虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

ノーベル平和賞と翁長雄志の言葉に見るパワー

2018年10月11日 | パワーかフォースか


画像は、6日の東京新聞社会面より。


スガ官房長官の天敵?として、一躍名を馳せた望月衣塑子記者の署名入りの記事があったのでご紹介します。
レイプは「魂の殺人」と言われます。被害者が声を上げられないのも、恐怖とショックで魂が凍ってしまうから。
「女性の体が戦場になっている」タイトルもショッキングですが内容も痛ましい…。


「女性の体が戦場になっている」 ムクウェゲさん強い覚悟 16年来日時

 「私が手術した生後6ヶ月の女児の性器は、完全に破壊されていた。それは私の人生に深い傷を追わせる事件でした」
 2016年10月、私は来日したデニ・ムクウェゲ医師が都内で行った講演を聞いた。コンゴ東部に病院を設立し、その当時までに4万人以上の性暴力被害者の治療にあたったムクウェゲさん。語られた戦争と性犯罪が一体となったコンゴの惨状は、衝撃的だった。

 1994年のルワンダ虐殺の影響でコンゴでも内戦が勃発。流れ込んだ多くの武装グループに、資金源として鉱物資源の豊かな村が狙われ、支配の手段として性暴力があふれた。
 女性を村人や夫、子どもの前で犯し、恐れを抱かせる。女性の性器にグループ独自の傷を付け、他のグループに自分たちの縄張りであることを誇示する。ムクウェゲさんは「女性の体が戦場になっている」と表現した。

 性暴力による支配の裏には、安い鉱物を求める多国籍企業がいる。世界中を回って惨状を訴えるムクウェゲさんの活動で、国際的な取引規制の動きは少しずつ進んだが、米国では一部の多国籍企業を中心に規制を緩める動きも。2015年でも病院を訪れる被害者は年間2800人を超えていた。

 国連人権賞、ヒラリー・クリントン賞、サハロフ賞など受賞、ノーベル平和賞候補に何度も挙がったが、賞への思いを聞かれると「賞のために働いているのではない」ときっぱり話し、「それより病院に来て被害者の話を聞いてほしい。彼女たちは素晴らしい力を持っている。命を守り、自分たちで生き抜きたいと願っている。彼女たちの力が私のエネルギーです」と女性たちへの敬意を示した。

 取材後、「私に何ができるのか」とひたすら自問した。記事には収まりきらなかった内容をフェイスブックに書き込んだ。当たり前の平和、普通の暮らしを、コンゴの女性や未来ある子どもたちのために残したい。
 ムクウェゲさんの深い覚悟と信念に、強く心を揺さぶられた。
(望月衣塑子)


望月記者も書かれておりますが、改めて、ムクウェゲ医師の覚悟、信念、そして被害者の女性たちをリスペクトする態度にも強く感銘を受けました。


 


最近知ったのですが、翁長・善沖縄知事は、生前息子さんに伝えたそうです。




 
父は「政治家は、情熱×行動力×信念だ」と言っていました。
「情熱はみんな持っている。行動力によって上に行けるか甘んじるか、人によって違う。一番大切なのは信念だ。間違った信念を持って突っ走ってはいけない」と。
「すべては掛け算で、信念がマイナスになったら意味がない」そういう話をしてくれました。
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/onaga-takeharu


この言葉は、すごいと思いました。
私たちは「諦めなければ夢は叶う」とか、「一念岩をも通す」などと言ってがんばりますが、その信念はパワーなのか、フォースなのか、というところがとても大事です。
高いパワーの信念とは、苦しむ人々を励まし助け、環境を改善し、他の人にも他の生命にも、全体に有益となるものであること。
フォースの信念とは、自分(とその周囲)の欲(支配欲や金銭欲や所有欲)のためだけのもの。そのために他者や自然を搾取し傷つけてしまうようなことは、マイナスの信念であり、どんなに情熱と行動力があろうと、やがて自らを滅ぼす自滅の道にも繋がってしまう。


 


ノーベル平和賞は、過去には受賞者に評価が別れたりしましたが、この10年、どの方たちもどの団体も、高いパワーの信念を持っている人たちが選ばれています。
今年、受賞が決まったお二人にしても、賞を取るために活動しているのではないのは、当然のこと。しかし、今回の受賞で活動が世界の人々の目に止まり、世界が味方することができればいいなと心から思います。

間違っても、自分の人気取りのために、ノーベル平和賞を利用しようなどという人には与えてはいけないし、与えられないでしょう。



なお、上記写真の左側は、こちらです。クリックで拡大 


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コメント (8)
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