使い、人工授精で生まれた“繁殖犬候補”の子犬
4頭の飼育が、横浜市港北区の日本盲導犬協会
神奈川訓練センターなどで始まった。
海外の優秀な遺伝子を導入し、繁殖犬として
育てる試み。国内の盲導犬は、視覚障害者に
対して圧倒的に不足しており、4頭の活躍に期待が
かかっている。
母親は、北海道盲導犬協会(札幌市)が飼育するラブラドール・レトリバーのベッシー
(2歳)。英国盲導犬協会から、繁殖犬ヘンリー(7歳)の冷凍精液の提供を受け、人工授精
させた。ベッシーは先月7日、雄雌2頭ずつを無事出産。
神奈川訓練センターには今月26日、雄2頭が到着し、雌1頭は近く、名古屋市の中部
盲導犬協会に渡される。
日本盲導犬協会によると、国内で盲導犬を必要としている視覚障害者は7,800人に上る
が、3月末現在の登録は965頭に過ぎない。約130頭の繁殖犬から1年間に生まれる
子犬約330頭のうち、訓練に合格し、盲導犬になれるのは30~40%ほど。
盲導犬は生後1歳まで、子犬を飼育する「パピーウオーカー」の元に預けられ、訓練に
入る前には去勢・不妊手術を受けるため、子孫が残せない。繁殖は施設ごとに取り組んで
きたが、今回の試みは、日本と韓国、台湾の訓練施設が2002年に設立した
「アジア・ガイドドッグス・ブリーディング・ネットワーク(AGBN)」が計画した。
☆写真…盲導犬繁殖の期待がかかる、人工授精で誕生した子犬。(以上 読売新聞より)