浅川道雄 著『「非行」と向き合う』(新日本出版社, 1998)を読みました。著者は家庭裁判所の調査官をされていた方で、今まで知らなかった家庭裁判のしくみを知りました。著者が問題を抱えた多くの子どもたちと接してきた経験から子どもについて語られていることは、親として、教員として勉強になりました。
著者は「私がこの仕事をしてくる中で、十五年か二十年前くらいから子どもが変わってきたということが一つあります。」「いまの子どもは考えることがにがてになったのだ、考えること自体がどうもにがてらしい、ということに気がつき始めたのです。」と述べています。ちょうど私くらいの世代でしょうか。自分の子ども時代を振り返ると(遠い昔ですが...)、勉強の仕方を間違っていたと後悔する点が多くあります。
また私が教員になって最初に驚いたのは、試験前に生徒から「どこを覚えればいいですか」と聞かれたことです。勉強とは覚えること? じゃあ人間はコンピュータと同じだと思いました。この本には「ロボット化」と指摘しています。
自分自身の反省も踏まえて、私は授業では「コンピュータよりも人間の方が優れている。それは人間は考えることができるからである」ということをことあるごとに話をし、だから「考えることを大切にしてください」と生徒に投げかけています。これは部活動の指導でもそうなのですが、私が生徒に答えを与えるのではなく、生徒が答えを導き出せるように手助けをしています。時間はかかるし、うまくいかないことも多いですが、生徒の持っている力を信じて伸ばしてあげられればいいなぁと思います。
著者は「私がこの仕事をしてくる中で、十五年か二十年前くらいから子どもが変わってきたということが一つあります。」「いまの子どもは考えることがにがてになったのだ、考えること自体がどうもにがてらしい、ということに気がつき始めたのです。」と述べています。ちょうど私くらいの世代でしょうか。自分の子ども時代を振り返ると(遠い昔ですが...)、勉強の仕方を間違っていたと後悔する点が多くあります。
また私が教員になって最初に驚いたのは、試験前に生徒から「どこを覚えればいいですか」と聞かれたことです。勉強とは覚えること? じゃあ人間はコンピュータと同じだと思いました。この本には「ロボット化」と指摘しています。
自分自身の反省も踏まえて、私は授業では「コンピュータよりも人間の方が優れている。それは人間は考えることができるからである」ということをことあるごとに話をし、だから「考えることを大切にしてください」と生徒に投げかけています。これは部活動の指導でもそうなのですが、私が生徒に答えを与えるのではなく、生徒が答えを導き出せるように手助けをしています。時間はかかるし、うまくいかないことも多いですが、生徒の持っている力を信じて伸ばしてあげられればいいなぁと思います。