんとかしてちょんまげ」

どうコメントすりゃいいのか…なんとかしてちょんまげ

とでも言えばいいのかい?



さて上記女の子が「わたしカワイイ?」聞いてくるのと別パターンもある。
それは

「このゲームどう思う?」

という物だ。
答えは「面白い」or「つまらん」の2種である。
答えの結果はさっき紹介した「私、カワイイ?」と変わらない。
いい方を答えると「Eボール」をもらえ、悪い方を答えると「スタート地点」に戻される。

それにしても

「つまらん」

と、思っている人に対してもっとつまらなくなるような展開をして何が面白いのだろうか?
そこは「つまらん」を選んだ人には何か面白くなるような一工夫が必要だったんじゃないかねぇ。
ギャグを言うでもいいし、お色気要素でもいいんじゃなかったのかねぇ…
「つまらん」って思っている人に「面白い」と言わせる…
それを繰り返しているうちに「つまらない→面白い」と、刷り込まれる…のか?


ゲーム内女の子「このゲームどう思う?」
プレイヤー「『つまらん』けどスタート地点に戻されるから『面白い』を選択」

ゲーム内女の子「このゲームどう思う?」
プレイヤー「マジ『つまらん』けどスタート地点に戻されるから『面白い』を選択」

ゲーム内女の子「このゲームどう思う?」
プレイヤー「本気で『つまらん』けどスタート地点に戻されるから『面白い』を選択」

ゲーム内女の子「このゲームどう思う?」
プレイヤー「いや、実際はつまらなくはないんじゃないか?うん。こんな展開にするのは面白いんじゃないのか?」

ゲーム内女の子「このゲームどう思う?」
プレイヤー「ククク…面白い。面白い」

みたいな展開?


ないないないない。
(ただし、『このゲームどう思う?』って聞いてくるステージはこんなにないよ


まぁ、個人的にその質問の答えの中でもう一つ付け加えたかった。

「理解不能」

最後に、どこに「亀」が恩返しした要素があるんだろうか?
(ま、スタジオジブリの映画「猫の恩返し」にも同じこと言えるよな…)

強いてあげるなら海を青くしてくれたところか?
どうやって?

散々振り回された結果…
考える事すら嫌になるった。

「このゲームどう思う?」

と、聞かれたら?
こう答える。


『どうとも思わない』




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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2016-09-24 00:01:17
当時ファミ通で初めて紹介された時は浦島伝説ってタイトルで純粋な横STGとして紹介されてたんですがどうしてこうなった
まあBugってハニーの開発版からの変貌ぶり(プレイヤーキャラ総とっかえ)よりは衝撃少なかったですけど
質問でマイナスな回答するとステージ最初に飛ばされるのは萎えましたねぇ。なんであんな仕様にしたんだか
返信する
つまらんものをよりつまらんものに (髭人)
2016-09-24 19:40:47
名無し殿
コメントさんきゅーです。

へぇ~。
このゲームは横スクロールシューティングだったんですか。
「Bugってハニー」もなかなかキツイ出来でしたね。
どーも「ハドソン」はドタバタするのが好きだったようで。
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