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どちらを選ぶかは自分次第

この国のジャーナリスト

2008年11月09日 | 社会のニュースを考える
緒形拳さんに続き、大好きなおじさまがまた一人、あちらの世界に行ってしまいました。



ソフトな語り口でありながら、「平和」に対しては、絶対に譲らない態度が、国民に安心感を与えてくれました。
特に、イラク戦争後、ぐずぐずとなし崩し的に、戦争のできる国へ変えてゆこうとする、「戦後レジームの脱却」という与党の態度に、理解できないものを感じていました。
いつの間にか与党批判する論客はテレビに登場しなくなったり、時の総理におもねるようなキャスターが出てきたり、すごく嫌な感じでした。
そんな中、「ニュース23」の筑紫哲也さんは、いつも筋を通してそのことへの危惧を述べておられた。
イラク人質事件の「自己責任論」が、大きくなって、だんだん言いたいことが、言えなくなってゆく国になってゆきそうでいやな予感がしていたけど、筑紫さんだけは、「それは違う」と言ってくれた。それは、危うい時期にあっても踏みとどまって言うべきことを言う、ジャーナリズムのあるべき姿ではないでしょうか。

個人的には、印象に残っているのは、菅直人さんが民主党の党首であったときに、飛び出した年金未納疑惑です。
菅さんが、説明責任を果たそうと、テレビ各社に出演した際、どのキャスターも鬼の首を取ったみたいに、菅さんの話も聞かず、「党首を辞めるのか、辞めないのか」ということばかりを詰め寄っていました。
結局、その後の社会保険庁のいい加減さを見れば、明白だったように、菅さんの年金未納事件は、全く社会保険庁側のミスであって、のちに社保庁も菅さんに謝罪をしたのですが、そのことはほとんど報道せず、一国の政党の党首を辞任までさせておいて謝りもせず。
そんな中、筑紫さんだけは、他のキャスターと一線を画して、菅さんの話を聞いてくれた。辞任云々の話は一切出なかった。
私は、菅さんの身内でも何でもないけれど、当時マスコミの菅さんにした態度があまりに悲しかったので、筑紫さんには、感謝してます。

今度のアメリカの大統領は、世界から核をなくすと、言っています。
筑紫さん、新しい大統領が誕生するのを見届けてくださいましたか。

ニュースキャスター・筑紫哲也さん、肺がんで死去(読売新聞) - goo ニュース

筑紫さん、音楽もお好きでしたね。私が、テレビでエンヤの歌う姿を見たのは、「ニュース23」が初めてでした。

Enya - Orinoco Flow


最後のニュース


筑紫哲也さんのご冥福をお祈りします。

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2 コメント

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Unknown (ゆりあ)
2008-11-09 12:47:38
筑紫さんが亡くなられたニュースは、ショックでした。
私も、もっと、あの語り口をききたかった!!

でも筑紫さんがテレビから姿を消された時、
ご自分の余命をご存知だったような気がします。

印象に残るシーンや対談は多いのですが、
社民党の辻本さんの、秘書給与が問題になった時の
コメントが
とても苦渋に満ちた表情だった事を思い出します。

他にも思い出は色々ありますが
筑紫さんは、ご自分の荷っていた役割を果たされて
きっと穏やかに、旅立たれたと思います。

ご冥福を、心からお祈りします。
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ゆりあさんへ (金木犀)
2008-11-09 15:29:26
ゆりあさん、いつもコメントありがとうございます。

筑紫さんは、感性が女性的であったかもしれないなあ、なんて思ってもいます。

テレビから姿を消された後も、時々大事な時には、出演されていたので、まさか亡くなるなんて・・と思ったものです。

>筑紫さんは、ご自分の荷っていた役割を果たされて
きっと穏やかに、旅立たれたと思います。

そうですね。時代に一つ区切りがつきましたね。

オバマさんのおばあさまが、スピーチのとき彼に寄り添っていたように、筑紫さんも「この国の行方」をどこかで見守ってくださるでしょうね。
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