ハマノヒロチカブログ

ピアノ弾き、ハマノヒロチカの雑記的ブログです。

休日と音楽

2014年08月15日 02時02分29秒 | 日記

 今年の目標は「ちゃんと休む」です、って話をしたのは、ブログじゃなくて、ラジオだったっけ。
 なんだかライブの本数も少なく、スケジュールに余裕ができているのを良いことに、夏休みと称して、わたくし沖縄旅行へ行ってまいりました!

 なんだかんだで沖縄はしょっちゅう行っている気がしますが、ライブも何もなく、完全にプライベートで、遊びで沖縄へ行ったのは初めてでした。
 海水浴に、バーベキューに、美ら海水族館に、離島にと、とにかくまあ大満喫の沖縄!
 今回は、那覇から離れて、名護を中心に滞在していたのですが、それもまた良かった気がしますね。
 水納島という、本島の北部の本部町から高速船で15分ぐらいのところにある離島があるのですが、そこが海水浴場がばっちり整備されていて、海もたいへん美しく、珊瑚礁も楽しめる、素晴らしい島でした。
 まあ、宮古島と比べてしまうと、ちょっとアレだけれども(笑)。

 以前の沖縄ツアーの際にもそんなようなことを書いていますが、沖縄って、どうも僕とは相性が悪いというか、いや沖縄は悪くないんだ、でも、とにかく悔しい思い出がたくさんあって、そんなだから、やっぱりなかなか晴れ晴れとした気持ちにはなりにくい、苦手意識がもしかしたらあるのかもしれない、そんな場所だったりするのです。
 今までのツアー中とかミュージックコンベンションのイベントの時とかも、そりゃまあ、空いた時間は遊んでましたが、でもなんかね、心のどこかで、楽しんでちゃいけない、楽しんでる場合じゃない、って気持ちがあった。
 だから、そんな場所に、まだ音楽の勝負で勝てていないのに、遊びに行くってのはなぁ、という気持ちは、実はちょっとだけあった。

 でも、今年の沖縄は、すんなり僕を受け入れてくれた。
 ……とか書いたら大げさかね。ただ遊びにいっただけだもんね。

 いや、でも、ちゃんと楽しんで来れたのが、ちょっと嬉しくってねー。
 遊んでいる間に、どんどん落ちこぼれていってしまうような、追い立てられるような恐怖感は、いつの間にか消えてなくなっていた。
 果たして、これが、ちゃんと音楽をやれていることの証なのかどうかは、まだまだ全然わからないけれども、でも、情熱が失せたからとか、丸くなったからとか、そういう理由では、きっと、ない。


 8月に入って、ずいぶんとスケジュールが空いていたところに、ぽつんと「鍵盤を弾いてホシイ」というオファーがありまして。
 と言っても仕事のオファーではなく、わたくしが愛してやまないゲーム音楽、それもコロニー落としの面々が通っていない、日本ファルコムというソフトハウスのゲーム音楽オンリーのライブがあるということで、それはもう、プロとかアマとか関係なしに、あの頃を夢中にさせてくれたゲームへの愛をほとばしらせてしまおう、ということで、参加することになりました。その名も「オッサリアン」!
 おかげさまで、コロニー落としも長くやっていると、ゲーム音楽ファン界隈の人脈もずいぶんと広がるもので、こんなありがたい話もいただくんだなぁ。

 「オッサリアン」というバンド名は、その昔、まだパソコンがNECの天下だった頃、PC-9801やMSXなどで一斉を風靡したゲーム「ソーサリアン」をもじったもの。ソーサリアンは、ファミコンでは発売されておらず、当時パソコンはまだマニア向けの高級おもちゃでしたから、世間一般の知名度はほとんど無いでしょうが、マニアからは絶大な支持を受けているゲームなのです。
 その音楽がまた、素晴らしくてねぇ。
 当時まだ名前も知らなかったけど、SENSE OF WONDERの難波弘之さんがアレンジしたサントラがあって、それがホントにカッコ良くって……もう、何百回何千回と、穴が開くほど聴いたというものです。
 今回は、おそらく業界初、日本ファルコムを大々的にフィーチャリングしたイベントということで、鍵盤、ドラム、ギター、ベースの他、筝、ケーナ、サックス、パーカッション、アンデスなどなど、さまざまな楽器の使い手が集結し、当時ゲーム開発に携わった作曲者の方も加わったり、盛りだくさんのライブとなりました。

 メンツが豪華とか、演出が凝っているとか、選曲がマニアックとか、そういうのももちろん良いんだけど、今回やって良かったなーと心から思ったのは、もう、何から何まで愛で出来ていたライブだったってこと!
 やっぱり、こういうバンドだから、この曲が大好き、この曲が演奏できるのが嬉しい、このバンドに参加できて嬉しい、という気持ちがメンバー全員からほとばしっていて、そういう気持ちが音楽を作り上げてゆく姿って、久しく見てないなあ、という気がして、そんな中で、同じ気持ちで鍵盤が弾けるのが、すごく楽しかったし、シアワセな時間でした。
 いや、もちろん、普段だって「朝がまた来る」や「最後の青春」も、同じような気持ちで取り組んではいるんだけどね。でも、それとはちょっと違う、新鮮な楽しさでした。


 なんだか、気づけばずいぶんとだらだら書いてしまった。
 そんなこんなで、遊びながらも、いろんなことに気がついた日々。
 しっかりしっかり、自分の音楽にフィードバックさせて、自分の人生をより豊かなものにして、また明日から、音楽の世界へ、文字通り旅立ちます。
 ここのところ、自分でも、ライブ良くなってきてるなー、って気がする。もちろん、まだまだ山あり谷ありの音楽人生のほんの駆け出しだとは思うけど、でも、今はこのままどんどん駆け上がっていきたい、そんな気分です。
 名古屋、関西、そして広島へと乗り込む一週間の旅。またいろんなものを見つけて、成長して東京へ帰ってきたいと思います。
 ライブ会場でお待ちしておりますよー!
コメント
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