南海泡沫の後で

貨幣収集を時代背景とともに記述してゆきます。

エジプト・1ポンド銀貨(ナセル大統領)

2011年07月09日 01時11分26秒 | 投資
雇用統計は食事中で忘れていたらUSDJPYもダウも原油もかなり下げていた。
トレンド転換なのかどうかまだよくわからないのでCFDもFXも特に何もしていない。
即座に原油CFDもダウCFDも空売りしかけたらかなり儲かったのに残念である。ま、帰宅時間でそのつぎは晩飯、皿洗いなどの時間帯なので雇用統計発表を血眼で見張っているのがなかなか正直難しい。
所詮弱小個人サラリーマンはバイアンドホールドかどうにかしてスイングするしかできにくい。


しかし非農業部門の市場予想はあえて有り得ない予想数値にしてあったみたいだ。チェックしておけばよかった。
10万増なんて達成できるわけないからそれより低かったら当然株も原油も売られる。
そうなるように仕組まれているのだろう。原油とか99ドルなんてどう考えても高いって位まで、上げてきてたし。下げるためにだろう。
ウォール街の連中の常套だ。株もここのところの上げ相場はちょっとおかしいとは思っていたが…
個別は買っていたけど米国株CFDを後から買いに入っていなくてよかったか。

ファンダメンタルズはいつも相場のための理由づけだ。上に行きたいときは大したことなくても理由にされる。
下がりたいときはいい指標や兆候も放置される。

しかし翌朝起きたら結構買い戻されている。調整後はまだ上を目指して上がるのだろうか。


ところで賞与が出た。で、さっそく買ったが。今日買った物は後日のご紹介にして…
今回はエジプトの1ポンド銀貨。ナセル大統領の死去の年1970年に大統領を追悼コインとして発行されたものだ。
結構大きい。Φ40、重量は25g。品位720/1000。
メダルのようなコインだがなんとなく気に入っている。大きさもあるが、エッジがかっちりした少し指当たりの硬い気がするコインだ。

このナセル大統領追悼記念コインは他の額面、材質でも発行されており25、50ピアストル銀貨、1ポンド金貨、5ポンド金貨も作られた。
しかし金貨は1ポンド金貨(8g、0.875)が1万枚、5ポンド金貨(26g)が3千枚と少なくレアのようだ。
銀貨の方が発行枚数も多く1ポンド銀貨は40万枚発行された。25ピアストル銀貨は70万枚。50ピアストル銀貨は40万枚。
金貨は富裕層向けなのだろうか。5ポンド金貨などごく少数の人にしか渡らない数だ。

ナセル大統領はエジプトの英雄でもあり大統領として長く活躍、その人生は若かりし頃の反英運動から自由将校団結成と王政打倒の革命(1952年)、大統領就任とスエズ運河国有化と中東戦争、アスワンダム建設など盛りだくさんだ。
いまでもエジプトでは人気があり、演説集が販売されているという。ナセルは演説の名手だったという。エジプト国民のカリスマ的リーダーだったのだろう。ナセルを懐かしがる老人も多いのではないか?

私は個人的にはエジプトはアスワンダム建設、堂々たるピラミッドなど古代遺跡、産油国として、子供の頃からエジプトは豊かな国だと思い込んでいた。ただ、それ以上の興味はなくエジプトの経済など全く知らなかったので今年前半のエジプトの騒乱とムバラクの失脚を見ていつの間にそんなにエジプトは落ちぶれていたのかと思ったものだ。
私がエジプトが豊かであるという勝手なイメージは、子供の頃の教科書の内容から全く発展していなかった。個人的に薄い国であったのである。
それがジャスミン革命の飛び火が引火し暴動、ムバラク退陣となり、それに関連してのエジプト国内のニュースなどで高い失業率や格差、29年以上も続く非常事態宣言、大統領とその親族の独裁、私財の蓄積(5兆8000億?)など矛盾だらけの困惑した国であることを知って意外に思った次第である。
結局私が持っていたエジプトのイメージはナセル大統領の頃のエジプトが輝かしい時代に流れてきた情報のもので、そのまま全然更新されずにいたというわけである。

しかし、ふと思えば…
我々の国もそう外国人から見られているのではないか??80年代後半までだったね、日本は、と…
だから日経がもう2万とかならないのではないだろうか。
私が元気なうちに再び日経が2万を目指すとかいった大型の上昇相場が来てほしい。何を買っても上がるというような…
いや、もしかするともう次の上昇相場は少しづつ始まっているかもしれない?3月12日をトリガーとして…


ナセルは1970年、心臓発作で死ぬ。まだ52歳という若さであった。
この記念コインも、1970年なら古銭に入らない現代コインじゃないか、とつい思うが、ちょいと考えてみると、1970年は41年も前であることに
気がつく。コインの世界だと40年くらいだと少し前、と思いがちだが実際には40年とは人の半生以上のもの、あるいは人によっては人生そのものがある時間なのだ…

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