毎朝夕の愛犬との散歩が日課である。
一時は5頭いたが
柴犬が昨年16歳で天国へ召され現在4頭。
30分ほどかけ農道を散歩するのが日課になっています。
今の時期6月末は田植えが終わり
苗の色が濃くなり日々成長している時期ですが
十数年前になろうか稲刈りが終わった道を
散歩していてふと気が付いた。
畦がわの切り株「ひこばえ」だけが
異常に成長しているのである。
成長していない田んぼもある。なぜだろう?
要因として考えられるもの?
1.肥料分が畦側に貯まっていて
横に稲がないから養分を吸収
しやすいのではないか?
2.横に株がない為
肥料分を吸収しやすいのではないか。?
3.水分が確保しやすいのではないか?
水分ならほかの水溜りは成長するはずだから要因ではない根張りが原因ならば株間を広くして田植えをすれば田んぼ全体を畦ぎわ並に栽培できるのではないだろうか?
時を同じくして無農薬米を栽培してみようと実家の耕作放棄地を遊び半分で排水していた。とんでもない湿田でえらいことになっていたが何とか形になったところだった。
」
山からの湧水・どじょうに・さわがに・けら・など素晴らしい隔離された環境、株間を広くするために4条植え田植え機に中とび2条で田植えをしました。
これは米糠除草中です。
肥料は米糠と蓮華を鋤きこみ緑肥にしただけ
すくすく成長
稲刈後は乾燥し籾保存食べる分だけ籾摺り精米してました。
自分で食べても人にあげても美味しいとしか言われませんどの程度なのか調べる中穀物品評会を知り早速送りました。11月初めに送り12月中旬に応募者全員のデータがおくられてきます。
平成24年第14回米・食味コンクール世界大会の結果は下記の通りです。
水分量 蛋白 アミロース 脂肪酸 食味値 味度値 合計
16,4 8 20,7 28 73 - 73
期待する点数は得られませんでした。水分量は14%~17%以内(15,5%がベスト)蛋白量はすくないほうがいい・アミロースは粘り(少ないほうがいい・ちなみにもち米は0%)・脂肪酸は劣化に伴い増加今回の28%はひょっとしたら日本1かもしれません?
検体は玄米使用ですので精米すると脂肪酸の量は減ると思います、ヒノヒカリのノミネートが少ないので推測ですが品種的に脂肪酸が多いようですでも28%は私だけでした。脂肪酸量でしたら上位入賞間違いなしです
以下過去のデータです。
平成15年第15回 少雨 いもち病発生
水分 蛋白 アミロース 脂肪酸 食味値 味度値 合計
14,9 9 19,9 23 69 - 69
平成16年第16回 記録的多雨・史上2番目
整粒値 水分 蛋白 アミロース 脂肪酸 食味値 味度値 合計
78,9 15,1 8,1 20,1 24 77 ー 77
整粒値が追加になり記録的天候不良野為60店取れるか心配しましたが思いがけなく77点が取れました。そして今まで馬鹿といわれてきた栽培方法が間違ってなかったことが証明されました。ほかの田んぼは倒伏と鳶色ウンカの被害が多発しましたが私の田んぼは台風が2度きたにもかかわらず倒伏しませんでした。正確には周りが刈り取った為に1mぐらいのウンカの穴が空きましたが木酢液に展着剤を入れ15倍ぐらいで5mぐらいから内側へ散布したところ被害の拡散はありませんでした。「ウンカが逃げたのか死んだのかは不明です。」木酢液がウンカ被害に効果があるのは間違いないようです。根元に散布しないと効果がない為現在散布方法を思案中です。
平成26年度はテレコ植えを確立しました。テレコ植えとは田植え機の植えつけ爪を交互に取り外し中とびで植え付ルことを言います。苗植えつけ間隔と植えつけ幅が約45Cm間隔になるためベストな田植えが出来ます植えつけ幅が広すぎるようですが60株以上に分けつするのでもっと広くてもいいのではないかと思っています。
植えつけ間隔が広いと通常植えの田んぼの稲が上へ成長し始めても分けつを続けるとゆうことです。これは推測ですが稲は株を中心として半径40Cm根を張るといわれます。直径80CM根を張ることになります。通常植えの場合根が伸びて隣の株の根と接触した時点で生存競争で上へ伸び始めるのではないかと思われます。株間が広いと根が接触するまでの時間が長くなりますので分けつ数が多くなるのではないかと思われます。
それに風通しもよくなり湿気を好むうんかが寄り付きにくくなるのではないかと考えます。
これが通常植えの切り株約20株ぐらいの分けつです。
これがテレコ植えの切り株 約64株あります。1本植えなら64倍2本植えでも32倍 分けつしていることになります。
私が小さい頃家の稲刈りを手伝っていたころザク・ザク・ザクと3回から4回で刈取っていました。子供の手で3株から4株とゆうことはおそらく20株ぐらいにしか分けつしていなかったのではないかと推測できます。このことからやはり株間隔は広く取ったほうが稲の生育にはいいようです。
この写真が分けつ中の様子です。
先日NHKラジオに出演されていたワイナリーとレストランの経営者の方が言っておられましたが1反に1tのブドウが取れるとして1t収穫したブドウで作ったワインと500㎏しか収穫しなかっちたブドウで作ったワインでは1tのほうが素人が飲んでもわかる粗悪なワイン出来上がるそうです。
農家の会話で収穫の後反当収穫量の話が主流です。何俵あったですか9俵そらよかったですなー・家は倒伏とウンカで散々でした。とゆうのが農家通の会話です。
食味検査に出品するようになり米の成分が数値で見れるようになったことで蛋白・脂肪酸・アミロース量を減らすためにはどうしたらいいか?籾の乾燥を今の循環温風乾燥から動かさず送風で出来ないか籾保存したら未熟枚が熟成していかないか?精米する際に発熱しない方法はないか水車をモーターでできないか?など具体的に対策内容が見えるようになってきました。このブログを見られて興味がある方は是非食味検査を受けられることをおすすめします。
話をひこばえの話に戻します。ここに1枚の写真があります。
食味品評会上位入賞者の方のホームページから紹介します。
ひこばえが成長しているのが確認できます。株間隔は普通のようです。後ろに法面と山が確認できますので山間部のようです。稲わらみたいなのを1輪車で運んでいます。堆肥ではないようです。
ひこばえの葉が黄色くなってているので何回か霜が降りた時期でしょう。とにかく田んぼの地力があると思われます。
私のテレコ植えのひこばえはこんなに伸びません通常植えの寄りも伸びますがここまで成長しません又テレコ植えのひこばえでも畦ぎわが成長するのです株間を広くし分けつ数も60株以上になるのでひこばえも成長すると考えていたのですが?
まだまだ分からないことだらけです。土の成分調査をしてみようかと考えていましたが現代農業のプロモーションビデオの映像の中に稲の成分別成長試験の映像を見つけ葉の色で欠乏状態がある程度分かることとを知り考えを変えました。これが個の写真です!
肥料成分により稲の葉の色に変化が表れます日々の水回りの際確認するようにすれば不足している肥料分を後で追肥の形で散布できます。
私は稲刈りの際のわらを切り込みもみ殻を入れ・れんげと草の緑肥を鋤きこみ田植え後米糠を反当約100Kg散布しています。
昨年現在の田んぼで初めて耕作したのですが堆肥が入れてあったうえ米糠と肥料まで入れてしまいチッソ分が効きすぎ穂が出て花が咲いても深緑色(黒緑?)になってしまいはずかしいおもいをしました。
H27年度はこの失敗を繰り返さないように緑肥もみ殻米糠だけで様子を見ながら栽培したいと思います。