妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

暫らくぶりにいつもの笑顔が見られた

2012-06-25 22:54:27 | アルツハイマー型認知症

施設の今日の生け花

3日毎の夕食の介助 暫らく見てない笑顔今日こそはと 何となく期待して2階の

エレベーターを降りた。


何時ものように妻の正面に立って見たが 今日も私を認識できなかった。

今日は テーブルの角を利用して90度に椅子を置いた。


お互いに顔を見合わせて スプーンで食べさせていました。

徐々に私を見つめるようになり ピントが合ってきた。


すると だんだんと顔つきが和らんできた。

以前と変わらない笑顔が戻った。


以前の笑顔 必ず戻ると信じていました。

この時 側に居た職員さんが 〇〇さんですよ!! と私の名前を妻の耳元で

告げると 一段と 生き生きとした 笑顔になった。


この職員さんが言うには 妻に関しては声・言葉に反応する能力が残っていると

言ってます。


私も同感です。

自分の思いを言葉に出せないだけだと思います。

先日 同じ入所者さんが妻の前で 私のことが判るのか と話していたとき

何も話せない筈の妻が 突然 大きな声を出して 「わかってるよ」 と言った

事実が証明してます。

この時は妻は渾身の力を振り絞って声を発したのだと思います。


心の働きは健在です。

追記

同じテーブルの高齢の女性の入所者さんと職員さんとの会話。


その入所者さんがネックレスをしてました。

職員:あら〇〇さんネックレスしている。

今までしてなかったのに・・・・じいちゃんにつけてもらったの

女性:首を縦に大きくゆっくり振ったのです。

その時女性はネックレスを大事そうに手で押さえてました。

女性なので高齢になってもおしゃれ気分はあると思うが

私は その時の女性の胸を押さえる仕草 アクセサリーの感覚だけではない

もっと大切な物なのだと思った。