一夏の生を終え蝉が死んでいる。今年もあゝ夏がきた、と思ったのは本の少し前のこと、今はそろそろ秋がやってきていると思える。長い地中生活、トンネル抜けたら只管ジージーミーンミーン一生分鳴いてまた地上に落ちてバタバタ這っておしまい。蟻が挑んでいる。広島では大雨で大変な被害というが、此方は雨無し日照り。今日久しぶりに降った。お湿り程度で焼石に水、それでも幾分涼しいような気がする。こんな残暑も厳しい折にお誕生日の人がいて、ヒマワリの花束を届けた。そのマンションの通路で蝉の死骸をみつけたのだ。蝉とヒマワリ。帰り道公園の大木で一際ヒステリックな蝉の音。蝉が生きているのは未来か今か?なんて首を捻る。もう一世紀近く生きている人の誕生日。
お休みなさい、明日があるならまたね。