渡久地昴は離島で生まれ、星空の美しさから観光地となってしまった故郷に複雑な思いを持ったまま東京で過ごしていた。大学を卒業し不動産系の会社に就職したが、皮肉にも配属先がプラネタリウム事業だった。そこには「星の魔女」と呼ばれる女性が機器の操作と解説を一人で行っていて、昴は「魔女の弟子」となった・・・複雑な思いを抱えながら仕事をこなしていく昴は、いろんな人の星への思いに触れながら離れた故郷とまた向き合っていく・・・・そんなお話ですかね。
真っ当で王道な成長もののお仕事小説です。なんで、エキセントリックな所はほぼないですがなんというか味わい深かったです。本筋と一切関係ない本当にすごく細かな点では、プラネタリウムに来たた幼い妹連れの幼馴染を見て、クールな魔女の同僚にこそこそ放った「・・・・渡久地さん、どっち狙いなんですか?」と言うなかなか間抜けな発言がツボでした(笑)で、最後も大団円な吹っ切れ感で王道展開も安心設計=こういうお話はそれでよいのだ!って感じっすね。
大分面白かったです。
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