平凡な父のHitori言

平凡なサラリーマンのありふれた道程の記録

当然のようだが、苦しいときこそ真価が問われる

2006年05月14日 17時01分58秒 | 独り言
 人間も企業も苦境に立たされたときに、本当の力が出るものだ。Mファンドのように信義も道徳心もなく儲けしか考えない企業は簡単に海外に逃げていく。株主利益といっても一部の金持ちの利益のためだけを考えているのであり、国、社会のこと、市民のことなど一切考えていない。唯一の信念は株主利益。しかし、企業の経営効率を上げ、株価を上げることは社員のモチベーション抜きではありえないのだ。一時的な株価アップにより利益をあげること、それしかない手法には疑問を感じる。
 日本の景気がよくなっているが、社員の給与に反映させることが、最優先であり、給与に回ったお金が、結局は世の中全体の景気に結びつくのだ。日本の経営者は、利益が増えても、株主を最優先に考え、株価を維持することばかりを考えている。将来の企業の発展のため、買収を防ぐためと言い訳をしても、結局、それが経営者の評価に結びつくからである。グローバルな企業である前に日本を支える企業であることが大切だと思うがどうだろう。きっと景気が悪くなると、真っ先に給料を下げ、人員削減して乗り越えていくのだろうね。ほかにもっと正しい道があると思うが、国際的な経営コンサルタントがやってきたことは経済的効率性アップだけであり、人、技術をいかに活かすかではなかった気がする。
 松井選手も大怪我をしたが、本当の真価と進化は復帰後にかかっている。野球ができなくて苦しいだろう、肉体的苦痛で大変な思いをしているだろう。しかしこれを乗り越えたとき、また一歩、新たな野球への進歩がある。それができるプレーヤーだと信じている。最後はまた野球の話になってしまったね。


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2 コメント

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会社の存在意義 (うたた寝)
2006-05-15 22:54:54
>社員の給与に反映させることが、最優先であり

そうなんです 生活のために 時間を売っているのです

毎年 定昇もない会社で だれが モチベーション維持でするのでしょう

だれが 仕事に誇りを 持てるのでしょう

赤ちゃんのミルクは お金で売買されるのです。

社員の生活を守る それが会社の社会的 存在意義です。 
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まったくそうですね。 (平凡な父)
2006-05-17 21:44:07
格差社会が問題になっていますが、企業の収益の配分がおかしいですよね。

日本の企業の利益が平均で20%伸びているのにサラリーマンの定昇はほとんどなく、平均で2%くらいの伸びらしいです。

苦しいときは社員に我慢させ、よいときも辛抱しろと言う。結局、いい思いをするのは経営者や株主だけ。マネーゲームのほうが儲けが大きいのはおかしい話です。

まっとうな仕事で稼ぐ人にもっと報いなければ日本の産業の行く末はないでしょう。

企業が正しい方向に向くようにしたいものですが、これだけはなんともしがたい。

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