ひとりでの留守番は、充実感もあり寂しさもある。ひとりでいる
方が、甘えていられないのでしっかりする。また自由な時間が
ある分、いろいろ思いをめぐらせることもできる。皮肉なことに
充実した時間を過ごせるからこそ、家族の大切さを再確認できる。
「巧妙が辻」とは、戦国時代織田信長に滅ぼされた尾張岩倉城の
家老の嫡男、山内一豊と、類まれなる才能で支える妻・千代の物語。
タイトル「巧妙が辻」とは、人生における出世の分岐点の様なこと。
岐路に立たされた人生を助け合って乗り越えていく、という司馬遼太郎の
思いが込められている。
夫であれ、妻であれ、互いが互いを支えあう、千代でありたいと思う。
写真は15日間の入院先から退院してくるお父さんをけなげに待ち続ける
ハロー。ハローだって我々にとって「巧妙が辻の千代」であるのだ。