子供を保育園に送っていく途中、
草っぱら一面に、小さなピンク(紫?)の花が咲いていた。
「わぁ、かわいいねぇ」と言いながら
そのまま通り過ぎようとすると、
「おかあさん、写真撮らへんの?」
と娘。
「そっか。撮ろ撮ろ。」
苦笑してカメラを向けた。
帰宅してから本で調べたら、
ニワゼキショウ(庭石菖)という花だった。
今まで気づかなかったけど、
毎年咲いてたのかな?
見慣れた景色の中でも、
ゆっくり歩いてよく見れば、新しい発見があるんだね。
歩きながらふと見上げると、
木漏れ日がきらきら眩しい。
立ち止まって、カメラを構えた。
撮り終えて再び歩き出そうとすると、
子供たちは、黙って、そこらの石垣に腰掛けて待っていた。
またか、というような、
しょうがないなぁ、というような
顔をして。
三人で歩いていると、
私が写真を撮るためにしょっちゅう立ち止まるので
子供ばかり先へ先へと行ってしまう。
だいたい、
兄がずっと先の方まで走っていってしまって、
妹が、
「おかあさん、お兄ちゃんもうあんなとこまで行っちゃったよ」
と心配そうに戻ってきて、
母は、
「あぁ、ええって。ほっとき。」
と、被写体から目を離そうともしない。
撮り終えて顔を上げ、
遠くでふざけあっている子供たちの姿をようやく目にすると、
いつも、中城ふみ子のこの歌が浮かぶ。
どんぐりの落つる音にも惑(ひ)かれ易き母は遅れて林を出でつ
わたしだけじゃ、ないもん。
心の中でつぶやいたら、
カメラを右手にぶら下げて、ゆっくりと、
子供たちの方に向かって歩き出す。
生まれてきてくれたから
そして 生きていてくれたから
こうして 出会えた
これからもきっと
たくさんの人と出会ってゆくんだね
みんなの心に
大切な種をまき続けるあなたは
なくてはならない人
みんなにとっても
そして
わたしにとっても・・
お誕生日おめでとう
あなたがいつも
しあわせな気持ちでいられますように・・
今年初めて見た、ウノハナ(ウツギ)。
これからしばらく、
うちの近所は、ウノハナだらけになる予定・・
ちなみに今日は、
この間とは別の場所で、
ノイバラの大群落を発見!
広範囲すぎて、カメラにおさまりませんでした。