もうだいぶ経ってしまいましたが、先週日曜日は夏のカレー感謝祭でございました。
今年に入って10周年を意識した発言も増えてきましたが、そんな10周年記念を目前に控えたアニバーサリーイブとなった今回は、新メニューとなるポークビンダルをお届けいたしました。
ポークビンダル、ここ数年でずいぶんあちこちで見かけるようになりましたよね。なんと言っても特徴は酸味。初めて食べたときはずいぶんと驚いたものですが、酸味とスパイス感の絶妙なポークビンダルは病みつきになりますね。
今回は豚肩ロース肉をバルサミコ酢とスパイスとココナッツミルクで漬け込みまして、豚肉の旨みが程よく引き立ったところをスパイスとハーブで華やかに仕上げました。ついに前日に仕込みのためだけに幡ヶ谷へ行くようになってしまいました。笑
初めてのメニューでしたが、個人的に家でいろいろと試作をしてきただけあって、かなり上出来に仕上がったんじゃないかと思います。定番のチキンカレー、そしてこちらも安定のトマトと玉ねぎのアチャールも作りましたが、それぞれ単品でも納得いく仕上がりでしたし、それらを合いがけにして混ぜ合わせたときの完成度は我ながら素晴らしかったですね。このポークビンダルも定番としてずっと作っていきたいなあ、と思いました。
さて、ライブのほうは、今回は山形から海谷咲良さんをお迎えいたしました。
咲良さんを形容するのにどういう言葉が良いんだろうと、告知のときからずっと考えていたのですが、ついぞぴったりと来る言葉は見当たらず。この日のステージもしっかりと目に焼き付けましたが、いざその感想を言葉にしようとすると、やっぱりどう表現したらいいのかわからなくなってしまって、つい「独特の世界観」みたいな常套句に逃げてしまいます。でも、きっとそれが咲良さんのアーティストたる所以であり、咲良さんの表現の根源なのでしょう。彼女のステージを観られて良かった、と思います!
さらにロクドゴブからは榊将太朗、ちゃんと対バンするのは久々な気もしますが、パワフルに見えて繊細な彼の表現も、やっぱりそれが彼のアーティストたる所以なんだな、つまるところ弾き語りの表現というのはヒューマニズムなのかな、なんだかそんなことを思った夜でした。
はてさて、そんな感じで無事に10年目のカレー感謝祭も秋、冬、春、夏と終えることができました。
いよいよ次回は記念すべき10周年記念!2015年9月に始まったカレー感謝祭、あれから10年間、たくさんのミュージシャンと幡ヶ谷のスーパーマーケットに支えられて、季節と玉ねぎを刻み続けてまいりました。作ってきたメニューの数もずいぶん増えまして、梅しそカレーそうめんみたいな血迷ったメニューもあれば、厨房でひろしさんが「うめえ!」と声をあげるような名作もありました。最初は冗談みたいな企画だったような気もしますが、10年間、よく投げ出さずに真面目にやってきたなあとも思います。
次回、10周年記念は、10月19日(日)に決定しました。やはり記念すべき回ですから、ここはワンマンでやらせていただこうと思います!そして、オープニングゲストとして、毎回一緒にメニューや味のアイデアなどを考えてくれたり、野菜や肉を切ったり下ごしらえを手伝ってくれたりと、文字通り二人三脚で一緒にイベントを作ってくれてきた水野裕志を迎えて歌ってもらおうと思っております。
カレーのほうは、この10年間の集大成ということで、カレーや副菜を10品目揃えたカレープレートをご用意しようと思います!これはもうスペシャルすぎるカレー感謝祭になること間違いなし!ぜひご期待ください!