In the Nest

ちいさな巣の中から、見上げる空。

strawberry dream 2

2005-07-30 18:06:39 | Weblog

イチゴ、
もうこんなに、大きくなった。


ただ、
何かを、一緒に見つめていたかったんだ。
どこかで、
ほんのちょっとでも、つながっていたかった。

季節がひと巡りする間の、
ささやかな夢に過ぎないと知っていても。


がんばってもっと大きくして、
秋には、プランターに植えるぞぉ。



変身

2005-07-27 21:02:41 | Weblog

夕方、子供たちが
近所の公園で、セミの幼虫を見つけた。
おばあちゃんちに持ち帰り、
居間のベンジャミンに止まらせて、
羽化の一部始終を観察した・・らしい。

らしい・・というのは、
私が実家に子供たちを迎えに行った時にはすでに
羽化は終わっていて、
この写真↑の状態になっていたからだ。


あぁ、残念。私も見たかったのにぃ。
すこし小さいような気がするけど、なんのセミだろう。

子供たちは大喜びで、
興奮気味に、羽化の様子を私に話してくれた。


夏休みの思い出。
まだまだ、いっぱい作ろうね。



光る場所

2005-07-26 20:55:38 | Weblog

台風が遠ざかっていったあとの海は、
不思議な、沈んだ色をしていた。

丘の上は風が強くて、
吹き飛ばされてしまいそう。
低く黒い雲の向こうに、
空は眩しいほど光っている。


いつか、この暗い雲の中を抜けて、
輝く光の場所に、たどり着きたい。



千日紅

2005-07-25 23:09:23 | Weblog

心にぽっと灯をともすような、
まんまるい、赤い花。
思わず、
微笑んでしまう。


  赤い花摘んで
  あのひとにあげよ
  あのひとの髪に
  この花さしてあげよ
  赤い花 赤い花
  あのひとの髪に
  咲いて揺れるだろう
  お日さまのように

   「赤い花白い花」 詞/中林ミエ


いとしいひとも、
笑っていてくれるかな。



夏の命

2005-07-25 02:25:02 | Weblog

真昼の道を歩いていると、
すぐ近くで、セミの鳴き声と羽音が聞こえる。
この木にいるんだな、と、
なんとなく、立ち止まって見上げてみた。

あ、いたいた。
・・・あれ?
セミのようだけど、なんか違う・・


それはなんと、
背中がぱっくり開いた、
羽化する途中のセミだった。
時刻は、昼の二時。
こんな時間に、こんな状態でいるのだろうか。

近づいて、よく見てみた。
背中の開いた部分は、
もうすっかり、普通のセミの色に変わっている。
ほんとに羽化の途中だったら、
もっと体が白っぽいと思うのだけど・・


ということは、
やっぱり、羽化寸前で力尽きて、
死んでしまったセミなのだろうか。
死んでしまっても、
なお、木から離れずにしがみついているのだろうか。


命は・・きびしいな。


羽ばたくことも鳴くこともなかったけれど、
たしかに、この世に生まれてきたんだね。
きっと、何かの意味を持って。


降り注ぐようなセミの鳴き声に囲まれて、
しばらく、立ち止まっている夏の午後。



白蝶草

2005-07-24 18:02:16 | Weblog

ガウラともいい、
細く長い枝に咲いた花が風に揺れると、
まるで、白い蝶が飛んでいるように見える。

私も、
風に吹かれてしなやかに揺れる、
小さな花のようであれたらいいのに。



HOME

2005-07-23 21:50:34 | Weblog


 うなされて目覚めた朝は
 ひとりの寂しさかみしめている
 幼い記憶をたどって
 川辺の道を歩いているよ

 夏の風が追い越してく
 今から帰るよ 君が待つ所へ

 涙を忘れてゆくから
 ストレスがたまって疲れちゃうんだ
 昔描いたあどけない夢は
 今もその胸に残っているかい

 過ちも償えない 
 今から帰るよ 君が待つ所へ

 生まれた場所から遠く離れて
 もうどのくらい経ったのだろう
 やすらぎとぬくもり求めて
 あとどのくらいさまようのだろう

 今日の日が燃え落ちてく
 今から帰るよ 君が待つ所へ
 君が待つ所へ


 "HOME"
 Masayoshi Yamazaki




立待月

2005-07-22 22:36:14 | Weblog

暑い暑い夜。

のどが渇いてしかたがない。
冷蔵庫には麦茶と牛乳が入っているけれど、
どうしても、
なんか甘いものが飲みたい。


子供たちは、「ルパン三世」を見ながら
いつのまにか、テレビの前で並んで寝てしまった。


あー、
甘いものが飲みたーい。

家を出て、
信号を渡り、
橋を渡ったところに、
自販機がある。


走る走る。
つっかけの音を、闇にひびかせて。


「リボンシトロン」の
復刻バージョンみたいなのを売っていた。
そういうのに弱い。


冷えた缶を抱え、
やれやれと、
橋の上をゆっくり歩いて帰ろうとすると、
空に大きな月。

今夜は立待月。
ぼんやりした黄色い光を放って、
優しい顔で微笑んでいる。


わたしも笑っているよ。
だいじょうぶ。
おやすみなさい。




ヘクソカズラ

2005-07-21 22:03:10 | Weblog

いくら、くさい臭いがするからといっても
この名前はあんまりだよなぁ・・
・・と、いつも思う。

花だけみたら、
こんなに可愛いのにね。

カラスウリなんかと同じく、
実がしもやけの薬になるそうだ。
覚えておこうっと・・
(いったい何歳までしもやけになるんだ?わたし。)