In the Nest

ちいさな巣の中から、見上げる空。

2005-01-10 23:01:13 | Weblog

それでもまだ、
手放せない想いなのだと、
静かに、強く、
思い知らされる夜。




白い鳥・2

2005-01-09 16:19:11 | Weblog
さらに下流へ歩いていくと、
今度はひとまわり大きくて、
くちばしが黄色く、足先の黒い鳥を発見。

これは、ダイサギかチュウサギのどちらからしい。
体の大きさからすると、チュウサギなのかなぁ?
詳しい人が見れば、わかるんだろうけど・・

コサギは、人が来ると神経質にバタバタ逃げていたけど、
こちらは、かなり近づいて写真を撮っても
悠然としていた。


こうして珍しくバードウォッチング?などしていたら、
みるみる黒い雲が出て、
雪がどんどんひどく降り始めた。
「うわ、こりゃあかんわー」とずぶぬれになりながら
三人で駅前まで走り、
とりあえずお茶して一息ついて、
買い物して、バスで帰ってきたのでした(^^)


白い鳥・1

2005-01-09 16:14:02 | Weblog
子供たちがヒマそうにしてるので、
小雪の舞う中、三人で散歩に出かけた。

河原を歩いていると、
白いサギを見かけた。
白いサギはみんな「シラサギ」なのかと思ってたけど、
本当は「シラサギ」という名前の鳥はいなくて、
「ダイサギ」「チュウサギ」「コサギ」などの総称なんだって。
知らなかったなぁ。

家に帰ってから調べてみたら、
この写真のサギは、どうやら「コサギ」らしい。
「くちばしが冬でも黒」「足先が黄色」
「体が小さい」「羽の先がくるんとカールしてる」
ところから判断。

息子に、
「あれ、なんて鳥?」と訊かれたので
「うーん、サギやと思うけど・・」と答えると、
「あっわかった。オレオレサギやろ」

「・・・しょーもな・・(-_-)」
(この年からもうオヤジギャグかっ--;)


問い

2005-01-08 15:32:42 | Weblog

「優等生」でいるほうがいいの?
「悪い子」になってもいいの?


どちらの私なら、
見ていてくれますか?



約束

2005-01-05 22:33:11 | Weblog

大正生まれのキリちゃんは、
いつもおそろしくハイテンションで、
とても一般的な「おじいさん」のイメージではない。
「気のいいおっちゃん」とでもいったところだろうか。

太陽のように明るい、人気者のキリちゃんだけど、
奥さんを亡くしてもう数年、
今では自分自身も、
自由のきかない身体になってしまっている。
やっぱり時には、
気持ちがへこんでしまうこともある。


キリちゃんはいつも同じことを私に言う。
「もう、生きとってもしゃあないねん。
 毎朝起きるとな、
 おかあちゃんの写真に手を合わせてな、
 なぁ、はよう迎えに来てえな、って頼むねんけどな。
 ちっとも迎えに来てくれへんわ。
 いつになったら、来てくれるんやろな。」
私も、いつも同じことを
素っ気なく答える。
「あ、おかあちゃんな、あっちで若いオトコができて、
 仲良うしてるらしいで。
 せやから、まだ当分来んとって、って言うてはったわ。」
キリちゃんは大きな声で笑う。
「あはは、そうかもわからんなー。若いオトコか。
 ちぇっ、うまいことやりやがってな。はっはっはっ。」

私はさらに続ける。
「あのね、Kさんが来なかったら、
 ここのリハビリ室、どれだけ静かで淋しくなるかわかっとう?
 来てもらわんと、ほんまに困るねんて。」
「なーに言うてんねん。」
キリちゃんは、男の子みたいな表情になって、
横を向いてしまう。


キリちゃんは、毎年手書きの年賀状をくれる。
もともと油絵が趣味だったという人で、
その年の干支の動物を、ペンでさらりと描き添えてある。

「Kさん、年賀状ありがと。トリの絵、可愛らしいな。」
「いやぁ、絵も字も下手やからなぁ。恥ずかしいわ。」
ひとしきり年賀状書きの苦労などを話していて、
そのうちふと、キリちゃんがつぶやいた。

「来年の干支は、何やったっけ。」
「うーんと、サル、トリ、イヌ・・イヌ年やね。」
「イヌ年かぁ。犬の絵は、難しいなぁ・・
 そうや、『のらくろ』でも描いたろか。
 自分ら、のらくろなんか知らんやろ?」
「えー、のらくろぐらい、知ってるってー。」
「なんや、知ってるんか。ちぇっ。知らんかったらウソ描いても
 ごまかせる思たのにな。ま、ええわ。来年はのらくろに決まりやな。」


その時、あれっ・・?と思った。
キリちゃんが、一年後の話をしてる。
いつもいつも、
もう、長生きしたくないねん、もうすぐ死ぬねん、って、
先のことなんか、ちっとも話したことのないキリちゃんが。

なんだかものすごく嬉しくなった。
「うん、来年はのらくろやなっ。
 来年も、楽しみにしてるから。」
弾む思いで、私は言った。


今度キリちゃんがまた、
はよう迎えに来て・・って言い出したら、
その時は言うんだ。
 
 来年、のらくろの年賀状、くれるって約束したやろ?
 約束破ったら、私、ぜったい承知せえへんでー。

最高の笑顔で、
こう言ってやるんだ。


どうか、このちいさな約束が、
必ず、果たされますように。



飛行機雲

2005-01-03 22:05:23 | Weblog

あの飛行機雲みたいに、
まっすぐ、一直線に、
進んでいけたなら。

青い空を見上げて、
そんなことを考える。
まっすぐに進めない心。
立ち止まり、
ためらってしまう心。


どんなに言葉を選んでも
伝えきれない想いが、
いつもこの胸の中に、
雲のように残っている。



なんとなく

2005-01-01 23:41:28 | Weblog

なんとなく、
雨が降ってるような気がして、
ベランダの戸を開けて外を見た。

冬の夜空は冷たく晴れ渡り、
星がたくさん瞬いている。


どうして雨だって思ったのかな。
心の中に、
降っているのかな。


凍えそうなベランダに立ち、
なんとなく、
ぼんやりしてしまう夜。



新年

2005-01-01 11:02:02 | Weblog
あけましておめでとうございます。
冷え込んで、よく晴れた元旦の朝。


お雑煮を作って、三人でいただきました。
もちろん、
食べる前には「家長(もちろん私よ♪)の新年の挨拶」も
きちんとして。
息子が、箸袋にみんなの名前を書いてくれました。

でも、それ以外は
洗濯機を回し、部屋を片付けて、
正月といったってふだんとちっとも変わらない。
まぁこんなもんですね。


あんまり寒いので、
初詣に行こうかどうか、迷い中・・
近所にしか、行かないんだけどね。


今年も変わりばえしないblogかと思いますが、
どうぞよろしくお願いいたします。