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どちらを選ぶかは自分次第

アメリカ大使館エルサレム移転の愚か 

2018年05月15日 | パワーかフォースか

トランプは、オバマ前大統領の遺産であるイランとの核合意もたやすく離脱した。
加えて、どんな政治の素人であろうとも、愚かとしか思えない、米大使館のエルサレム移転。
11月の中間選挙に備えて、票とカネ、自分の支持者の基盤をより強固にするため、という極めて個人的な理由で。


キリスト教に次ぐ信者数がいるというイスラム教。信者は世界中にいる。日本にも。
ごく一部の過激な原理主義者のために怖いというイメージもあるけれど、ほとんどのイスラム教徒はどこの国の人達とも同じ穏健な普通の人たちである。

エルサレムは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地でもある。
互いの聖地をユダヤ教徒の国イスラエルの首都とアメリカが認めてしまえば、静かに暮らしている普通のイスラム教徒たちを傷つけ、怒りに火をつけてしまうことは考えもしなかったのか。
不幸が起こることは目に見えている。

案の定。




ガザ衝突でイスラエルに非難拡大 死者58人、安保理会合へ
2018年5月15日
 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザで起きた在イスラエル米大使館のエルサレム移転への抗議デモでイスラエル軍の銃撃などにより多数の犠牲者が出たことを受け、パレスチナ自治政府のアッバス議長は14日、「虐殺だ」と糾弾した。フランスのマクロン大統領は「民間人を多数殺傷した過剰な暴力」との声明を発表、国際社会で非難が広がった。
 ガザ保健当局によると、死者は子供を含む58人、負傷者は2700人以上に達した。国連安全保障理事会は14日、緊急会合を開くことを決定。米ホワイトハウスのシャー副報道官はガザを実効支配するイスラム組織ハマスを批判、イスラエル軍を擁護した。


これで思い出すのは、イラク戦争突入の際の、アメリカ一国主義だ。
ブッシュ政権時、ジョン・ボルトンは強硬派として、あの時イラク戦争の道筋を作ったその人であるが、そのジョン・ボルトンをわざわざトランプは呼び寄せたよね。また出てきたとはね。2012年に安倍麻生が復活したときに似て、また、ため息が出てくる。
これでよく、「トランプがノーベル平和賞」なんて寝言が言えたものだ。


 

イスラエルのネタニヤフは、安倍さんとの会食の際、靴そっくりの器に盛ったデザートを出した、と少し前に話題になった。
ネタニヤフも、暗黒フォースのどん底なので、すべて自分中心にしか物事を考えられないのは同じ。作ったのは公邸料理人の有名なシェフというが、悪意はないにしろ、やはりKYだ。海原雄山なら、即刻クビにするだろう。
安倍さんも、ネタニヤフの気持ちと同調しているので、あまり深くは気にしなかったのだろう。
しかし、普通の感受性を持った日本人なら、ぎょっとするだろうし、このデザートの意図はなにかあるのだろうか、と疑心暗鬼になるかも知れないけどね…。

 →安倍首相、訪問したイスラエルで侮辱される?
 →イスラエル、「靴のデザート」で物議=安倍首相との夕食会で提供



トランプの娘夫婦、イバンカとクシュナー(ノーテンキな信者ぶりがどこかの国の夫婦とかぶる)はユダヤ教徒であるのは周知だが、クシュナーはネタニヤフと、こどもの頃から知り合いだという。クシュナーの父親がネタニヤフの政党のパトロンの一人なんだという。
 参考:https://gqjapan.jp/culture/column/20170217/the-kushner-family-about-jared/page/3
もろに政治の私物化もどこかの夫妻とかぶる。さらにこちらは世界を巻き込んで…


アメリカ一国主義を支え、動かすイスラエル。反発は世界各地に飛び火する。
こんなことがまかり通れば、ヨーロッパにも火の粉がたやすく及ぶだろう。
フランスのマクロン大統領は、「米国による大使館移転の決定は認めない」とした。

仏のマクロン大統領、イスラエル軍のデモ隊攻撃を非難


ドイツではこんなニュースも・・・


ドイツでユダヤ人への差別深刻化、学校でいじめ
読売新聞 2018年5月15日
【ベルリン=井口馨】ドイツでは、ユダヤ人を狙った嫌がらせや差別が深刻化している。
 中東から流入したイスラム教徒の難民が、米大使館のエルサレム移転に反感を募らせていることも一因とみられる。
 ベルリンの路上で4月17日、ユダヤ教の帽子「キッパ」を着用したイスラエル人の男性ら2人が、アラビア語で叫びながら近づいてきたシリア難民の男(19)にベルトでたたかれる事件があり、男性らは軽傷を負った。
 独DPA通信などによると、男性はユダヤ教徒ではなかったが、キッパ着用で身に危険が及ぶか検証していたという。別の被害者が撮影した動画がインターネット上で拡散し、犯行への激しい反発がわき起こった。
 学校でのユダヤ人児童へのいじめも確認されており、シナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)の警備が強化された。



ドイツのユダヤ人差別・・・これはナチスではなくシリア難民によるものだということだが、真っ先にまたドイツという皮肉だ。
歴史は繰り返す?やられたらやり返す?それではまた、不幸が繰り返されるだけだ。

気候変動、電子社会、核の脅威、海洋汚染、人間の意識エネルギーの極端な下降。いろいろなことが限界ギリギリだ。
繰り返したら取り返しがつかない時代になって来ていることを、現代に生きる私たちは自覚しなくては。
人間は弱く感情の生き物だけど、たとえ怒りに苛まれても、暗黒フォースのマイナスに絶対に同調しないこと。

互いに許し合うということ以外に、続く一手はないと思う。とても簡単なこと。でも宗教が絡むととても難しくなってしまうのは歴史が教えてくれる。



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