
この本のまえがきに大手広告代理店電通の「戦略十訓」といわれるものが紹介されています。
もっと、使わせろ
もっと、捨てさせろ
無駄づかいさせろ
季節を忘れさせろ
贈り物をさせろ
組み合わせで買わせろ
きっかけを投じろ
流行遅れにさせろ
気安く買わせろ
混乱をつくり出せ
もっと、捨てさせろ
無駄づかいさせろ
季節を忘れさせろ
贈り物をさせろ
組み合わせで買わせろ
きっかけを投じろ
流行遅れにさせろ
気安く買わせろ
混乱をつくり出せ
ものはいっぱい余っているのに、売り続けなければならない。だから、物は捨てさせなければならない。
・・・って、ちょっと考えれば、おかしな話だと気づくのに。
昨年、WWFが試算したところによると、現代人の生活を維持するには、地球が1・5個分必要ということだ。

こういうことを念頭におくと、私たちは消費を美徳とせず、お金に翻弄されず、足るを知る社会を目指すべきなのではないか。
今テレビCMを見ていると、上記、電通の戦略十訓に当てはまる、あんなCM、こんなCMのオンパレードだ。
原発のCMも、テレビ、ラジオ、新聞、マスコミ全部を使って、さんざんお金をかけて作られていたよね。
おかげで、事故が起こる直前まで、安全神話で社会はすっかり洗脳されていた。
2011年、3.11以降、人々の間に生まれたものは、「共生」の時代への芽生えだった。
しかし、2012年、それが、不都合であったり、おもしろくないと感じる人々の中にある欲望が、活発化してきたなと感じた。
結果として、また自民党に政権が変わり、アベノミクス(きっかけを投じろ?)と呼ばれる、「よくわからないけれど、景気が良くなりそうなもの」という空気に期待をよせているようだけど・・
まるで、よくわからないけれど「郵政民営化」が実現すればすべてが良くなる、と思い込まされたあの時を思い出す今日このごろ。

菅直人善総理は、2011年5月、フランスで、OECD50周年の記念スピーチを行った。
あの大震災の経験をした日本から、自然エネルギーへの転換、省エネルギーへの挑戦(=自らの欲望をどこまでも増大させるのではなく、適切な欲望の水準を知ること)、新生日本のメッセージを世界に向けて発信した。
(しかし、至極まっとうなことを言ってもマスコミには少しも報道されず、菅おろしはさらに激しさを増したのだ。。)
3.11を経験した日本の役割とは、菅さんの言葉通り、そういうことを世界に先駆けて自覚することだったのだと私は思う。
この日本を3.11以前に逆行させるなら、地球があともう1個なければ、人類は生きて行けなくなるだろう。
しかもこの地球は、人間だけのものじゃないよ。
一瞬のお金のために、結局悲しい思いをするのは誰ですか。
安全洗脳の果ての原発事故は、象徴的だけれど、それだけじゃない危険は、今も目の前にある。
医療、食品、住環境あらゆる所で、お金のために、静かに体が心が蝕まれてゆく。
世にあふれる危険に目を塞ぎ、売り続けなければならない、こんな社会は変。
と、気づいた人から変わってゆく。
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