今年のペナントレースも2ヶ月を過ぎ、およその陣容が判ってきました。楽天イーグルスは世間の下馬評はどこへやら、首位を快走中。まだ2ヶ月戦って、2連敗したのが1度だけという安定ぶりで勝率は7割を超えています。
2位SBホークスとは3.5ゲーム差ですが勝ち数が同じで負け数が7つ少ない状態での3.5ゲームです。仮にここからイーグルスが7戦やって、全部7連敗してやっと同率という数字です。その7試合を4勝3敗でこなすならさらに差は広がって4ゲーム差、今の勝率に近い5勝2敗なら4.5ゲーム差という計算が成り立ちます。ゲーム差以上に差がついているのが実態だと思っています。
交流戦に入ってパリーグがどこも負けないので、やっぱりパリーグ強いなあと思うとともに、このステージでは負けていられない状況です。
■近未来のイーグルス像
今のイーグルスの強さがいつまで続くだろうかと思った時、この先数年は常勝軍団に成りえる資格があるというのが自分の見解です。その理由は以下の通り。
◆先発投手陣
少し前から投手王国になりそうな気配があると思っていましたが、今年はその序章の年になってきています。則本は再来年までの3年契約で健在なうえ、岸が加わって開幕当初は2枚看板と言われていました。蓋をあけるとここに美馬が加わって、安定感ではこの3人が軸として投げてくれそうです。
さらに実績としては二けたまでもう少しという結果がある辛島、塩見、釜田がいます。彼らは打線の援護があったり、ブルペンの助けがあったりすれば、いつでも二けた勝てる力があります。
実績はありませんが安楽は去年の終盤できっちりローテをこなす結果を出し、今年は開幕からローテの3番手の予定でした。脚を故障して遅れていますが潜在能力はトップクラスで、彼もローテで二けたの力はあると思います。
さらに昨年ドラ1の藤平が2軍で上々の戦果をあげている様子。こちらは高卒1年目なのでじっくり戦略となっていますが、体も大きく素材はスーパーエースになる可能性を秘めています。
さらにさらに、今年は谷間の試合で投げている選手も力を見せ始めています。先日は森が6回まで抑えてドラ1の力を見せましたし、古川も少しずつ良くなっている投球を続けています。
ここまで名前を上げた先発投手陣。駒も豊富ですが、そもそも世代が若いです。最年長が岸の32歳。美馬が30歳、塩見が29歳、則本、辛島が26歳、後はみんな25歳以下という若さ。正直、この先は誰がローテをつかむのか極めてハイレベルの先発投手陣が出来上がること必至に思えます。
◆リリーフ投手陣
まずは抑えの松井が君臨。彼は明らかにクローザー向きですし、今のチーム事情考えたら今後もクローザーとして不世出の記録を作るくらい頑張って欲しいですね。肩、ひじを故障することだけが心配。
セットアッパーはハーマン、森原、福山と勝ちパターンが出来上がっています。これまで福山がいろんな役割をやってきましたが、点差の開いた勝ち試合、接戦ビハインドの試合のシチュエーションでは菅原が使えるし、福山の負担がグッと減り好循環になっています。森原、菅原を取れた昨年のドラフトが大成功でしたね。こちらも福山が28歳、森原、菅原はルーキーでそれぞれ25歳、22歳と若く、この先数年にわたってブルペンをささえてくれそうな雰囲気です。
◆野手陣
こちらはポジション別に考えていく必要がありますね。
◇捕手
キャプテン嶋が健在。嶋が32歳で、昨年オフにはFA権利を持っていましたが、もう一度このチームで優勝したいと言って残留しました。彼は人望も厚く将来の楽天監督候補でしょう。生え抜きから監督に、生涯イーグルスに、そういう路線を自分が希望するなら誰も反対しないだろうと思われる地位にいると思います。やはりWBCに抜擢されようかという力の持ち主ではありますし、このチームのカラーにもあっています。
第2捕手で足立、第3捕手では細川、伊志嶺。個人的には足立を買っています。キャッチングなど落ち着きがありますし、年齢も若い。ここは嶋が故障すると少し苦しくなりますが、嶋が常勝チームの要として数年やってくれるのではと期待します。
◇内野陣
ファースト、サードは基本的に長打の打てる外国人選手の定位置というところです。今年はサードにウィラーが入り、ファーストは銀次、今江、アマダーあたり。まずウィラーが来年以降もイーグルスに残ってくれることが重要ですね。外国人選手のまとめ役として、ムードメーカーとして非常に貴重な存在です。まだ30歳でメジャー復帰の野望があるのか、日本で続けることを選んでイーグルスの一員としてもっといてくれればと思います。自前で育てようとしている中川、内田あたりが本格化してくればうれしいですが。。
セカンドは藤田がいますが、今年は銀次がセカンドに入るケースも多く休み休みの出場です。今の運用の仕方が合っていると思いますが、来年、再来年となると新戦力が必要。そこにはまる候補は三好か、2軍で頑張っている吉持か。
ショートは今やチームの顔の1人となりつつある茂木がいます。茂木があまりにも良いので彼が故障したりした時が大変心配ですね。今は三好が替わりに入る感じですが、それに続く選手が難しい。一時期レギュラーを取りかけた西田もいますが、もっと若い世代からセカンド、ショートに入れる人材が出てくることが望まれます。
内野陣は名前の挙がる選手が少なめで、内野を守れるしっかりした選手がもう1、2枚欲しいところです。それは自ら育成するのか、FAやトレードで獲得するのか。唯一の補強ポイントでしょう。
◇外野陣
恐怖の2番と恐れられるペゲーロに、島内、岡島、聖澤と同タイプの左打ち俊足タイプ。さらにベテラン松井、ルーキー田中の両打ち2名。ここまでが今の1軍メンバーです。守備力もありますし、松井は引退間近でしょうがそれ以外は数年先まで大丈夫でしょう。
素材的には2軍にも期待出来そうなメンバがいます。福田やフェルナンドもまだこれから、それにオコエという存在もあります。オコエについては正直、本人の心がけがどうなるか。キャンプに来るにあたってろくな自主トレもせずに故障を抱えたままやってきて、見捨てられても仕方ない状況ではなかったのかと思います。素材は1級ですが、ここからプロフェッショナルとして練習に取り組めるのかどうかですね。今の外野陣は層が厚いので1軍に上がるのすら簡単ではないでしょう。
野手陣は松井が断トツのベテランで次が今江、藤田の移籍組あたり。生え抜きはそれより若い選手ばかりで全体的に若いです。茂木、三好世代が引っ張る形になってくれば本当に強いチームになるでしょうね。それは今年から来年にかけて、そういう形になってきそうな予感がします。
また今年、来年のドラフトも重要ですね。去年のドラフトの様にうまく掘り出しモノを当てて、なおかつ上位では評判に違わぬ好選手を取って、ということを期待します。
今年のイーグルスの強さは今年限りでは終わらない。そう思っています。
2位SBホークスとは3.5ゲーム差ですが勝ち数が同じで負け数が7つ少ない状態での3.5ゲームです。仮にここからイーグルスが7戦やって、全部7連敗してやっと同率という数字です。その7試合を4勝3敗でこなすならさらに差は広がって4ゲーム差、今の勝率に近い5勝2敗なら4.5ゲーム差という計算が成り立ちます。ゲーム差以上に差がついているのが実態だと思っています。
交流戦に入ってパリーグがどこも負けないので、やっぱりパリーグ強いなあと思うとともに、このステージでは負けていられない状況です。
■近未来のイーグルス像
今のイーグルスの強さがいつまで続くだろうかと思った時、この先数年は常勝軍団に成りえる資格があるというのが自分の見解です。その理由は以下の通り。
◆先発投手陣
少し前から投手王国になりそうな気配があると思っていましたが、今年はその序章の年になってきています。則本は再来年までの3年契約で健在なうえ、岸が加わって開幕当初は2枚看板と言われていました。蓋をあけるとここに美馬が加わって、安定感ではこの3人が軸として投げてくれそうです。
さらに実績としては二けたまでもう少しという結果がある辛島、塩見、釜田がいます。彼らは打線の援護があったり、ブルペンの助けがあったりすれば、いつでも二けた勝てる力があります。
実績はありませんが安楽は去年の終盤できっちりローテをこなす結果を出し、今年は開幕からローテの3番手の予定でした。脚を故障して遅れていますが潜在能力はトップクラスで、彼もローテで二けたの力はあると思います。
さらに昨年ドラ1の藤平が2軍で上々の戦果をあげている様子。こちらは高卒1年目なのでじっくり戦略となっていますが、体も大きく素材はスーパーエースになる可能性を秘めています。
さらにさらに、今年は谷間の試合で投げている選手も力を見せ始めています。先日は森が6回まで抑えてドラ1の力を見せましたし、古川も少しずつ良くなっている投球を続けています。
ここまで名前を上げた先発投手陣。駒も豊富ですが、そもそも世代が若いです。最年長が岸の32歳。美馬が30歳、塩見が29歳、則本、辛島が26歳、後はみんな25歳以下という若さ。正直、この先は誰がローテをつかむのか極めてハイレベルの先発投手陣が出来上がること必至に思えます。
◆リリーフ投手陣
まずは抑えの松井が君臨。彼は明らかにクローザー向きですし、今のチーム事情考えたら今後もクローザーとして不世出の記録を作るくらい頑張って欲しいですね。肩、ひじを故障することだけが心配。
セットアッパーはハーマン、森原、福山と勝ちパターンが出来上がっています。これまで福山がいろんな役割をやってきましたが、点差の開いた勝ち試合、接戦ビハインドの試合のシチュエーションでは菅原が使えるし、福山の負担がグッと減り好循環になっています。森原、菅原を取れた昨年のドラフトが大成功でしたね。こちらも福山が28歳、森原、菅原はルーキーでそれぞれ25歳、22歳と若く、この先数年にわたってブルペンをささえてくれそうな雰囲気です。
◆野手陣
こちらはポジション別に考えていく必要がありますね。
◇捕手
キャプテン嶋が健在。嶋が32歳で、昨年オフにはFA権利を持っていましたが、もう一度このチームで優勝したいと言って残留しました。彼は人望も厚く将来の楽天監督候補でしょう。生え抜きから監督に、生涯イーグルスに、そういう路線を自分が希望するなら誰も反対しないだろうと思われる地位にいると思います。やはりWBCに抜擢されようかという力の持ち主ではありますし、このチームのカラーにもあっています。
第2捕手で足立、第3捕手では細川、伊志嶺。個人的には足立を買っています。キャッチングなど落ち着きがありますし、年齢も若い。ここは嶋が故障すると少し苦しくなりますが、嶋が常勝チームの要として数年やってくれるのではと期待します。
◇内野陣
ファースト、サードは基本的に長打の打てる外国人選手の定位置というところです。今年はサードにウィラーが入り、ファーストは銀次、今江、アマダーあたり。まずウィラーが来年以降もイーグルスに残ってくれることが重要ですね。外国人選手のまとめ役として、ムードメーカーとして非常に貴重な存在です。まだ30歳でメジャー復帰の野望があるのか、日本で続けることを選んでイーグルスの一員としてもっといてくれればと思います。自前で育てようとしている中川、内田あたりが本格化してくればうれしいですが。。
セカンドは藤田がいますが、今年は銀次がセカンドに入るケースも多く休み休みの出場です。今の運用の仕方が合っていると思いますが、来年、再来年となると新戦力が必要。そこにはまる候補は三好か、2軍で頑張っている吉持か。
ショートは今やチームの顔の1人となりつつある茂木がいます。茂木があまりにも良いので彼が故障したりした時が大変心配ですね。今は三好が替わりに入る感じですが、それに続く選手が難しい。一時期レギュラーを取りかけた西田もいますが、もっと若い世代からセカンド、ショートに入れる人材が出てくることが望まれます。
内野陣は名前の挙がる選手が少なめで、内野を守れるしっかりした選手がもう1、2枚欲しいところです。それは自ら育成するのか、FAやトレードで獲得するのか。唯一の補強ポイントでしょう。
◇外野陣
恐怖の2番と恐れられるペゲーロに、島内、岡島、聖澤と同タイプの左打ち俊足タイプ。さらにベテラン松井、ルーキー田中の両打ち2名。ここまでが今の1軍メンバーです。守備力もありますし、松井は引退間近でしょうがそれ以外は数年先まで大丈夫でしょう。
素材的には2軍にも期待出来そうなメンバがいます。福田やフェルナンドもまだこれから、それにオコエという存在もあります。オコエについては正直、本人の心がけがどうなるか。キャンプに来るにあたってろくな自主トレもせずに故障を抱えたままやってきて、見捨てられても仕方ない状況ではなかったのかと思います。素材は1級ですが、ここからプロフェッショナルとして練習に取り組めるのかどうかですね。今の外野陣は層が厚いので1軍に上がるのすら簡単ではないでしょう。
野手陣は松井が断トツのベテランで次が今江、藤田の移籍組あたり。生え抜きはそれより若い選手ばかりで全体的に若いです。茂木、三好世代が引っ張る形になってくれば本当に強いチームになるでしょうね。それは今年から来年にかけて、そういう形になってきそうな予感がします。
また今年、来年のドラフトも重要ですね。去年のドラフトの様にうまく掘り出しモノを当てて、なおかつ上位では評判に違わぬ好選手を取って、ということを期待します。
今年のイーグルスの強さは今年限りでは終わらない。そう思っています。