道の駅で今季の運航開始を待つ流氷観光砕氷船「おーろら」=網走
【紋別、網走】ともに2月8日に開幕する第52回もんべつ流氷まつり、第49回あばしりオホーツク流氷まつりまで1カ月を切った。それぞれの地元ではメーン氷像や雪像の製作準備や、流氷砕氷船の安全点検が始まるなど、流氷観光の準備が着々と進んでいる。
紋別では14日、メーン氷像の製作が開始された。早朝から市内新生の池で切り出された氷像用の氷柱が、まつり会場の海洋公園イベント広場に運ばれ、陸上 自衛隊第25普通科連隊(遠軽)の支援隊34人が、高さ約13メートルになるメーン氷像、ロシア・ソチにある「ウインターシアター」の土台作りに励んだ。
支援隊の受け入れ式では出塚容啓・紋別観光協会長が「まつりとオリンピックの期間が重なり、市民も楽しみにしている」と歓迎し、簑口貴幸支援隊長は「観光客が喜び、感動する氷像を作りたい」と抱負を語った。
また北海道運輸局と紋別海保によるガリンコ号2の安全総点検も同日行われた。海洋交流館前に係留中の同船で、エンジンや救命胴衣を点検した。
網走市でも14日夜、まつり会場となる網走商港埠頭(ふとう)近くで事務所開きがあり、関係者約20人が参加。田上寿春実行委員長は「一丸となって成功に導きたい」とあいさつした。
15日には、創作民話「モヨロの民」の第3話「勇者の争い」を題材とするメーン雪像(幅40メートル、高さ9メートル、奥行き8メートル)のための雪の搬入と製作が始まる。実行委は「雪不足だが、開幕までに何とか雪を集めたい」と話していた。
15日には、オホーツク観光連盟主催の流氷祈願祭も市内で開かれる。観光関係者ら約100人が出席し、流氷の早期到来と冬季観光の無事故を願う。
「おーろら」の運航は20日から。16日には北海道運輸局と網走海保が、発着場所となる道の駅流氷街道網走のそばに係留中の2隻の安全点検を行う予定で、流氷観光本番に備える。
リサーチ:テック サイバーファーム ウェア(半田貞治郎)
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