ハマノヒロチカブログ

ピアノ弾き、ハマノヒロチカの雑記的ブログです。

レコ発ワンマンありがとうございました

2018年07月29日 01時16分47秒 | 日記

 ありがたいことに、無事にアルバムも発売されまして、各地から購入の知らせも届いております。
 いやもう、本当にお待たせしましたね。
 思えば、2013年に「最後の青春」を出したあと、2014年に「ヒカリ」を出して、2015年に「センチメンタル」を書いて、その頃からなんとなーく思い描き、2016年に「わらべうた」と「斜陽」が出来て、ああ、これで一気にアルバム作ってしまえる、なんて思いながら作り始めたセカンドアルバム。そこで一気に作ってしまえれば良かったのに‥‥いや、アルバムを作るのって時間かかるんですね。

 でも、時間をかけた甲斐あって、本当に良いアルバムになったんじゃないかと思っています。
 矢野絢子さんが書いてくれたコメントにあるように、歌唱力だけはまだまだ前途多難の様相を呈してはおりますが、そこを補ってなお、良いアルバムになったんじゃないかと思っています。


 レコ発ワンマンライブも、たくさん集まっていただいて本当にありがとうございました。
 ‥‥って、もう2か月以上も経って、何を言ってるんだって声が聴こえてくるようですが。笑
 当日はなんだかえらく緊張してしまって、言いたいことの1割も喋れなかったような記憶しかなく、その想いの丈をせめてブログにと思ったものの、その巡る想いはパソコンの前に座ってもなかなか形にならず、ひねもす言葉をこねくり回すのみ。

 数か月にわたるレコーディングにお付き合いいただいたAPIA40は、遡ればアンダーグラウンドの魔窟の入り口として渋谷のガード沿いに口を開けていた渋谷APIAであり、札幌LOGでそのライブに打ちのめされた遠藤ミチロウさんが根城としているライブハウスAPIAでありました。
 まだ野狐禅を結成して間もなかった頃、札幌LOGで長津さんのオーディションみたいなライブを何回かやっていた頃、ふらっとLOGに立ち寄ったときがたまたま遠藤ミチロウさんのライブで、「勉強になるから観ていきな」と勧められて初めて見たミチロウさんのライブ。そこで、それまでの「いわゆるライブ」の概念が崩れ去り、「いわゆるライブ」とはこういうライブを指すのかと衝撃を受けたという夜がありまして、そのミチロウさんの根城が、当時渋谷にあったAPIAでした。
 その後、野狐禅は東京に出てきて、渋谷APIAの門も叩いた。それほど回数は出演しなかったけれども、まだまだ若造だった僕らにとって、大きな試練だった。

 時を経て、ふとしたことから僕は碑文谷のAPIA40へ出入りするようになった。
 APIA40は、場所は変わっても、変わらずマスターの哲男さんの眼が光っていたが、野狐禅だとか、野狐禅じゃないとか関係なく、一人の表現者として迎えてくれたし、そのステージは、一人の表現者として、矜持や覚悟を問いかけてきた。
 自信が無かったことを見透かされるように、最初のライブは散々だった。こりゃダメだなと思った。
 何度か目のライブで初めて、APIA40のグランドピアノの音が、気持ちにシンクロしたような気がした。その日のライブはとても気持ち良かった。いつか、このピアノでワンマンライブをやりたいなと思った。


 思い入れが先走ってしまったんですね。
 お客さんありきのライブのステージで、自分の夢とか積年の想いなんて、本当はさほど重要じゃないのだけれど、ちょっと先走る気持ちに言葉がついていかなかったような、そんな気がしています。
 でも、なるべくその時の気持ちのままに、丁寧に、大胆に、迷うことなく、今のハマノヒロチカのライブが出来たんじゃないかと思っています。

 それだけだと、何かを果たすことだけが目的になってしまいそうで、心のどこかにピリオドが打たれそうで、何かが終わってしまうのが嫌で、あえて新曲「はじまりの唄」でライブを始めました。
 まだまだ、自分の気持ちだけ満たされてしまいそうだけど、客観的には何も始められちゃいない。ここからが勝負です。頑張ります。
コメント
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