虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

「末端信者の内心を推し量った妥当な判決」by江川紹子

2015年11月28日 | パワーかフォースか
 
「きちんと事実見てくれた」=菊地元信者、判決に謝意―オウム真理教・控訴審

 オウム真理教の菊地直子元信者(43)は27日夜、逆転無罪とした東京高裁判決を受け、
「きちんと事実関係を見ていただき、感謝申し上げます」
とするコメントを弁護士を通じて発表した。
 一方で、「私が運んだ薬品で作られた爆弾で、何の落ち度も責任もない方に、重篤な被害を与えてしまった。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪。被害に遭った内海正彰さん(64)が法廷で語った言葉と、大島隆明裁判長の判決後の説諭を「今後の人生で重く受け止めていきたい」と誓った。
 17年間にわたり逃走を続け、自ら出頭しなかったことについても、「多くのご迷惑を掛けた」と謝罪した。 

-------------------------


逆転無罪になった菊地直子元信者に対して、ジャーナリストの江川紹子さんのコメントが心に残りました。
28日の東京新聞より




17年という時間が人びとの教団全体への怒りを静めてくれたのかもしれませんが、当時は世論も「オウム信者は全員、悪」と決めつけていたところもあります。末端の信者こそスピリチュアルレイプともいうべき心の傷を負わされた被害者であったのに。
今回の逆転無罪に対して、オウムや、元オウム信者たちと深く関わった江川さんならではの視点と評価だと思いますが、共感します。

(また、菊地直子さん自身、名前を隠し、友人家族から離れ、自分の生きてきた過去を全部捨てて、孤独で心の休まらぬ17年という逃亡生活を続けてきたこと、それ自体がすでに一審の懲役5年と同等、またはそれ以上の罰を受けていたのではないかと思います。)


特に排他性の強い今の日本の政権下だからでしょうか、今回の判決には、よけいに司法の矜恃を感じました。
今回の司法の判断で、社会や国に対する不信感から「事件をでっち上げられた」という被害妄想に支配されてしまったオウムの後継団体の信者の皆さんにも、司法は真実を裁いているのだというメッセージになればいいなと思いました。


 


許しを認めない社会は、子どもたちにも「許してはいけない社会」を教えているのと同じです。
子どもは近未来ですから、そんな思考が浸透してしまえば、息苦しく、みんな不幸になるばかりです。

なお、意識レベル30の「罪悪感」という低いフォースの領域にとらわれていると、「許さない」という感情、態度になり、他人にそれをぶつけてしまいます。
今のテロとの戦いと言っている人々も、テロリストたちも、どんな立場であれ、お互いに「許さない」という態度があれば、不幸な未来に誘導されるばかりで、何も解決できない、問題が深刻化するばかりです。

「パワーかフォースか」まさに、人々の意識の二極分化が、はっきりと感じられる今日このごろです。


罪悪感にとらわれてしまうと、結果として「罪」の意識に支配されてしまいます。それは誰に対しても「許さない」という態度を引き起こします。またこの感情は、宗教扇動者によって強制や支配に利用されることがあります。
(中略)
罪悪感は激怒を引き起こし、そして「殺し」は、その表現をよく表しています。「死刑制度は、罪の意識に支配されている大衆を満足させることは良い」とする例です。
許すことを知らないアメリカ社会は、たとえば新聞で罪を犯したものをあざ笑いながら、見せしめの罰を抑止したり、矯正教育処分を全く示すことなく、懲罰を割り当ててしまいます。(意識レベル30:罪悪感より)「パワーかフォースか」p118~



上記の宗教扇動者という言葉は、文字通りの宗教原理主義者でもあるでしょうし、人々を洗脳することによって生まれた、イデオロギーや「テロとの戦い」のような大義名分だったり。
それらの名のもとに、人を助けるのではなく、殺してしまう…ことが平気になってしまう世界、意識レベル30の世界は、とても怖いと思います。
もともとネガティブな領域にいた表舞台に立つ人たちが、ストレスによって意識レベルをさらに下げてしまうと、多くの場合、このような低いフォースの領域に引き寄せられてしまいます。
ネガティブなフォースでなくて、すべてのものを幸せにするパワーの選択をする。怒りや武力ではなくて、同情、許し、愛を互いに向け合うこと。
それこそが、この閉じた世界を終わらせる道なのだと思いますが・・・。



★関連記事
 洗脳社会・内オウムと外オウム

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 追悼・原節子さん | トップ | 「ゲゲゲの女房」と追悼・水... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

パワーかフォースか」カテゴリの最新記事