漂泊

風に流れる
雲のように
漂うだけ

学校にて

校舎の窓の外も
紅葉真っ盛り

目をとめる子は
いるかな？

樹

冬近い空に佇つ

届かぬ青に
むなしく手を伸ばして

環状

メビウスの輪のように
歩いても歩いても
また同じところに
戻ってきてしまう
どこまで歩けば
その先に着けるのだろう

夜

心の中に
昇る月

山茶花

今年もまた
咲き出した
冬を彩って

そのまま

なにも足さず
なにも引かず
そのまんまの
あなたを
受けとめたくて
ただ
見つめる・・

深まる秋

寒いね　って
そばで言い合える
しあわせ

あったかい
コーヒーを
どうぞ・・

裸の木

裸の木のうつくしさを
あなたは教えてくれた
あなたに出会って
わたしの世界は広がり
包みこまれるあたたかさも知った
こうして手をつないだまま
流れる季節を数えよう
どんなときも
心はそばにいることができる
わたしのまわりは
いつも
あなたと共に見た景色で満ちあふれているから

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風の流れに乗り
やわらかに
生きてゆきたい

肩肘張らず
自然のまま
いつも
微笑みを浮かべて

そんな自分を
イメージしてみる
遠い空に向かって