林の中を歩いている。

目の前がひらけた。
足元は砂利。
小さな茅葺きの橋守りの小屋がある。
その向こうに大きくはない赤い太鼓橋がある。
私は渡るのではなく眺めている。
川が流れているのかどうかは、分からない。
橋の向こうもよくわからない。
茂みになっているような気もする。
小屋だけがクローズアップされて、「橋守」と墨書きされた古い板が見える。
きちんと管理された茅葺屋根が綺麗だなあと思って眺めている。
場面変わって、私は帰省するために新幹線に乗っている。
実家には母がいた。
2人で二階の窓から下を眺めていると、知った人の姿が見えた。
「挨拶してくるわ‼️」
と、私は叫んで階段を走り降りる。
ひとりは幼馴染のKちゃん、もうひとりは母と私が大変お世話になったHさん。
(Hさんは、現実の世界で今尚父がお世話になっている)
ふっくらKちゃんはワンピース、スリムなHさんは水色の振袖。
ふたりとも若い頃のお顔、輝くような笑顔。
私はすぐに認識したのに、ふたりは少し戸惑って
「○○さんよね⁉️」
と、尋ねてくる。
どうやら私だけが変わってしまったらしい。
故郷の柿
